コロナ以降にコンテナ運賃が高騰し、ダナオス(DAC)などのコンテナ銘柄が短期間で10倍にも高騰しています。コンテナに続きバルク運賃も上昇基調にありますね。では、この流れは原油タンカー銘柄にも波及するのでしょうか?
- 「コロナによる原油低迷で、20年も株価は低迷している…」
- 「PERは4.4倍と割安だが、株価は上昇しないのだろうか…」
- 「世界中の脱炭素化で、もう原油需要は回復しないのだろうか…」
オーバーシーズ・シップホールディング・グループは、原油や原油製品の海上輸送する米国企業です。所有するタンカー船は全部で23隻、タグボート10隻も保有しています。原油タンカー市況は、2021年中盤に上向く可能性が高いです。
しかしながら、個人的にはOSGは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、過去10年比でOSGの売上高は大きく減少しているからです。17年に売上高が半減した理由は、船舶の多くを処分したからです。船舶を処分した理由は、負債が大きい上に利益を回収できてないからですね。
ただし、原油タンカー市況に対しては強気に見ています。
OSGの業績は良くないが、タンカー市況に追随して株価は上昇すると思います。ただし、他の原油タンカーと比較して上昇率は大きくないと予想しています。原油タンカーに投資するならば、売上高が成長過程になり財務が健全な企業を保有したいですね。
- OSGの4半期決算(2020年9-12月)は?
- OSGの過去10年間の売上高や営業利益は?
- コンテナやバルク船と同様に、原油タンカーも高騰するのか?
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32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年1月時点の資産は2100万円でしたが、3月末には3313万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
記事の内容を簡単に知りたい
オーバーシーズ(OSG)の四半期決算は?

オーバーシーズ・シップホールディング・グループ(OSG)の四半期決算を紹介します。
20年1Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:10100万ドル(前年比+14%)
- 営業利益:1865万ドル(+89%)
- 純利益:2512万ドル(+685%)
- 1株当たり利益:0.28ドル(+600%)
20年2Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:11500万ドル(前年比+29%)
- 営業利益:1446万ドル(+294%)
- 純利益:638万ドル(+467%)
- 1株当たり利益:0.07ドル(+450%)
20年3Q決算(2020年9月30日)
- 売上高:10600万ドル(前年比+30%)
- 営業利益:506万ドル(+362%)
- 純利益:−65万ドル(+82%)
- 1株当たり利益:−0.01ドル(+75%)
3Qの売上高は前年比30%増の1.06億ドル、営業利益は362%増で506万ドルでした。業績が好調した理由は、20年3月にスポット価格が大きく上昇したからです。スポット価格が上昇した理由は、コロナの影響で陸上の貯蔵タンクが一杯になったからです。
4Q(20年12月期の)の売上高は、他のタンカー企業と同様に下落します。ただし、長期的には原油タンカーの需要は回復する可能性が高いです。
20年4Q決算(2021年3月…)
20年4Q決算は、3月12日に公開予定です。
オーバーシーズの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
オーバーシーズ(OSG)の損益計算書は?

オーバーシーズは16年に10ドルで上場しています。すぐに最高値13ドルをつけるも、その後は一貫して下落基調にありますね。21年4月現在は2ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は13年をピークに減少しています。ただし、19年を起点に少し持ち直していますね。コロナによる一時的なスポット価格の上昇により、営業利益率は12.8%まで回復しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。14年までのEPSは大きな赤字を垂れ流していましたね。OSGは船舶を処分することで、利益を改善しています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、赤字の年も多く全体的に不安定です。16年以降に設備投資を縮小するも、営業CFは上向いていないですね。他のタンカー企業と比較しても、あまり良い数値とは言えません。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
オーバーシーズ(OSG)の注目ポイントは?

ティーケイ・タンカーズに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。 スコーピオ・タンカーズは石油タンカーを所有し、原油や石油製品を世界中に輸送する会社です。そのため、原油タンカーの運賃価格に比例して、売上高や利益が増えます。
注目1:原油タンカー船を23隻保有している?
オーバーシーズが所有するタンカーと不定期船の割合です。
オーバーシーズは全部で23隻を保有し、ATB(articulated tug barges)9隻も保有しています。ATBとは連結式タグボートで、大型船をロープで牽引するなど安全に離着岸できるようにサポートする船です。
定期船の売上高に占める割合は71%と高いです。
では、過去10年間の原油タンカーの市況はどうでしょうか?
注目2:原油タンカー運賃は過去10年で最低水準?
日本郵船による、不定期船(水色)とタンカー運賃(青色)の推移です。
タンカー運賃は、20年3月に一時的に200まで急騰しています。その理由は、20年3月に陸上の貯蔵タンクが一杯になり、洋上タンカーのスポット価格が高騰したからです。しかしながら、5月以降はタンクの問題が解消され、運賃は過去10年で最も低水準です。
世界的に原油の消費量が急減したことで、船舶の数が過剰だからです。
タンカー運賃は原油価格には依存せず、原油の海上運搬量(需要)と船舶数(供給)に依存します。20年5月から原油価格は急回復しているが、原油タンカーの需給は緩いです。
コロナによる影響で、20年の原油消費量は過去水準ですね。では、原油タンカーの運賃の指標は何を見れば良いのでしょうか?
注目3:タンカー運賃の指標はサイズ毎に確認できる?
原油タンカー運賃の指標を見るには、SIMPSONというサイトが掲示しています。船舶サイズごとに、過去6ヶ月間のタンカー運賃を調べられます。最も小さい37000サイズの運賃を見ると、21年あたりから価格が上昇しています。
では、20年3月のコロナショックでは、どれだけ石油需要が急落したのでしょうか?
注目4:21年Q3にコロナ以前の水準まで回復する?
21年以降の原油の供給と需要予測です。
世界の原油消費量(緑色)を見ると、19年Q4の101百万バレルから、20年2Qに84百万バレルまで急落しました。しかしながら、21年Q3には98百万バレルまで回復し、22年Q3には過去最高水準を更新します。
消費量が回復するということは、原油タンカーの需要が上昇しますね。
需要が上昇する中でも、タンカーの供給量はあまり伸びません。なぜならば、コンテナ船やバルク船と同様に、環境規制で新しい船舶が作られていないからです。鉄鉱石の価格が2倍に上昇したことで、新たな設備投資には膨大な資金が必要になります。
そのため、コンテナやバルク運賃で起きた上昇は、いずれは原油にも波及します。
環境問題で原油の需要が落ち込んだように見えます。しかしながら、世界規模で見ると、原油の需要や消費量は伸び続けています。そのため、原油タンカーの数が増えなければ、タンカー運賃は上昇するしかありません。
ティーケイ・タンカーズのチャーター料金は、前四半期と比較して増加しています。
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32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年1月時点の資産は2100万円でしたが、3月末には3313万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
まとめ:オーバーシーズ(OSG)の四半期決算は?
- 2016年に上場した、原油タンカー保有する米国の海運企業
- タンカー船を全部で23隻、タグボートを10隻を保有する
- 過去10年間の決算書を見ると、売上高は減少傾向にある
- 船舶を大量に処分し、17年に売上高は前年比で半分以下になる
- 19年から好転し始め、20年に営業利益率は12%に改善
- 設備投資も少なく、事業規模は年々縮小傾向にある
- 環境規制で船舶が作られず、需給はタイトになる可能性が高い
個人的には、OSGは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、過去10年比でOSGの売上高は大きく減少しているからです。17年に売上高が半減した理由は、船舶の多くを処分したからです。船舶を処分した理由は、負債が大きい上に利益を回収できてないからですね。
ただし、原油タンカー市況に対しては強気に見ています。
OSGの業績は良くないが、タンカー市況に追随して株価は上昇すると思います。ただし、他の原油タンカーと比較して上昇率は大きくないと予想しています。原油タンカーに投資するならば、売上高が成長過程になり財務が健全な企業を保有したいですね。
原油タンカー銘柄に投資するならば、1番のお勧めはユーロナブ(EURN)です。なぜならば、財務が健全で売上高も拡大傾向にあるからです。将来の動向が読めないダイアモンドSシッピングよりも、安心して投資できる数少ない銘柄です。
参考:ユーロナブ(EURN)の四半期決算|20年4Qの売上高は−61%
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
では、私たち会社員が株式投資で資産を増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?

いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。
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