コロナ以降にコンテナ運賃が高騰し、ダナオス(DAC)などのコンテナ銘柄が短期間で10倍にも高騰しています。コンテナに続きバルク運賃も上昇基調にありますね。では、この流れは原油タンカー銘柄にも波及するのでしょうか?
- 「コロナによる原油低迷で、株価は過去最低水準にある…」
- 「PERは3.8倍と最低水準だが、もう株価は上昇しないのか…」
- 「世界中の環境規制で、もう原油需要は回復しないのだろうか…」
ユーロナブは、原油タンカーを所有し世界中に輸送するベルギーの海運大手です。20年3月に陸上の貯蔵タンクが一杯になった影響で、売上高は前年比で156%も増加しましたね。しかしながら、20年4Qは過去最低水準の業績まで落ち込んでいます。
個人的には、ユーロナブは投資したい銘柄のひとつです。なぜならば、過去最低水準のタンカー運賃は、いずれ上昇すると思うからです。
タンカー運賃は原油価格には依存しません。原油の海上運搬量(需要)と船舶数(供給)で決まります。世界の原油消費量の予測を見ると、21年後半には以前の水準に戻し、22年後半には過去最高水準を更新します。
需要が上昇する中でも、タンカーの供給量はあまり伸びません。なぜならば、コンテナ船やバルク船と同様に、環境規制で新しい船舶が作られていないからです。鉄鉱石の価格が2倍に上昇したことで、新たな設備投資には膨大な資金が必要になります。
時間が経てば需給関係が引き締まるため、運賃も次第に上昇に転じますね。原油タンカー銘柄は最安値で放置されているため、投資するには最適なタイミングです。
20年時点で、V-Plus船2隻、VLCC船42隻、スエズマックス26隻、FSO船2隻を所有します。ユーロナブは、大型原油タンカーが多いのが特徴です。
- ユーロナブの4半期決算(2020年9-12月)は?
- ユーロナブの過去10年間の売上高や営業利益は?
- コンテナやバルク船と同様に、タンカーも高騰するのか?
▼▼1月に資産2,100万円から3月に3,313万円に増える▼▼

32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年1月時点の資産は2100万円でしたが、3月末には3313万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
記事の内容を簡単に知りたい
ユーロナブ(EURN)の四半期決算は?

ユーロナブ(EURN)の四半期決算を紹介します。
20年1Q決算(2020年3月30日)
- 売上高:4.17億ドル(前年比+79%)
- 営業利益:2.34億ドル(+498%)
- 純利益:2.26億ドル(+1055%)
- 1株当たり利益:1.05ドル(+1066%)
20年2Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:4.35億ドル(前年比+156%)
- 営業利益:2.56億ドル(+1332%)
- 純利益:2.60億ドル(+773%)
- 1株当たり利益:1.21ドル(+772%)
20年3Q決算(2020年9月30日)
- 売上高:2.41億ドル(前年比+37%)
- 営業利益:0.577億ドル(+732%)
- 純利益:0.461億ドル(+301%)
- 1株当たり利益:0.22ドル(—)
20年4Q決算(2020年12月30日)
- 売上高:1.38億ドル(前年比−61%)
- 営業利益:−0.359億ドル(−120%)
- 純利益:−0.586億ドル(−138%)
- 1株当たり利益:−0.29ドル(前年度0.72ドル)
4Qの売上高は前年比61%減で1.38億ドル、営業利益は−0.359億ドルの赤字でした。2Qと3Qと比較して、急速に業績が悪化しています。
2Qに好調だった理由は、20年3月に陸上の貯蔵タンクが一杯になり、洋上タンカーのスポット価格が高騰したからです。しかしながら、この需要は一時的なもので、原油消費の急減で業績は再び悪化しています。
原油タンカーは、多くの船舶が少ない原油を奪い合う形で競争しています。そのため、需給関係は船舶過剰で運賃の下落圧力が働いています。需給が反転するには、OPEC諸国の減産緩和を待つ必要があります。
ユーロナブによると、供給過多は21年の後半まで続くと述べています。
強力で強力な合体要因の混合により、8月以降、運賃は圧力にさらされており、少なくとも2021年の後半まで続く可能性があります。主に経済活動に影響を与えるCOVID-19の制限による、季節的な需要の増加。したがって、需要はEIAデータに基づく正規化されたレベルを約500万から700万バレル/日下回っています。第二に、OPEC +加盟国からの追加の一方的な輸出削減があり、これがこの力学にさらなる圧力を加えている。第三に、現在利用可能な貨物のレベルに対して船舶の供給過剰が続いています。
21年1Q決算(2021年3月…)
21年1Q決算は、5月6日に公開予定です。
では、ユーロナブの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ユーロナブ(EURN)の10年の損益計算書は?

ユーロナブは2015年に11ドルで上場しています。15年7月に最高値16ドルを付けるも、その後は低調な株価が続いていますね。21年3月現在は8ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、19年に売上と利益が大きく上向いています。コロナがなければ、世界経済は回復基調にありタンカー運賃も上昇していた可能性が高いですね。20年に売上高と利益が急騰しているが、一時的なスポット価格による上昇なので無視します。
ユーロナビはこの利益を通じて、8%前後の自社株買いを行なっています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。原油タンカーは過去10年間、厳しい状況だったことが分かりますね。20年にスポット価格が上昇するまで、BPSもEPSも下落か横ばいでした。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、常に不安定である事が分かります。海運関連は市況動向が激しく、常に大きく変動していますね。14年以降は設備投資が圧縮し、新規造船に積極的でない事が分かります。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
ユーロナブ(EURN)の注目すべきポイントは?

ユーロナブに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。ユーロナビは石油タンカーを所有し、原油や石油製品を世界中に輸送する会社です。そのため、原油タンカーの運賃価格に比例して、売上高や利益が増えます。
注目1:原油タンカー運賃は過去10年で最低水準?
日本郵船による、不定期船(水色)とタンカー運賃(青色)の推移です。
タンカー運賃は、20年3月に一時的に200まで急騰しています。その理由は、20年3月に陸上の貯蔵タンクが一杯になり、洋上タンカーのスポット価格が高騰したからです。しかしながら、5月以降はタンクの問題が解消され、運賃は過去10年で最も低水準です。
世界的に原油の消費量が急減したことで、船舶の数が過剰だからです。
タンカー運賃は原油価格には依存せず、原油の海上運搬量(需要)と船舶数(供給)に依存します。20年5月から原油価格は急回復しているが、原油タンカーの需給は緩いです。
コロナによる影響で、20年の原油消費量は過去水準ですね。では、原油タンカーの運賃の指標は何を見れば良いのでしょうか?
注目2:タンカー運賃の指標はサイズ毎に確認できる?
原油タンカー運賃の指標を見るには、SIMPSONというサイトが掲示しています。船舶サイズごとに、過去6ヶ月間のタンカー運賃を調べられます。最も小さい37000サイズの運賃を見ると、21年あたりから価格が上昇しています。
では、20年3月のコロナショックでは、どれだけ石油需要が急落したのでしょうか?
注目3:19年4Q比で石油需要は20%も急落した?
コロナショック時の原油の需要と供給の推移です。
20年2Qの原油需要は、19年4Qと比較して20%近く急落しています。これだけ原油の需要が急落すると、海上で運搬する原油量も減少しますね。原油タンカーの価格が上昇するには、需要が回復し消費量が増える必要があります。
では、コロナによる急落で、日本のタンカー運賃はどれくらい下がったのでしょうか?
注目4:タンカー運賃は10月に前年比−82%に急落?
中東から日本のタンカー運賃の推移です。
日本のVLCC(260,000)の運賃は、20年4月に前年比+282%まで上昇しました。4月をピークに下落し始め、10月には前年比−82%まで急落しています。21年1月は徐々に回復するも前年比−64%、WSは33.4と金融危機の08年の同水準です。
コロナによる原油の影響がいかに大きいかが分かります。
しかしながら、個人的には原油タンカー企業に対して強気に見ています。なぜならば、世界の原油消費量は増え続け、22年前半には消費量はコロナ以前に回復するからです。
注目5:21年Q3にコロナ以前の水準まで回復する?
21年以降の原油の供給と需要予測です。
世界の原油消費量(緑色)を見ると、19年Q4の101百万バレルから、20年2Qに84百万バレルまで急落しました。しかしながら、21年Q3には98百万バレルまで回復し、22年Q3には過去最高水準を更新します。
消費量が回復するということは、原油タンカーの需要が上昇しますね。
需要が上昇する中でも、タンカーの供給量はあまり伸びません。なぜならば、コンテナ船やバルク船と同様に、環境規制で新しい船舶が作られていないからです。鉄鉱石の価格が2倍に上昇したことで、新たな設備投資には膨大な資金が必要になります。
そのため、コンテナやバルク運賃で起きた上昇は、いずれは原油にも波及します。
環境問題で原油の需要が落ち込んだように見えます。しかしながら、世界規模で見ると、原油の需要や消費量は伸び続けています。そのため、原油タンカーの数が増えなければ、タンカー運賃は上昇するしかありません。
では、ユーロナブのタンカー運賃はどのように推移しているでしょうか?
注目6:20年4QのVLCC価格は前年比+25%?
20年4Qのユーロナビのタンカー運賃です。
スポット価格が前年比で急落してる理由は、陸上の貯蔵タンクが一杯で恩恵を受けたからですね。契約船の運賃を見ると、大型船VLCCの価格は前年比で25%も上昇していますね。タンカー運賃の上昇機運が少しずつ高まっているかもしれません。
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32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年1月時点の資産は2100万円でしたが、3月末には3313万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
まとめ:ユーロナブ(EURN)の四半期決算は?
- 2015年に上場した、原油タンカーのベルギー企業
- 原油タンカーを所有し、世界中に輸送する海運大手である
- 陸上のタンク不足で、20年の売上高は過去最高水準に上昇
- 原油タンカー運賃は、08年の金融危機と同水準まで低下した
- コロナの経済停止で、石油需要は20年2Qに20%も急落
- 21年Q3には、原油消費量はコロナ以前の水準まで回復する
- 環境規制で船舶が作られず、需給はタイトになる可能性が高い
個人的には、ユーロナブは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、過去最低水準のタンカー運賃は、いずれ上昇すると思うからです。
タンカー運賃は原油価格には依存しません。原油の海上運搬量(需要)と船舶数(供給)で決まります。世界の原油消費量の予測を見ると、21年後半には以前の水準に戻し、22年後半には過去最高水準を更新します。
需要が上昇する中でも、タンカーの供給量はあまり伸びません。なぜならば、コンテナ船やバルク船と同様に、環境規制で新しい船舶が作られていないからです。鉄鉱石の価格が2倍に上昇したことで、新たな設備投資には膨大な資金が必要になります。
時間が経てば需給関係が引き締まるため、運賃も次第に上昇に転じますね。原油タンカー銘柄は最安値で放置されているため、投資するには最適なタイミングです。
コンテナ運賃の高騰で起きた事は、原油タンカーにも波及する可能性は高いです。なぜならば、需要が急回復する中で、船舶の供給が限られるからです。ダナオス(DAC)と同様に、タンカー関連も急騰する可能性が高いです。
私のダナオスの取得単価は11ドルです。340万円投資していたので、21年3月時点で1600万円まで増えています。同じような流れをタンカー銘柄にも期待しています。
参考:ダナオスの四半期決算|20年4QのフリーCFは前年比+132%
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
では、私たち会社員が株式投資で資産を増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?

いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。
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