環境対策の機運が高まり、環境関連銘柄のEVやリチウムが高騰していますね。リチウム関連のSQMチリも、20年2月から株価が3倍近く高騰しています。では、21年にコロナが終息した後も、環境銘柄の株価は続くのでしょうか?
- 「商品が高騰し、20年2月から株価が3倍に上昇した…」
- 「PERは85倍と割高水準、21年も株価は上がるのか…」
- 「コロナが終息した後も、環境銘柄の高騰は続くのか…」
ソシエダード・キミカ・イ・ミネラ・デ・チリ(SQM)は、チリの化学品メーカーです。主力製品はリチウム、特殊肥料、ヨウ素の3つです。リチウム電池はEVに使われるため、16年頃から環境銘柄として注目を集めてきました。
しかしながら、個人的にはSQMは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、リチウムの過剰な期待で買われてるため、すでに割高水準にあるからです。20年4月以降に鉄鉱石や銅などの商品は高騰してるが、リチウム価格は上昇していません。そのため、20年3Qも低調な決算内容です。
リチウム価格が上昇しない中で、20年4月から3倍に高騰しています。
そのため、21年2月時点のPERも85倍と割高です。アナリスト予想のEPSを織り込んだPERも39倍と高いです。過去5年平均の予想PERは24倍なので、明らかに割高水準にあると言えますね。
SQM株価の割高を正当化するには、リチウム価格が上昇する必要があります。
- SQMチリの4半期決算(2020年9-12月)は?
- SQMチリの過去10年間の売上高や営業利益は?
- EV関連銘柄が期待されるが、リチウム価格は上昇するのか?
▼▼21年2月に資産が2700万円を超える▼▼

32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年2月時点の資産は2700万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
SQMチリの四半期決算は?

ソシエダード・キミカ・イ・ミネラ・デ・チリの四半期決算を紹介します。
20年1Q決算(2020年3月31日)
- 売上高:3.92億ドル(前年比−22%)
- 営業利益:0.79億ドル(−31%)
- 純利益:0.44億ドル(−44%)
- 1株当たり利益:0.17ドル(−45%)
20年2Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:4.58億ドル(前年比−7%)
- 営業利益:1.01億ドル(−9%)
- 純利益:0.50億ドル(−27%)
- 1株当たり利益:0.19ドル(−29%)
20年3Q決算(2020年9月31日)
- 売上高:4.53億ドル(前年比−4%)
- リチウム:0.95億ドル(−16%)
- 特殊肥料:1.74億ドル(+4%)
- ヨウ素:0.74億ドル(−19%)
- 塩化、硫酸カリウム: 0.65億ドル(−11%)
- 工業用化学薬品:0.33億ドル(+98%)
- 営業利益:0.84億ドル(−20%)
- 純利益:0.01億ドル(−97%)
- 1株当たり利益:0.01ドル(−95%)
3Qの売上高は前年比4%減で4.53億ドル、営業利益は20%減の0.84億ドルでした。1Qと2Qに引き続き低調な決算でした。コロナ禍で好調な他の素材企業と違い、SQMの業績は伸びていません。
営業利益率は18%と、過去と比較して低い水準ですね。
低調な理由は、リチウムやヨウ素などの商品価格が伸びてないからです。SQMが業績を回復するには、主力製品のリチウム、特殊肥料、ヨウ素の売上を伸ばす必要があります。
4Qも引き続き低調な業績になると予想しています。
20年4Q決算(2021年12月…)
20年4Q決算は、21年3月3日に公開予定です。
では、リオティントの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
SQMチリの10年間の損益計算書は?

ソシエダード・キミカ・イ・ミネラ・デ・チリは93年に2ドルで上場しています。17年に最高値63ドルを付けるも、20年3月に16ドルまで下落しています。21年2月現在は53ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、素材企業としては珍しく安定しています。これは、粗利益で7割を占める特殊肥料とヨウ素が安定してるからです。営業利益率も平均して20%以上と高いですね。
ただし、18年以降はリチウムの低迷もあり、売上と利益は低下しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSとEPSも比較的に安定していると言えますね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、常にプラスを維持しています。18年以降に投資CFが拡大してるのは、リチウムの生産を強化してるからです。営業CFの数値はないが、フリーCFも大きく縮小していますね。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
SQMチリの注目すべきポイントは?

ソシエダード・キミカ・イ・ミネラ・デ・チリ(SQM)に投資する上で注目すべきポイントを紹介します。SQMはリチウム関連で注目されている銘柄です。そのため、リチウムの動向を抑える必要がありますね。
注目1:リチウム生産はオーストラリアとチリが7割?
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参考:リチウム生産技術概略
リチウムの最大生産国はオーストラリアです。
生産量は原料(かん水・鉱石)ベースで2017年に約22万tLCE、そのうちオーストラリアとチリで7割を占めます。国別埋蔵量はチリが6割と最も多く、次いで中国、豪州、アルゼンチンと続きます。
採掘されたリチウムの多くは中国に輸出され化合物へ生成されます。化合物ベースで見た中国の生産シェアは50%程度です。
需要が増えるリチウムだが、価格はどのように推移してるでしょうか?
注目2:21年1月比でリチウム価格が50%上昇?
21年2月のリチウム価格は、67500CHYです。
EVやスマホの充電で期待されるリチウムだが、実は18年から価格は4分の1に下落しています。リチウム価格が反転し始めたのは、21年1月に入ってからです。ただし、21年1月比で見たら50%近くも高騰していますね。
ただし、今後もリチウム価格が上昇するかは分かりません。
16年時点の生産能力の動向では、供給サイドは逼迫していません。既存施設では21年までに、SQM社が48千→180千tLCE/y、Albemarle社が65千→165千tLCEの増産計画を発表しています。
新規生産施設ではオーストラリア鉱山や中国リチウム精製企業、新規精製企業も増産を計画しています。生産能力は市場規模の2倍と試算され、充分な供給が見込まれています。
20年のSQM社の業績を見ても、リチウムの需給が逼迫してるように見えないですね。SQMに投資する際には、21年2月以降の価格を注視する必要があります。
では、SQM社の主力商品のヨウ素はどうでしょうか?
注目3:ヨウ素価格は14年をピークに上昇してない?
少しデータが古いが、2019年のヨウ素の輸出価格の動向です。これを見ると、14年をピークに、ヨウ素価格も上昇してない事がわかります。
ヨウ素の生産はチリが59%、日本が29%を占めます(参考:ヨウ素とは)。
ヨウ素の主な用途はX線造影剤(22%)、殺菌防カビ剤(14%)、医薬品(12%)、偏光フィルム(12%)など多岐に渡ります。しかし、21年2月時点で需給が逼迫してる話は聞きません。
コロナの20年以降、鉄鉱石やプラチナ、穀物などあらゆる商品が高騰しています。しかしながら、SQMが扱うリチウムやヨウ素は需給が逼迫してない点に注意が必要ですね。
注目4:コロナであらゆる商品が高騰している?
![]()
参考:Twitter
19年12月31日を起点とした、商品価格の推移です。
コロナで一時的に需要が落ちるも、20年4月以降は全ての商品が高騰しています。商品が高騰している原因は複数あります。先進諸国による大規模な財政政策、ドルなどの通貨安、中国経済の好調、世界各国のコロナからの回復期待です。
そのため、商品価格の高騰は21年も続くトレンドだと思います。
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32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年2月時点の資産は2700万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
まとめ:SQMチリの四半期決算は?

- 1993年にADRで上場した、チリ最大の化学品メーカー
- 主要製品はリチウム、特殊肥料、ヨウ素、塩化、硫酸カリウム
- 特殊肥料、ヨウ素価格が安定してるため、営業利益は安定してる
- リチウム電池がEVに利用され、16年から環境銘柄として注目
- リチウムは18年に最高値を付けるも、20年は4分の1に下落
- コロナ禍で商品価格が高騰する中で、SQMの業績は低調である
- 21年1月に1カ月間で、リチウム価格が50%も急騰する
個人的には、SQMは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、リチウムの過剰な期待で買われてるため、すでに割高水準にあるからです。20年4月以降に鉄鉱石や銅などの商品は高騰してるが、リチウム価格は上昇していません。そのため、20年3Qも低調な決算内容です。
リチウム価格が上昇しない中で、20年4月から3倍に高騰しています。
そのため、21年2月時点のPERも85倍と割高です。アナリスト予想のEPSを織り込んだPERも39倍と高いです。過去5年平均の予想PERは24倍なので、明らかに割高水準にあると言えますね。
SQM株価の割高を正当化するには、リチウム価格が上昇する必要があります。
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
では、私たち会社員が株式投資で資産を増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?

いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。
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