米国メルクは世界4位の大手製薬会社です。販売高世界3位のキートルーダを持ち、売上高が伸びない製薬会社の中で唯一の2桁成長を維持しています。特許は28年まで続くため、このまま成長すれば世界1位の製薬会社に成長する可能性もあります。
- 「高齢化や現代病で、医薬品開発の需要はますます伸びるはず…」
- 「世界2位の製薬会社なのに、PERは17倍と割安である…」
- 「営業利益率は26%と高く、優良ビジネスなのは間違いない…」
個人的には、メルク株は長期で保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、売上高が伸びない製薬会社の中で、19年に2桁成長できたからです。世界3位の販売高を持つキートルーダが成長エンジンとなり、高い成長力を維持しています。とりわけ、19年は主力製品が好調でEPSは60%増、営業利益率は26%と急上昇しています。
低迷する製薬業界でPER17倍と低く、将来の成長性を考慮すると割安です。
また、中国市場で売上高を急激に伸ばしてる点も高く評価できます。13億人を抱える中国では、1人当たりの医療費は右肩上がりで増加しています。規制緩和が続く中国市場で、今後も売上高を増やす事が予想できますね。
高い成長率を維持できれば、世界1位の製薬会社になる見込みです。
- メルクの4半期決算(2020年7-9月)は?
- メルクの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 売上高と利益率が急成長するも、PERは17倍で割安?
▼▼21年2月に資産が2700万円を超える▼▼

32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年2月時点の資産は2700万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
記事の内容を簡単に知りたい
メルク(MRK)の10年間の四半期決算は?

メルクの四半期決算を紹介します。
20年1Qの決算(2020年3月30日)
- 売上高:120.5億ドル(+11%)
- Pharmaceutical:106億ドル(+10%)
- KEYTRUDA:32.8億ドル(+45%)
- JANUVIA:12.7億ドル(−6%)
- GARDASIL:10.9億ドル(+31%)
- Animal Health:12.1億ドル(+18%)
- 純利益:32.1億ドル(+10%)
- 1株当たり利益:1.26ドル(+12%)
20年2Qの決算(2020年6月30日)
- 売上高:108.7億ドル(−8%)
- Pharmaceutical:96.7億ドル(−7%)
- KEYTRUDA:33.8億ドル(+29%)
- JANUVIA:13.4億ドル(−7%)
- GARDASIL:6.5億ドル(−26%)
- Animal Health:11.0億ドル(−2%)
- 純利益:30.0億ドル(+12%)
- 1株当たり利益:1.18ドル(+14%)
20年3Qの決算(2020年9月30日)
- 売上高:125.5億ドル(+1%)
- Pharmaceutical:113.2億ドル(+2%)
- KEYTRUDA:37.1億ドル(+21%)
- JANUVIA:13.2億ドル(+1%)
- GARDASIL:11.8億ドル(−10%)
- Animal Health:12.2億ドル(+9%)
- 純利益:29.4億ドル(+54%)
- 1株当たり利益:1.16ドル(+56%)
メルクは1827年にドイツで誕生した製薬会社です。87年にニューヨーク支社を設立し、91年にメルクアンドカンパニーとして米国企業となります。NYSE上場のメルクアンドカンパニーとドイツのメルク社は別会社です。
米メルクは世界4位の製薬会社で、がん治療や糖尿病など多種多様な薬品を開発します。
20年3Qの売上高は1%増で125.5億ドル、純利益は54%増で29.4億ドルでした。世界3位の売上高であるキートルーダが好調ですね。2Qで売上高が大きく減少したのは、コロナによる外出規制で通院する患者が減ったからです。
20年4Qの決算(2020年12月)
2021年1月26日に公開予定。
では、メルクの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか
メルク(MRK)の10年間の損益計算書は?

1970年に1.5ドルでNYSEに上場しています。2000年のITバブルで93ドルまで上昇するも、その後の株価は大きく低迷しています。リーマンショック以降から株価は再び上昇し、20年11月現在は80ドル前後で推移しています。
では、メルクの売上高や営業利益はどうでしょうか?
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は横ばいに推移しています。しかし、16年以降から利益率を大きく改善し、売上高も上昇傾向にあります。成長軌道に乗れた理由は、キートルーダが成長エンジンとなり急速に販売高を拡大したからです。
キートルーダは19年に、世界で3番目に売れた医薬品でランクインしています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)は大きく減少しています。BPSが減少しているのは、配当性向100%以上で増配しているからです。良い意味で言うと、資産を減らしてでも株主に還元していると言えますね。
対して、EPSは17年以降に大きく上昇しています。これは主力製品による販売増で利益率が向上しているからですね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間の営業CFとフリーCF(営業CF−投資CF)は、一貫性がなく横ばいが続いています。製薬会社にも関わらず投資CFが少ない点は高く評価できるが、近年は上昇傾向にあります。
では、私たち投資家はメルク株をどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
メルクに投資する上で注目すべきポイントは?

メルクに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。メルクは感染予防ワクチンや糖尿病薬など、様々な治療薬を開発する製薬会社です。
注目1:製薬会社ランキング世界4位で468億ドル?
19年12月期決算の売上高ランキングです。
世界最大の製薬会社はスイスのロシュで618億ドルです。2番手に米国ファイザーで517億ドル、3番手にデンマークのノボノルディスクで474億ドル、そして4番手に米国メルクで468億ドルと続きます。
大手製薬会社の中で、最も伸び率が高いのはメルクですね。全体的に低迷している製薬業界で、売上高の伸び代は10.7%と高いです。
では、メルクの地域別の売上高を見てみましょう。
注目2:北米市場が売上高の43%を占めている?

百万ドル | 19Q3 | 20Q3 | 前年比 | 割合 |
---|---|---|---|---|
米国 | 15,320 | 15,396 | +0% | 43% |
欧州、中東、アフリカ | 9,452 | 10,059 | +6% | 28% |
中国 | 2,423 | 2,715 | +12% | 8% |
日本 | 2,639 | 2,506 | -6% | 7% |
アジア太平洋 | 2,217 | 2,129 | -4% | 6% |
南米 | 1,889 | 1,670 | -12% | 5% |
その他 | 1,032 | 1,004 | -3% | 3% |
合計 | $34,972 | $35,479 | +1% | – |
メルクの地域別売上高と前年比の推移です。
他の製薬会社と同様に米国市場が最も大きく43%、次いで欧州、中東、アフリカ地域が28%と多いです。アジア地域では、中国の製薬市場が8%に拡大し、日本の7%よりも大きい市場に成長していますね。
前年比で見ると、米国市場の売上高はあまり伸びていません。米国市場が伸びない理由は、競合他社の存在と薬の値下げ圧力があるからです。薬価格の値下げ圧力は製薬業界共通の課題で、売上高はどこも横ばいです。
一方で中国市場の成長率は、+12%と2桁成長で拡大していますね。メルクは中国市場での売上高を急速に伸ばしている製薬会社です。
では、メルクはどの製品が売上高に貢献しているのでしょうか?
注目3:主力3製品が売上高の43%を占める?
- キートルーダ:110億ドル(23%)
- ジャヌビア:55億ドル(11%)
- ガーダジル:37億ドル(7%)
- 合計:202億ドル(43%)
メルクは主力3製品だけで、売上高全体の43%を占めます。
売上高に最も貢献しているのは、免疫チェックポイント阻害薬「キートルーダ」です。15年以降に売上高と利益率が改善したのは、キートルーダの影響が大きいです。19年の医薬品ランキングでも3位に入り、前年比59.6%と最も伸び率が高いです
現在も右肩上がりで売上高を伸ばし、200億ドル規模まで成長します。
次に多いのが、子宮頸がんの感染予防ワクチンである「ガーダシル」、糖尿病薬「ジャヌビア」と続きます。ジャヌビアの特許満了は2022年と近いです。しかしながら、キートルーダとガーダジルは28年まで続きます。
18年に9位だったキートルーダの販売高は、19年には3位まで急上昇しています。ジャヌビアも9位にランクインしていますね。
では、メルクの新薬開発はどれくらい進んでいるのでしょうか?
注目4:Phase3の新薬開発は順調に進んでる?
メルクは様々な治療薬やワクチンをバランスよく開発しています。
特に力を入れている分野がオンコロジー(癌腫と肉腫のがん全般)です。キートルーダが成功している事からも分かるとおり、オンコロジーで圧倒的な強みを持ちますね。
では、メルクはどのようにして売上高を増やしてきたのでしょうか?
注目5:低迷が続く製薬業界で19年は2桁成長?

メルクの四半期売上高と成長率、それからキートルーダの売上高です。
売上高の横ばいが続く製薬業界の中でも、メルクは高い成長率を維持しています。キートルーダが成長エンジンとなり、2019年には二桁成長ですね。キートルーダの特許は28年まで続くため、このままいくと世界1位の製薬会社に成長する可能性が高いです。
20年2Qで売上高が減少したのは、外出規制で通院する患者が減ったからです。経済が正常化したことで、Q3はプラス成長に戻しています。22年に再び2桁成長に戻すか注目したいですね。
▼▼21年2月に資産が2700万円を超える▼▼

32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年2月時点の資産は2700万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
投資家はメルク株を購入するべきか?

- 横ばいが続く製薬業界で、19年に売上高は2桁成長
- 営業利益率は20%から、20年に27%まで改善した
- 主力製品のキートルーダは、世界3位の販売高を誇る
- キートルーダとガーダジルの特許は28年まで続く
- 中国市場の成長率は最も高く、前年比+10%で拡大
- 主力製品が好調で、19年のEPSは64%も増えた
- コロナで業績が悪化するも、3Qにはプラス成長に持ち直す
個人的には、メルク株は長期で保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、キートルーダが成長エンジンとなり、世界1位の製薬会社になる可能性が高いからです。ジェネリックの台頭や薬価格の引き下げ圧力がある中でも、19年は2桁成長で売上を伸ばしていました。
営業利益率は27%まで伸ばし、利益率が高いビジネスにシフトしてる点も高く評価できます。売上比率が高いキートルーダとガーダジルは28年まで特許が続くため、利益率はさらに改善しそうです。
また、中国市場の売上高を急激に伸ばしている点も好材料です。13億人を抱える中国では、1人当たりの医療費は右肩上がりで増加しています。規制緩和が続く中国市場で、さらに売上高を伸ばすことが予想できます。
20年11月時点でPERは17倍と割安な点も魅力です。
まとめ:メルク(MRK)の四半期決算は?

- 1827年にドイツで設立、1891年に米メルクが誕生
- 米国メルクは、世界4位の製薬会社に成長する
- 主力薬品のキートルーダは、19年に世界3位の販売高を持つ
- 低迷する製薬業界の中で、19年は2桁成長できた
- 営業利益率は20%から、20年に27%まで改善した
- 中国市場の成長率は最も高く、前年比+10%で拡大
- 主力製品が好調で、19年のEPSは64%も増えた
- コロナで業績が悪化するも、3Qにはプラス成長に持ち直す
個人的には、メルク株は長期で保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、売上高が伸びない製薬会社の中で、19年に2桁成長できたからです。世界3位の販売高を持つキートルーダが成長エンジンとなり、高い成長力を維持しています。とりわけ、19年は主力製品が好調でEPSは60%増、営業利益率は26%と急上昇しています。
低迷する製薬業界でPER17倍と低く、将来の成長性を考慮すると割安です。
また、中国市場で売上高を急激に伸ばしてる点も高く評価できます。13億人を抱える中国では、1人当たりの医療費は右肩上がりで増加しています。規制緩和が続く中国市場で、今後も売上高を増やす事が予想できますね。
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
では、私たち会社員が株式投資で資産を増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?

いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。
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