米国ファイザーは世界2位の製薬会社で、19年の売上高は517億ドルです。現代社会は不健康な食生活や世界中で高齢化が進む事で、医薬品の需要は年々増加する一方ですね。では、優良企業であるファイザーに投資すれば、私たちは利益を得られるでしょうか?
- 「高齢化や現代病で、医薬品開発の需要はますます伸びるはず…」
- 「世界2位の製薬会社なのに、PERは23倍と割安である…」
- 「営業利益率は26%と高く、優良ビジネスなのは間違いない…」
個人的には、ファイザー株は投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、成熟企業に達したファイザーの売上高は、拡大する余地がないからです。2019年の大手製薬会社の売上高を見ると、ファイザー株は唯一マイナス成長でした。特許切れのアップジョン事業を切り離す事で、さらに売上高規模は縮小します。
全体的に製薬業界の将来性は明るいとは言えません。なぜならば、ジェネリック薬品の台頭、世界各国の医療費抑制による薬価値下げ圧力、新薬開発など競合他社と激しい競走があるからです。
ただし、大手製薬会社は営業利益率が30%を超えるなど、優良企業も多いです。アップジョン事業を切り離す事で、ファザーの利益率も大きく上昇しますね。投資したい銘柄ではないが、今後も業績を注視する必要があります。
- ファイザーの4半期決算(2020年7-9月)は?
- ファイザーの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 営業利益率が26%の優良企業でも、投資すべきでない理由は?
▼▼21年2月に資産が2700万円を超える▼▼

32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年2月時点の資産は2700万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
記事の内容を簡単に知りたい
ファイザー(PFE)の10年間の四半期決算は?

ファイザーの四半期決算を紹介します。
20年1Qの決算(2020年3月30日)
- 売上高:120.2億ドル(−8%)
- 純利益:45.0億ドル(−8%)
- 1株当たり利益:0.80ドル(−5%)
20年2Qの決算(2020年6月30日)
- 売上高:118.0億ドル(−11%)
- 純利益:44.0億ドル(−3%)
- 1株当たり利益:0.78ドル(−2%)
20年3Qの決算(2020年9月30日)
- 売上高:121.3億ドル(−4%)
- Internal Medicine:20.8億ドル(−2%)
- Oncology:27.6億ドル(+18%)
- Hospital:17.2億ドル(−6%)
- Vaccines:17.1億ドル(−5%)
- Inflammation & Immunology:11.7億ドル(−4%)
- Rare Disease:7.5億ドル(+25%)
- UPJOHN:19.1億ドル(−18%)
- 純利益:40.7億ドル(−3%)
- 1株当たり利益:0.72ドル(−3%)
ファイザーは、1849年に米国で設立された世界2位の製薬会社です。10億ドル規模のブロックバスターを開発するのは難しく、近年は有力な新薬を会社ごと買収して収益を上げています。この手法は「ファイザーモデル」と呼ばれています。
20年3Qの売上高は121億ドル、純利益は3%減で40.7億ドルでした。
特許切れの後発薬を扱うアップジョン(UPJOHN)事業は、21年に米マイラン社と統合し新会社を設立する予定です。アップジョン事業を切り離すことで、ファイザーの売上高は20%前後落ち込みます。一方で特許製品に絞ることで利益率は改善します。
20年1〜3Qがマイナス成長なのは、コロナによる外出規制が原因です。19年以前から成長率が他の製薬会社よりも弱く、マイナス成長から抜け出せていません。
20年4Qの決算(2020年12月)
2021年1月26日に公開予定。
では、ファイザーの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ファイザーの10年間の損益計算書は?

1972年に0.7ドルでNYSEに上場しています。2000年のITバブルで最高値46ドルまで上昇するも、その後の株価は大きく低迷しています。リーマンショック以降から株価は再び上昇し、20年11月現在は36ドル前後で推移しています。
では、ファイザーの売上高と営業利益はどうでしょうか?
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は横ばいだが安定した業績だと分かりますね。営業利益率は常に20%以上で、19年は26.9%と高いです。特許切れ薬品を扱うアップジョン事業を切り離すため、さらに利益率は上昇します。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)は横ばいです。成熟企業であるファイザーは、これからも大きく変わることはないですね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間の営業CFとフリーCF(営業CF−投資CF)は、減少傾向にあります。ファイザーは、製薬会社にも関わらず投資CFが少ない優良ビジネスですね。研究開発にも費やしているが、積極的に競合他社の買収も行なっているからです。
ブロックバスター開発に集中するよりも、成功した会社を買収する方がリスクは少ないですね。では、私たちはどのようにしてファイザーの投資判断をすれば良いのでしょうか?
ファイザーに投資する上で注目すべきポイントは?

ファイザーに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。
注目1:製薬会社ランキング世界2位で517億ドル?
19年12月期決算の売上高ランキングです。
世界最大の製薬会社はスイスのロシュで618億ドルです。2番手に米国ファイザーで517億ドル、3番手にデンマークのノボノルディスクで474億ドル、そして4番手に米国メルクで468億ドルと続きます。
19年の売り上げ成長率は、ファイザーだけが唯一マイナス成長でしたね。また、21年頃にアップジョン事業を切り離すため、5番手くらいまで落ちます。
では、ファイザーの地域別の売上高を見てみましょう。
注目2:米国市場が売上高の47%を占める?

(百万ドル) | 20Q2 | 20Q3 | 前年比 | 割合 |
---|---|---|---|---|
米国 | 5,850 | 5,716 | -2% | 47% |
欧州の先進国 | 2,135 | 2,087 | -2% | 17% |
その他の先進国 | 1,585 | 1,634 | +3% | 13% |
後進国 | 3,110 | 2,694 | -13% | 22% |
合計 | 12,680 | 12131 | -4% | – |
ファイザーの地域別売上高の割合と前年比推移です。
ファイザーの売上高の47%は米国市場が占めています。それ以外は、欧州の先進国が17%、その他の先進国が13%、新興国や後進国が22%を占めます。
20年Q3は不審だったため、全体的に売上高は落ち込んでいます。唯一プラス成長できたのは、その他の先進国だけでした。
注目3:主力3製品が売上高の28%を占める?
- イブランス:49億ドル(9%)
- エリキュース:42億ドル(8%)
- プレベナー13:58億ドル(11%)
- 合計:149億ドル(28%)
ファイザーは主力の3製品が、売上高の28%を占めます。
「イブランス」は、乳がん向けの治療薬で19年に49億ドル売り上げています。「エリキュース」は、心房細動の脳血栓症予防で42億ドルです。「プレベナー13」は肺炎の感染症予防で58億ドルです。
しかしながら、これらの製品の特許は長くはありません。
イブランスのUS特許は23年、エリキュースとプレベナー13は2026年です。ブロックバスター(年10億ドル以上の製品)が4〜6ないと、経営的に厳しくなりますね。特許切れは、全ての製薬会社にとって大きな課題です。
▼▼21年2月に資産が2700万円を超える▼▼

32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年2月時点の資産は2700万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
投資家はファイザー株を購入するべきか?

- 営業利益率は26%と高いが、売上高は一貫して減少してる
- 利益率は高いが、EPSとBPSの減少傾向は止まらない
- 投資CFは小さいが、営業CFもフリーCFも減少傾向にある
- ブロックバスターを開発するよりも、買収する戦略を取っている
- 売上高28%の主力3製品は、23年と26年に特許が切れる
- アップジョン事業を切り離すことで、世界ランク5位以下に後退する
米国ファイザーは世界2位の製薬会社で、19年の売上高は517億ドルです。現代社会は不健康な食生活や世界中で高齢化が進む事で、医薬品の需要は年々増加する一方ですね。特許ビジネスである製薬会社は、利益率が30%を超える会社もあります。
しかしながら、個人的にはファイザー株は投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、売上高は減少を続け、19年は大手製薬会社で唯一マイナス成長だったからです。全体的に製薬業界の将来性は明るくはありません。ジェネリック薬品の台頭、世界各国の医療費抑制による薬価値下げ圧力、ブロックバスターを巡る激しい競走があります。
こうした事情もあり、製薬会社のPERは低く抑えられています。
製薬会社は営業利益率が高く優良企業が多いのも事実だが、ノボノルディスクやメルクと比較すると、ファイザーの優位性は高くはありません。
まとめ:ファイザー(PFE)の四半期決算は?

- 1849年に米国で設立、世界2位の製薬会社である
- 独バイオンテックと共同で、コロナのワクチンも開発している
- エリキュースなど主力3製品が、売上高の28%を占める
- 競合他社を買収する事が多く、ファイザーモデルと呼ばれる
- 特許切れ薬品を扱うアップジョン事業を、21年に切り離す
- 売上高は減少するが、営業利益率は大きく改善する
- 営業利益率は26%と高いが、売上高は一貫して減少してる
個人的には、ファイザー株は投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、成熟企業に達したファイザーの売上高は、拡大する余地がないからです。2019年の大手製薬会社の売上高を見ると、ファイザー株は唯一マイナス成長でした。特許切れのアップジョン事業を切り離す事で、さらに売上高規模は縮小します。
全体的に製薬業界の将来性は明るいとは言えません。なぜならば、ジェネリック薬品の台頭、世界各国の医療費抑制による薬価値下げ圧力、新薬開発など競合他社と激しい競走があるからです。
ただし、大手製薬会社は営業利益率が30%を超えるなど、優良企業も多いです。アップジョン事業を切り離す事で、ファザーの利益率も大きく上昇しますね。投資したい銘柄ではないが、今後も業績を注視する必要があります。
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
では、私たち会社員が株式投資で資産を増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?

いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。
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