航空業界はコロナで最もダメージを受けた業種ですね。20年4月に90ドルだったユナイテッド航空は、数日で76%も下落しています。21年も低迷を続ける航空業界だが、経済回復を見越して投資するべきでしょうか?
- 「20年4月に90ドルだった株価は、数日で76%も下落した…」
- 「コロナが終息し経済再開すれば、株価は元の水準に戻すはずだ…」
- 「航空会社の回復に賭けるならば、大手4社でどこに投資するべきか…」
ユナイテッド航空は1924年に設立された、世界2位の大手航空会社です。業界最大手のアメリカン航空に続き、米国内線は全体の74%を占めます。コロナで業績が低迷するも、経済が本格的に再開すれば元の株価に戻る可能性は高いですね。
しかしながら、個人的にはユナイテッド航空は投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、大手航空会社は競争が厳しく、経費削減以外で稼げない業界だからです。また、コロナから1年近く経つ21年1月でも業績は改善していません。コロナ以降の20年2Qの売上前年比は−87%、3Qは−78%、4Qは−68%と厳しいですね。
また、低迷する航空会社とは対照的に、原油価格はすでにコロナ前の水準です。航空会社からすれば、業績が厳しい中でさらに経営コストは悪化しますね。コロナからの回復に賭けるならば、航空よりも石油業界の方が安全に投資できます。
- ユナイテッド株の4半期決算(2020年4-6月)は?
- ユナイテッド株の過去10年間の売上高や営業利益は?
- 大手航空会社4社の中で、最も安全に投資できる理由は?
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32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年2月時点の資産は2700万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
記事の内容を簡単に知りたい
ユナイテッド航空(UAL)の四半期決算は?

ユナイテッド航空の四半期決算を紹介します。
20年1Q決算(2020年3月31日)
- 売上高:79.79億ドル(前年比−16%)
- Passenger:70.65億ドル(−19%)
- Cargo:2.64億ドル(−7%)
- Other:6.50億ドル(+12%)
- 営業利益:−9.72億ドル(前年度4.95億ドル)
- 純利益:−17.04億ドル(前年度2.92億ドル)
- 1株当たり利益:−6.86ドル(前年度1.09ドル)
20年2Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:14.75億ドル(前年比−87%)
- Passenger:6.81億ドル(−93%)
- Cargo:4.02億ドル(+36%)
- Other:3.92億ドル(−36%)
- 営業利益:−16.37億ドル(前年度14.72億ドル)
- 純利益:−16.27億ドル(前年度10.52億ドル)
- 1株当たり利益:−5.79ドル(前年度4.02ドル)
20年3Q決算(2020年9月30日)
- 売上高:24.89億ドル(前年比−78%)
- Passenger:16.49億ドル(−84%)
- Cargo:4.22億ドル(+49%)
- Other:4.18億ドル(−32%)
- 営業利益:−16.15億ドル(前年度14.73億ドル)
- 純利益:−18.41億ドル(前年度10.24億ドル)
- 1株当たり利益:−6.33ドル(前年度3.99ドル)
ユナイテッド航空は、1926年に設立された世界で3番手の航空会社です。ユナイテッド航空も02年に経営破綻に陥り再建を果たしています。10年に全米4位のコンチネンタルと経営統合し、世界3位の航空会社が誕生しました。
路線数は全部で1176便、米国内線が875便で全体の74%を占めます。
20年3Qの売上高は78%減で24.89億ドル、営業利益はマイナス16.15億ドルでした。売上高は2Qよりも改善しているが、営業損失は横ばいです。ユナイテッド航空が営業赤字を脱出するには、21年半期頃になるかもしれないですね。
20年4Q決算(2020年12月31日)
- 売上高:34.12億ドル(前年比−68%)
- Passenger:24.10億ドル(−75%)
- Cargo:5.60億ドル(+77%)
- Other:4.42億ドル(−30%)
- 営業利益:−21.35億ドル(前年度8.61億ドル)
- 純利益:−18.97億ドル(前年度6.41億ドル)
- 1株当たり利益:−6.39ドル(前年度2.53ドル)
20年4Qの売上高は前年比68%減で34.12億ドル、営業利益は−21.35億ドルでした。3Qよりも若干は改善しているが、順調に回復できている訳ではありません。自己資本比率は11%まで低下し、自力では経営が成り立たないレベルです。
原油価格はすでにコロナ前まで戻してるため、経営はより厳しいですね。21年にコロナが終息したとしても、以前の水準に戻るのは難しいと言われています。
21年1Q決算(2021年3月)
21年1Q決算は、4月21日に公開予定です。
では、ユナイテッド航空の売上高や営業利益の10年間の推移はどうなっているのでしょうか?
ユナイテッド航空(UAL)の10年間の損益計算書は?

景気敏感株である航空株は、2008年に大きく低迷していますね。しかしながら、景気回復を始めた13年以降は順調に株価は回復し、18年に最高値である96ドルを付けています。しかしながら、コロナ危機で再び業績が悪化し、20年10月は37ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高も営業利益率も安定して推移しているとは言えません。米国の航空会社は競争が激しく、安定して利益を出すのが難しいビジネスだと分かります。19年に10%前後だった営業利益率は、コロナの影響で0.3%まで急落しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

BPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)は、15年以降は比較的に安定していると言えますね。航空業界全般に言える事だが、BPSが大きく改善しているのは自社株買いを行っているからです。しかしながら、20年の景気後退でBPSもEPSも大きく悪化していますね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、安定していない事が分かりますね。営業CFが大きく減少し、フリーCFが赤字になる年もあります。コロナ危機の影響で、20年のCFは再び赤字に陥っています。
では、私たち投資家はユナイテッド航空株をどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
ユナイテッド航空に投資する上で注目ポイントは?

ユナイテッドエアラインに投資する上での注目すべきポイントを紹介します。
注目1:売上高415億ドルで世界3位の航空会社である?
- アメリカン航空(米):430億ドル
- デルタ航空(米):421億ドル
- ユネイテッドコンチネンタル航空(米):415億ドル
- ルフトハンザ航空(独):383億ドル
- エールフランス-KLM(仏、蘭):291億ドル
- エミレーツ航空(UAE):279億ドル
- インターナショナルエアライズグループ(西、英):260億ドル
- サウスウエスト航空(米):212億ドル
- 中国南方航空(中):197億ドル
- ANAホールディングス航空(日):178億ドル
2018年の世界の航空会社の売上高ランキングです。
ユナイテッド航空は米国で3番手、世界でも3番手の航空会社です。米国の上位3航空会社は、売上高に大きな差はありません。そんため、年度によって順位は入れ替わります。
ユナイテッド航空も過去に経営破綻した航空会社です。2002年に経営破綻に陥り再建しています。10年に全米4位のコンチネンタルと統合した事で、世界3位の航空会社が誕生しました。18年時点で760機を保有し、毎年1億4千万人が利用しています。
では、将来の航空業界はどのように成長するのでしょうか?
注目2:世界の航空旅客数は年率4.6%で拡大している?
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参考:成田空港の現状と将来
成田空港における、世界の航空旅客輸送量の予測です。
世界の旅客者数は、年率4.6%の右肩上がりで上昇します。2036年には、アジアの旅客者数が最も多く年率5.5%で成長し6469億人まで増加します。上昇率が大きい地域は、中東や中南米などの途上国ですね。世界全体でも、37年までに2倍のペースで拡大します。
コロナで旅客数が減少しても、一時的な事象だと言えますね。では、20年のコロナ危機で航空業界はどれほど影響を受けたのでしょうか?
注目3:コロナで海外旅客者数は前年比2.9%に急落した?

2020年 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | |
---|---|---|---|---|---|---|
国際線 | 旅客者数 | 34,976 | 24,179 | 32,427 | 33,597 | 37,239 |
前年比 | 4.2% | 2.9% | 3.8% | 3.7% | 4.0% | |
国内線 | 旅客者数 | 270,468 | 155,018 | 562,738 | 836,529 | 961,337 |
前年比 | 8.8% | 4.5% | 17.6% | 24.4% | 23.7% |
ユナイテッド航空ではなく、日本のANAの旅客者数推移です。コロナ環境下では、日本も米国も同じように推移すると仮定しています。
国際線も国内線も、最も影響を受けたのは経済停止後の5月ですね。国際線が6月以降も低迷を続けるのに対し、国内線はいち早く回復している事が分かります。米国でも同様です。デルタ航空CEOは、7月の国内線運航便数を5月の倍とする計画を示しています(参考:7月は現行より74%増便へ)。
コロナ環境下では、国際線よりも国内線の方が早く回復する事が見込めます。
ユナイテッド航空の国内線は、全体の74%を占めます。そのため、国内線から徐々に回復する事が見込まれますね。では、航空会社に乗客が戻ってくるまでに、ユナイテッド航空は財務的に持ち堪えられるでしょうか?
注目4:コロナで自己資本比率は11%まで急落?

ユナイテッド航空の負債総額と自己資本比率です。
20年(TTM)の負債総額は、コロナ危機の影響で増加している事が分かりますね。自己資本比率は、21%から11%まで急落しています。14年以前ほど悪い財務ではないが、過去6年間で最も低い水準に陥りましたね。
国内線の乗客数は徐々に戻しているが、20年3Qや4Qも赤字になる事が予想できます。そのため、この状況が2〜3四半期も続けば、債務超過に陥る可能性は高いですね。米国航空会社の中で、コロナ環境下でも財務が健全なのはサウスウェスト航空だけです。
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32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年2月時点の資産は2700万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
まとめ:ユナイテッド(UAL)の四半期決算は?

- 1924年に創業した、世界3番手の大手航空会社である
- 路線数は1176便、国内線が875便で全体の74%を占める
- 02年に米国破産法を適用し、経営再建に成功する
- 米国4位のコンチネンタル航空と合弁し、3番手の航空会社になる
- コロナで営業利益率は、10%から0.3%に急落する
- 自己資本比率は11%まで急落、20年末に債務超過に陥る
- 財務的にはサウスウェスト航空が良く、安全に逆張り投資できる
ユナイテッド航空は1924年に設立された、世界2位の大手航空会社です。業界最大手のアメリカン航空に続き、米国内線は全体の74%を占めます。コロナで業績が低迷するも、経済が本格的に再開すれば元の株価に戻る可能性は高いですね。
しかしながら、個人的にはユナイテッド航空は投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、大手航空会社は競争が厳しく、経費削減以外で稼げない業界だからです。また、コロナから1年近く経つ21年1月でも業績は改善していません。コロナ以降の20年2Qの売上前年比は−87%、3Qは−78%、4Qは−68%と厳しいですね。
また、低迷する航空会社とは対照的に、原油価格はすでにコロナ前の水準です。航空会社からすれば、業績が厳しい中でさらに経営コストは悪化しますね。コロナからの回復に賭けるならば、航空よりも石油業界の方が安全に投資できます。
大手航空会社の中では、サウスウェスト航空が最も堅実な経営をしています。
参考:サウスウェスト航空の四半期決算|自己資本は30%で安全?
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
では、私たち会社員が株式投資で資産を増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?

いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。
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