米中貿易摩擦など、中国との対立が進む中で軍需企業が注目されています。しかしながら、コロナによる航空事業の落ち込みで、20年4月に株価は48%も下落しました。21年に航空事業が回復することを考えると、レイセオンを購入するべきでしょうか?
- 「航空事業が影響を受けたことで、20年4月に48%も下落した…」
- 「安定した軍事企業を割安水準で購入できるかもしれない…」
- 「中国、中東、中央アジアなど、地政学リスクが増えれば株価は上昇する…」
レイセオンテクノロジーズ社は、2020年4月に世界3位の軍需企業であるレイセオンと世界11位の航空事業のユナイテッドが合弁した会社です。この合弁により、レイオセオンはロッキードマーチンに次ぐ世界2位の軍需企業になりましたね。
個人的には、レイセオン株は長期で保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、長期的には中国との関係は悪化し、米国の軍事費が拡大すると思うからです。コロナで航空事業の売上が落ち込んだ事もプラス材料です。なぜならば、超優良企業を割安水準で購入できるからです。
合弁前のレイセオンは、営業利益が10%以上と製造業では高い水準です。また、EPSとBPS、フリーCFも安定しています。債務超過や経営危機にあるボーイングと違い、自己資本比率は42%と高く安全に投資できる点でも魅了です。
- レイセオン株の4半期決算(2020年9-12月)は?
- レイセオン株の過去10年間の売上高や営業利益は?
- 債務超過のボーイングと違い、自己資本比率が42%もある?
▼▼21年2月に資産が2700万円を超える▼▼

32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年2月時点の資産は2700万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
記事の内容を簡単に知りたい
レイセオンテクノロジーズ(RTX)の四半期決算は?

レイセオンテクノロジーズの四半期決算を紹介します。
20年2Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:140.61億ドル(前年比+24%)
- Collins Aerospace:42.02億ドル(−36%)
- Pratt & Whitney:34.87億ドル(−32%)
- Raytheon Intelligence & Space:33.14億ドル
- Raytheon Missiles & Defense:35.90億ドル
- 営業利益:−37.60億ドル(前年度13.86億ドル)
- 純利益:−38.35億ドル(前年度19億ドル)
- 1株当たり利益:−2.55ドル(前年度2.2ドル)
レイセオンテクノロジーズ社は、ユナイテッド・テクノロジーズ (UTC) の航空宇宙事業部門とレイセオンが経営統合し、2020年4月に設立された会社です。統合前に世界3位のレイセオン、11位のユナイテッドが統合した事で、世界2位の軍需企業になりました。
世界トップレベルの軍と民間向けの航空エンジン、ミサイル事業を持ちます。
20年2Qの売上高は24%増で140億ドル、営業利益は37億ドルの赤字でした。売上高が大きく落ち込んだのは、元ユナイテッドの民間向けの事業です。
元ユナイテッドの事業は、Collins AerospaceとPratt & Whitneyの2つがあります。Collins Aerospaceは、航空宇宙および防衛製品の世界最大のサプライヤーの1つです。Pratt & Whitneyは、航空機エンジンで世界ビッグ3のひとつに数えられます。
残りの2事業は元レイセオンで、主に政府向けの軍需産業を扱います。
20年3Q決算(2020年9月30日)
- 売上高:147.47億ドル(前年比+29%)
- Collins Aerospace:42.74億ドル(−35%)
- Pratt & Whitney:34.94億ドル(−34%)
- Raytheon Intelligence & Space:36.74億ドル
- Raytheon Missiles & Defense:37.94億ドル
- 営業利益:4.34億ドル(−70%)
- 純利益:2.64億ドル(−78%)
- 1株当たり利益:0.17ドル(−88%)
20年4Q決算(2020年12月28日)
- 売上高:164.19億ドル(前年比+41%)
- Collins Aerospace:43.74億ドル(−32%)
- Pratt & Whitney:44.65億ドル(−21%)
- Raytheon Intelligence & Space:38.53億ドル
- Raytheon Missiles & Defense:42.76億ドル
- 営業利益:1.42億ドル(−86%)
- 純利益:1.35億ドル(−89%)
- 1株当たり利益:0.09ドル(−94%)
レイセオンの売上高は前年比41%増で164.19億ドル、営業利益は前年比86%減で1.42億ドルです。2020年にユナイテッド・テクノロジーズと合弁したため、単純に前年比で比較することはできません。
しかし、コロナの影響を受けた2Qや3Qと比較すると、航空関連はまだまだ回復してないことが分かりますね。なぜならば、主要顧客である航空関連の会社が回復できてないからです。アメリカン航空やデルタ航空の業績はまだまだ厳しいです。
好調な軍事事業とは対照的に、航空事業は回復に時間が掛かりそうです。
21年1Q決算(2021年3月)
21年1Q決算は、4月27日に公開予定です。
では、レイセオンテクノロジーズの売上高や営業利益の10年間の推移はどうなっているのでしょうか?
レイセオンテクノロジーズの10年間の損益計算書は?

2008年に50ドルを付け、リーマンショック以降も右肩上がりで上昇していますね。20年に最高値98ドルを付けるも、コロナ危機で株価が反値に急落しました。20年10月では、60ドル前後で推移していますね。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は上昇傾向にある上に営業利益率も安定しています。しかしながら、ユナイテッドとレイセオンが合弁した事で、営業利益率は減少傾向にありますね。また、20年(TTM)はコロナの影響で業績が悪化しています。
業績が上向く事が予想できるが、合弁後にどう数値が動くか注視する必要があります。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)は、安定している事がわかります。BPSは、過去10年間一貫して上昇傾向にありますね。ただし、EPSは安定しているが上昇傾向にはありません。また、20年(TTM)はコロナで赤字ですね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間の推移を見ると、フリーCF(投資CF−営業CF)は常に黒字です。16年は大きく減少したが、その後は一貫して上昇していますね。また、コロナ環境下でも、比較的安定してキャッシュを稼いでいると言えます。航空産業に舵を切った事で、より利益が出る体質に変わるかもしれません。
では、私たち投資家はどのようにレイセオンテクノロジーに投資判断すれば良いのでしょうか?
レイセオンテクノロジーズの注目ポイントは?

レイセオンテクノロジーズに投資する上での注目すべきポイントを紹介します。
注目1:世界1位の軍需産業で売上高は449億ドル?
ストックホルム国際平和研究所が発表した、2017年の軍需企業の売上高ランキングです。
合弁する前のレイセオンは、世界で3番手の軍需企業でした。世界1位はロッキードマーチン(LMT)で449億ドルと圧倒的です。レイセオンは、世界1位の航空会社であるボーイング(BA)と肩を並べるほど大きな軍需企業です。2017年の売上高は239億ドルもあります。
実は、ユナイテッドテクノロジーズも軍需企業で11位にランクインしています。軍需関連の売上高は77.8億ドルと小さくはありません。この2社が合弁した事で、売上高316億ドルで世界2位の軍需企業が誕生しました。
今後のレイセオンテクノロジーズの売上高を予想するには、米国の軍事費用の推移を見る必要がありますね。米国や主要国の軍事費用はどのように推移しているのでしょうか?
注目2:米国の軍事費は世界1位で7318億ドルもある?
2019年時点の米国を含む上位5カ国の軍事費推移です。
軍事費は米国が7318億ドルと、特出している事が分かりますね。この時期は財政が緊迫していた事と、伝統的に戦争反対の民主党が政権だった事が挙げられます。オバマ大統領以降は、再び上昇傾向にありますね。
米国の次に特出して多いのは中国です。一進一退で中央アジアや中東、アフリカを目指す中国は、経済成長に伴い急激に拡大しています。中国に対応するためにも、今後も米国の軍需費は増え続ける事が予想できます。
ただし、GDP比で見た場合に、米国の軍事費が特出して高い訳ではありません。
軍事費に対するGDPが最も大きいのは、サウジアラビアで7.98%です。次にロシアが3.88%、3番手に米国で3.41%、4番手に韓国の2.67%と続きます。軍事費が急拡大している中国は1.89%、自衛隊を持つ日本は0.93%だけです(参考:軍事費の対GDP動向をグラフ化してみる)。
経済成長が続く米国と中国は、まだだだ伸び代があるとも言えます。
レイセオンテクノロジーズを分析するには、合弁前の過去の業績を見る必要があります。では、合弁前のユナイテッドテクノロジーズの業績はどうたったのでしょうか?
注目3:合弁前のユナイテッドテクノロジーズの業績は?
合弁前のユナイテッドテクノロジーズの売上高推移です。
ユナイテッドは、航空機のエンジン、宇宙産業、空調装置、燃料電池、エレベータ・エスカレータなど事業内容が多岐に渡ります。15年にヘリコプター部門のシコルスキーを売却し、合弁事にはエレベーター・エスカレータ事業、空調設備事業も手放しています。
15年に売上高が大きく減少したのは、ヘリコプター部門を売却したからです。15年以降は安定して伸びている事が分かりますね。
ユナイテッドの航空事業は強力で、軍用機だけでなく民間機にも使われています。民間機エンジンの発注先は、ボーイング、エアバス 、ボンバルディアなど、世界的な航空機製造企業です。
売上高は順調に推移しているが、営業利益率やEPSは伸び悩んでいます。営業利益率は13〜15%、EPSは5〜8ドルで横ばいを維持しています。
利益の成長が止まった事もあり、相乗効果を期待して合弁したのかもしれません。では、レイセオンの業績はどのように推移しているのでしょうか?
注目4:合弁前のレイセオンの業績は右肩上がり?
合弁前のレイセオンの売上高推移です。
レイセオンの主力事業はミサイルで、世界トップのシェアを占めます。有名なのは、迎撃ミサイルのパトリオット、巡航ミサイルのトマホークがあります。民間向けが多いユナイテッドと違い、レイセオンは軍需向け製品が多く売り上げの9割を占めます。
売上高は毎年順調に上昇している事が分かりますね。また、ユナイテッドとは違い、EPSや営業利益率も上昇傾向にあります。18年にEPSは7ドルから10ドル、営業利益率は14%から18%に急進しています。
レイセオンから見ると、ユナイテッドと合弁した事は業績を少し押し下げてしまいます。また、20年のコロナ危機で影響を受けたのも、民間向けが多いユナイテッドの事業ですね。レイセオンからしたら、タイミングが悪い時期に合弁したと言えます。
では、合弁した事で事業別の売上高はどうなったのでしょうか?
注目5:民間向け航空事業が売上の56%を占める?

事業別 | 19Q2 | 20Q1 | 20Q2 | 前年比 | |
---|---|---|---|---|---|
ユナイテッド(民間) | 航空宇宙および防衛製品 | 6,576 | 6,438 | 4,298 | -35% |
航空機用エンジン | 5,154 | 5,353 | 3,607 | -31% | |
レイセオン(政府) | 軍用インテリジェンス | – | – | 3,314 | – |
ミサイル&防衛システム | – | – | 3,590 | – | |
合計 | 11,329 | 18,210 | 14,061 | 24% |
事業別売上高は、民間向け(ユナイテッド)と政府向け(レイセオン)に大別できます。19年に合弁した事もあり、整理できていない事業もあります。
20年2Qの割合で見ると、航空機用エンジンなどの民間向け事業が56%を占めます。反対に、ミサイルや防衛システムなどの政府向け事業は49%を占めますね。ただ、民間向けはコロナで大きく落ち込んでいるため、本来ならば65%程度を占めます。
コロナで株価が半値になったのは、民間向けの事業が大きく打撃を受けたからです。
しかしながら、コロナ騒動が収まり経済が再開すれば、時期に業績が回復するのは間違いありません。株価が大きく下落した事で、逆に割安で購入するチャンスだとも言えます。
では、レイセオンテクノロジーズは、どれくらい影響を受けたのでしょうか?
注目6:コロナ渦でも自己資本比率は42%に上昇?

レイセオンテクノロジーズの負債総額と自己資本比率です。
負債や資本比率を見ると、レイセオンの影響は少ないと言えますね。民間航空機部門が66%も下落し、自己資本比率が−7.2%に陥ったボーイング社とは大きく異なります(参考:ボーイングの四半期決算|コロナ危機以前から債務超過にある?)。
レイセオンの負債総額は20年(TTM)で減少し、自己資本比率は42%と上昇しています。民間部門の下落が30%で済んだ事、それから事業を売却した事が押し上げた要因だと思います。
自己資本比率を見ると、コロナ環境下でも安心して投資できますね。
注目7:20年2Qの配当金は3.19%まで上昇した?

過去10年間一貫して、配当金は上昇傾向にあると言えます。
20年以前の配当性向は50%と安定した水準にあり、配当利回りは2〜2.5%でした。ただし、20年はコロナの影響で減配するも、業績が悪化した事で配当性向は急上昇しています。20年2Qの配当利回りは3.19%まで上昇しています。
業績悪化に伴い、しっかりと減配に転じた点は高く評価できますね。コロナ危機は一時的な現象なので、再び配当金は増配に転じる事が予想できます。
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株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
レイセオンテクノロジーズ株を購入するべきか?

- 2社が合弁した事で、2019年に世界2位の軍需企業が誕生した
- 民間と軍用機向けの航空機エンジン、ミサイルに強みを持つ
- 営業利益率は10%以上で、売上高は上昇傾向にある
- コロナの20年以外は、EPSもBPSも安定している
- 営業CFは上昇傾向にあり、過去10年間フリーCFは黒字である
- コロナで株価が暴落した事で、逆に優良株を購入するチャンス
- コロナ下でも自己資本比率は42%に上昇、財務が安定している
個人的には、レイセオンテクノロジーズ社は長期で保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、航空機エンジンとミサイルで世界有数の超優良企業だからです。コロナで株価が大きく下落した事で、長期投資家は絶好の買い場を提供された事になります。コロナで債務超過や経営危機にあるボーイングと違い、自己資本比率は42%と高く安全に投資できます。
営業利益率は製造業では高い10%以上、売上高も順調に拡大傾向にあります。また、EPSとBPS、フリーCFなど、どの指標を見ても優良株である事を示していますね。
コロナによる業績の低迷は一時的なものです。民間部門の売上高は、経済再開と共に次第に戻します。また、軍事部門は米国政府の軍事費が増えれば上昇しますね。今後も中国との対立が深まり、中東や中央アジアの地政学リスクがある以上は増え続けますね。
コロナで株価が暴落した事で、世界第2位の軍需企業を割安で購入できるチャンスです。
まとめ:レイセオンテクノロジーズの四半期決算は?

- ユナイテッドの航空宇宙事業部門とレイセオンが20年に合弁した
- 世界3位と11位が合弁した事で、世界2位の軍需企業になる
- 軍用機と民間機向けの航空機エンジン、ミサイルで市場シェアが高い
- 営業利益率は10%以上で、売上高は上昇傾向にある
- コロナ下でも自己資本比率は42%に上昇、財務が安定している
- コロナで株価が暴落した事で、逆に優良株を購入するチャンス
レイセオンテクノロジーズ社は、2020年4月に世界3位の軍需企業であるレイセオンと世界11位の航空事業のユナイテッドが合弁した会社です。この合弁により、レイオセオンはロッキードマーチンに次ぐ世界2位の軍需企業になりましたね。
個人的には、レイセオン株は長期で保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、長期的には中国との関係は悪化し、米国の軍事費が拡大すると思うからです。コロナで航空事業の売上が落ち込んだ事もプラス材料です。なぜならば、超優良企業を割安水準で購入できるからです。
合弁前のレイセオンは、営業利益が10%以上と製造業では高い水準です。また、EPSとBPS、フリーCFも安定しています。債務超過や経営危機にあるボーイングと違い、自己資本比率は42%と高く安全に投資できる点でも魅了です。
軍需産業で業界最大手はロッキードマーチンです。レイセオンと同様に、業績は常に安定している超優良企業です。不景気に強い軍事企業という事もあり、景気が上向く前の21年1月時点のPERは13倍と割安ですね。
参考:ロッキードマーチンの四半期決算|中国対立で株価は上昇する?
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
では、私たち会社員が株式投資で資産を増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?

いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。
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