コロナによる暴落で、20年4月にボーイング株は73%も下落しています。そのため、航空業界の景気回復を見込んで逆張りする投資家も多いですよね。しかしながら、本当にボーイングの株価は元の水準に戻るのでしょうか?
- 「20年4月のコロナ暴落で、株価は1週間で73%も暴落した…」
- 「世界で経済活動が再開すれば、航空業界の売上は元に戻るはずだ…」
- 「コロナ以前から債務超過にあるが、政府支援で生き残れるだろうか…」
ボーイング社は、1916年に創業された世界最大の航空宇宙機器開発会社です。米国で唯一の大型旅客機メーカーであり、ヨーロッパのエアバス社と世界市場を二分する巨大企業です。また、軍用機、ミサイル、宇宙機器などの研究開発、設計製造も行います。
しかしながら、個人的にはボーイング社は投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、コロナ前の19年からボーイング社は債務超過に陥っているからです。そのため、航空業界が完全に元の水準に戻ったしても、魅力的な投資先ではありません。また、コロナから1年近く経過するも、まだまだボーイング社は苦しい状況です。
20年4Qの決算は、アナリスト予想を大幅に下回る決算でした。1株当たり損失額は14.65ドルで、市場予想の1.64ドルよりも遥かに悪いです。
利益が落ち込んだ原因は、次世代大型機の65億ドルの費用を計上したからです。777Xの引き渡し開始時期は、23年後半まで延期されています。アナリストによると、少なくとも24年までは19年の水準に回復しないと見ています。
ボーイングは、政府支援なしには自力で経営ができない状態です。そのため、コロナ後も負債が重く、株価を押し下げる要因は続きそうです。
- ボーイング株の4半期決算(2020年4-6月)は?
- ボーイング株の過去10年間の売上高や営業利益は?
- コロナ後に株価が暴落するも、まだ割高である理由は?
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20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年2月時点の資産は2700万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
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記事の内容を簡単に知りたい
ボーイング(BA)の四半期決算は?

ボーイングの四半期決算を紹介します。
20年1Q決算(2020年3月31日)
- 売上高:169.08億ドル(前年比−26%)
- Commercial Airplanes:62.05億ドル(−48%)
- Defense, Space & Security:60.42億ドル(−9%)
- Global Services:46.28億ドル(0%)
- Additional Financial Information:0.98億ドル(前年度−93億ドル)
- 営業利益:−13.53億ドル(前年度23.50億ドル)
- 純利益:−6.41億ドル(前年度21.49億ドル)
- 1株当たり利益:−1.11ドル(前年度3.75ドル)
20年2Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:118.07億ドル(前年比−26%)
- Commercial Airplanes:16.33億ドル(−66%)
- Defense, Space & Security:65.88億ドル(0%)
- Global Services:34.88億ドル(−24%)
- Additional Financial Information:0.98億ドル(前年度−93億ドル)
- 営業利益:−29.64億ドル(前年度−33.80億ドル)
- 純利益:−23.95億ドル(前年度−29.42億ドル)
- 1株当たり利益:−4.20ドル(前年度−5.21ドル)
ボーイングは、1916年に創業された世界最大の航空宇宙機器開発会社です。アメリカで唯一の大型旅客機メーカーであり、ヨーロッパのエアバス社と世界市場を二分する巨大企業です。また、軍用機、ミサイル、宇宙機器などの研究開発、設計製造も行います。
20年2Qの売上高は26%減で118.07億ドル、営業利益は29.64億ドルの赤字です。
民間航空機を開発するボーイングは、コロナの影響を最も受ける産業のひとつです。民間航空機部門は、前年同期比で66%も減少していますね。対して、政府向けの軍用機は景気動向の影響を受けず、前年比と同じ水準を維持しています。
軍需産業があるおかげで、航空会社ほどはコロナの影響は受けていません。しかしながら、20年5月にバフェットが売却するなど、将来に対して悲観的に見る投資家は多いですね。
20年3Q決算(2020年12月31日)
- 売上高:141.39億ドル(前年比−30%)
- Commercial Airplanes:35.96億ドル(−56%)
- Defense, Space & Security:68.48億ドル(−3%)
- Global Services:36.94億ドル(−21%)
- 営業利益:−4.01億ドル(前年度12.59億ドル)
- 純利益:−4.49億ドル(前年度11.67億ドル)
- 1株当たり利益:−0.79ドル(前年度2.05ドル)
20年4Q決算(2020年12月31日)
- 売上高:153.04億ドル(前年比−15%)
- Commercial Airplanes:47.28億ドル(−37%)
- Defense, Space & Security:67.79億ドル(+14%)
- Global Services:37.33億ドル(−20%)
- 営業利益:−80.49億ドル(前年度−22.04億ドル)
- 純利益:−84.39億ドル(前年度−10.10億ドル)
- 1株当たり利益:−14.65ドル(前年度−1.79ドル)
20年4Qの売上高は前年比15%減の153.04億ドル、営業利益は−80.49億ドルでした。コロナ後の2Qや3Qを比較すると、売上高ベースでは回復が進んでいるように見えます。しかしながら、利益ベースで見ると、赤字幅は拡大しています。
アナリスト予想のEPS−1.8よりも、大幅に下回る−4.19でした。
利益が落ち込んだ原因は、次世代大型機の65億ドルの費用を計上したからです。777Xの引き渡し開始時期は、23年後半まで延期されています。アナリストによると、少なくとも24年までは19年の水準に回復しないと見ています。
すでに債務超過にあるボーイングは、かなり危険な状態だと言えます。
21年1Q決算(2021年3月)
21年1Q決算は、4月28日に公開予定です。
では、ボーイングの売上高や営業利益の10年間の推移はどうなっているのでしょうか?
ボーイング(BA)の10年間の損益計算書は?

2008年に98ドルをつけた株価は、ようやく13年に超えていますね。その後は、16年以降に株価が大きく上昇を始め、3年間で3倍にも急上昇しています。19年2月に最高値440ドルを付けています。その後は、コロナ危機で大きく低迷し20年10月は160ドル前後で推移しています。
では、ボーイングの決算書やキャッシュフローはどうでしょうか?
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高や利益が安定している事が分かりますね。ただし、製造業は営業利益率が全体的に低く、10%を超えない水準です。19年は2度の墜落事故で、民間機の納入台数が大きく落ち込んでいます。
追い討ちをかけるようにコロナ危機が発生し、営業利益率は8.5%まで急落していますね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)は、安定しているとは言えないですね。ボーイング社は自社株買いや増配をする事で、BPSは低下傾向にあります。19年以降は債務超過に陥り、マイナス幅は拡大しています。
EPSに関しては、18年以前は順調に成長させてきたと言えます。しかしながら、墜落事故で業績が悪化して以降は、EPSも赤字です。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

18年以前のCF決算を見ると、フリーCF(営業CF−赤字CF)はプラスで順調に推移してきたと言えますね。ボーイングの株価が短期間で3倍に増えたのは、健全なCFがあったからです。しかしながら、19年の墜落事故以降は状況が大きく変わっていますね。
コロナ危機の影響がなかったとしても、CFがマイナスである点に私たちは注意する必要があります。では、私たち投資家は、ボーイング株をどのように判断すればいいのでしょうか?
ボーイング(BA)に投資する上での注目ポイントは?

ボーイングに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。ボーイングは、主に民間航空機の製造と米国政府向けに軍用機の開発で売上を立てています。
注目1:民間機納入数は18年が最大で806機?
2020年2月の民間航空機納入機数です。
大型旅客機では、ボーイングと欧州連合体であるエアバスが市場を独占しています。航空機の開発には多大な費用がかかるため、この2社で業界の寡占化が進んでいます。また、膨大な費用が掛かるため、国際分業体制が進んでる業界でもあります。
過去の納入機数を見ると、2000年以降はエアバスに勢いがある事が分かります。また、ボーイングの納入機数は、19年と20年で大きく落ち込んでいる事が分かります。
19年に販売不振に陥った理由は、3月に737MAXが2度目の墜落事故を起こしたからです。この機体は出荷が停止され、4月以降の納入ペースは7割近く低下します(参考:ボーイングの19年納入機数5割減 エアバス8年ぶり首位)。
20年には、コロナによる旅行需要の停止で売上が大きく落ち込んでいますね。こうした事情もあり、軍用機の売上高比率は年々上昇しています。
では、軍需産業でボーイングはどのような地位にいるのでしょうか?
注目2:軍需企業でボーイングは世界2位で269億ドル?
ストックホルム国際平和研究所が発表した、2017年の軍需企業の売上高ランキングです。
軍需企業で世界1位は、米国のロッキードマーチン(LMT)で449億ドルです。その次がボーイングで、売上高は269億ドルですね。1位と3位は軍需向けに特化した会社です。ボーイング社は民間航空機も製造し、18年の売上高は1000億ドルを超えていますね。
軍需産業は、ハイテク企業のように爆発的に成長する産業ではありません。しかしながら、成長速度は緩やかでも、確実に拡大し続ける産業ですね。戦後の中東やロシアの脅威、近年では中国との対立が続き、安全保障対策費が削減されることはないからです。
では、米国や主要国の軍事費用はどれくらい増加しているのでしょうか?
注目3:米国は軍事費1位で7318億ドルに達する?
2019年時点の上位5カ国の軍事費推移です。
軍事費は米国が7318億ドルと、ダントツで高い事が分かりますね。オバマ大統領の12〜14年は減少するも、それ以外の年は一貫して上昇傾向にあります。米国の次に特出して多いのは中国です。中国は急激な経済成長に伴い、軍事費を急速に拡大していますね。
中国のような後進国に対応するためにも、今後も米国の軍需費は増え続ける事が予想できます。
ただし、GDP比で見た場合に、米国の軍事費が特出して高い訳ではありません。米国の軍事費の割合は、GDP比で3.41%です。これは、サウジアラビアの7.98%やロシアの3.88%よりも低いですね。軍事費が急拡大している中国は1.89%、自衛隊を持つ日本は0.93%です(参考:軍事費の対GDP動向をグラフ化してみる)。
米国と中国は、まだ伸び代があるとも言えます。では、ボーイングの事業別の売上高はどうなっているのでしょうか?
注目4:事業別売上高は民間航空機部門が42%?

2019年度の事業別売上高の割合です。
民間航空機部門が42%と最も高く、軍用機部門が34%、最後にグローバルサービス部門が18%と続きます。グローバルサービス部門とは、ボーイングが持つ民間航空や防衛、宇宙分野の技術や知識を世界中の企業に提供する事です。
近年、景気動向や需給に影響を受ける民間航空機部門は急激に縮小しています。
18年の民間航空機部門が占める割合は57%でした。墜落事故の影響で販売不振が続き、19年には32%まで縮小しています。また、20年にはコロナ危機でさらに縮小する事が予想できますね。
では、民間機を製造するボーイングは、コロナでどれくらい影響を受けたのでしょうか?
注目5:民間航空機部門はコロナで前年比66%減?

事業別 | 19Q2 | 20Q1 | 20Q2 | 前年比 |
---|---|---|---|---|
民間航空機部門 | 4,722 | 6,205 | 1,633 | -66% |
軍用機部門 | 6,579 | 6,042 | 6,588 | 0% |
グローバルサービス | 4,543 | 4,628 | 3,488 | -24% |
合計 | 15,751 | 16,908 | 11,807 | -26% |
主要3事業の前年比と前四半期の売上高の推移です。
民間航空機部門は、コロナの影響を最も大きく受ける部門です。なぜならば、国際的な移動が禁止された事で航空会社の業績が悪化し、新しい航空機の発注が急激に縮小したからです。前年同期比で66%も減少している事が分かります。
対して、政府向けの軍用機部門は景気の影響を受けません。
前年比でほぼ増減がなく、前四半期比では逆に増えている事が分かります。軍用機部門の売上のおかげで、売上高は26%減で済んだとも言えますね。
では、20年2Qのボーイングは、財務的にはどのような状態にあるのでしょうか?
注目6:19年から債務超過で資本比率は−6.5%?

ボーイングの負債総額と自己資本比率の推移です。
通常時でも、ボーイングの自己資本比率は10%を切っています。16年は1%未満になり、19年にはマイナス6.5%で債務超過に陥りました。コロナ危機の20年はさらに悪化し、政府援助や社債発行で切り抜けようとしています(参考:ボーイングが自力で2.7兆円調達)。
コロナによる経済停止を利用して、ボーイング社に逆張りする投資家が増えています。
コロナ危機は一時的な不況なので、経済活動が再開すれば株価が元の水準に戻ると期待する投資家が多いからです。確かに、大型旅客機を製造できる大手2社の独占企業で、優良企業なのは間違いないですね。しかしながら、19年から債務超過にある事を考えると楽観的にはなれません。
逆張りするにしても、財務が健全で健全に成長しているエアバスやレイセオンテクノロジー(RTX)の方が優良株に見えます。また、軍需産業に投資するならば、業界最大手のロッキードマーチンの方が安全ですね。
注目7:債務超過でも配当利回りは2.4%もある?

ボーイングは、高配当銘柄として知られています。
配当金は19年に8.22ドルで、過去10年間一貫して増配傾向にあります。しかしながら、コロナによる業績不振で20年は減配し、配当利回りは2.4%となっています。
ただし、ボーイングが債務超過にある事を考えると、本来ならば配当金は出すべきではありません。債務超過で政府から支援を受けながら配当金を出すのは矛盾しますよね。だからこそ、ボーイングは政府の支援を受けずに、社債発行で乗り切ろうとしています。
もしも、ボーイングが無配を決めた場合、株価が大きく下落する事が予測できます。そのため、逆張り投資するにしても、もう少し待つ方が安全に投資できますよね。
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20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年2月時点の資産は2700万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
まとめ:ボーイング(BA)の四半期決算は?

- 1916年に創業された、世界最大の航空宇宙機器開発会社
- 米国唯一の大型旅客機製造メーカーであり、2社で業界を独占している
- 軍用機、ミサイル、宇宙船や宇宙機器などの研究開発も行う
- 製造業の営業利益率は低く、独占企業でも10%を超えていない
- 19年以降は墜落事故で、シェアを奪われ業績が悪化している
- コロナ危機以前の20年から、営業利益率は−3.5%と赤字である
- 墜落事故により、18年以降からEPSはマイナスである
個人的には、ボーイング社は投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、コロナ前の19年からボーイング社は債務超過に陥っているからです。そのため、航空業界が完全に元の水準に戻ったしても、魅力的な投資先ではありません。また、コロナから1年近く経過するも、まだまだボーイング社は苦しい状況です。
20年4Qの決算は、アナリスト予想を大幅に下回る決算でした。1株当たり損失額は14.65ドルで、市場予想の1.64ドルよりも遥かに悪いです。
利益が落ち込んだ原因は、次世代大型機の65億ドルの費用を計上したからです。777Xの引き渡し開始時期は、23年後半まで延期されています。アナリストによると、少なくとも24年までは19年の水準に回復しないと見ています。
ボーイングは、政府支援なしには自力で経営ができない状態です。そのため、コロナ後も負債が重く、株価を押し下げる要因は続きそうです。
米国の航空産業2番手は、20年に合弁したレイセオンテクノロジーズです。レイセオン社はボーイングと違い、安定した経営で自己資本は42%と高いです。コロナ禍でも債務超過に陥る可能性は低く、安心して投資できます。
参考:レイセオンテクノロジーズの四半期決算|コロナで48%も下落?
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
では、私たち会社員が株式投資で資産を増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?

いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。
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