コンテナ運賃に引き続き、バルク運賃も20年10月から高騰しています。これを受けて、スターバルク株は、20年10月から2ヶ月で株価が2倍に上昇しています。では、バルク運賃はこのまま上昇を続けるのでしょうか?
- 「バルチック海運指数が上昇し、株価は3ヶ月で2倍も上昇した…」
- 「中国が大量に鉄鉱石や穀物を輸入し、バルク運賃を底上げしている…」
- 「21年のバルク市況は大幅に反転し、+4.4%で成長する見通し…」
スター・バルク・キャリアーズは、鉄鉱石、石炭、穀物を運搬する大型バルク用船舶を保有し運航する会社です。大型だけではなく、ボーキサイト、リン酸塩、鉄鋼製品などの小型バルク用も扱います。
個人的には、スターバルク株はコロナ後も保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、コンテナ運賃の高騰に続き、バルク船も高い運賃を維持すると思うからです。その理由は、世界各国の大規模な財政出動による、ドル安と商品高の大きなトレンドにあるからです。
バルク運賃上昇の原因は、中国のコロナ後の急激な景気回復にあります。コロナ禍でも、中国が鉄鉱石や石炭を大量に購入することで、世界のバルク市況を支えています。21年春以降は、世界経済が上昇に転じる可能性が高く、更なる上昇要因となります。
調査会社によると、21年のバルク市況は+4.4%と大幅に反転すると言います。
- SBLK株の4半期決算(2020年9-12月)は?
- SBLK株の過去10年間の売上高や営業利益は?
- コンテナ運賃高騰に続き、バルク運賃はどこまで上昇する?
▼▼21年2月に資産が2700万円を超える▼▼

32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年2月時点の資産は2700万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
記事の内容を簡単に知りたい
スター・バルク・キャリアーズの四半期決算は?

スター・バルク・キャリアーズの四半期決算を紹介します。
第1Q決算(2020年3月31日)
- 売上高:1.608億ドル(前年比−8%)
- 営業利益:0.234億ドル(+36%)
- 純利益:0.027億ドル(前年度−0.053億ドル)
- 1株当たり利益:0.03ドル(前年度−0.06ドル)
第2Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:1.461億ドル(前年比−8%)
- 営業利益:−0.262億ドル(前年度−0.183億ドル)
- 純利益:−0.441億ドル(前年度−0.401億ドル)
- 1株当たり利益:−0.46ドル(前年度−0.44ドル)
スター・バルク・キャリアーズは、2006年に設立されたギリシャの海運会社です。鉄鉱石、石炭、穀物などを運搬する大型バルク用船舶や、ボーキサイト、リン酸塩、鉄鋼製品などの小型バルク用の船舶を所有し運営しています。
20年2Qの売上高は前年比マイナス8%の1.461億ドル、営業利益は0.262億ドルの赤字です。
20年の1Qと2Qで売上高や利益が落ち込んだ理由は、コロナの影響で貿易量が減少しているからですね。コロナの影響が収まるならば、収益は回復する可能性は高いですね。
第3Q決算(2020年9月30日)
- 売上高:2.002億ドル(前年比−20%)
- 営業利益:0.39億ドル(—)
- 純利益:0.23億ドル(4倍)
- 1株当たり利益:0.24ドル(4倍)
20年3Qの売上高は前年比20%減で2億ドル、営業利益は0.39億ドルです。売上高は前年割れだが、コロナを直撃した前四半期と比較すると持ち直していますね。営業利益やEPSの黒字化に成功しています。
コンテナ運賃の高騰に波及して、バルク船の運賃も高騰し始めています。
第4Q決算(2020年12月)
20年4Qは、21年2月15日に公開予定。
では、スター・バルク・キャリアーズの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
スター・バルク・キャリアーズの10年間の損益計算書は?

スター・バルク・キャリアーズは2008年に1020ドルで上場しました。2008年5月に最高値1020ドルまで上昇するも、その後は株価は大きく下落しています。20年8月現在は6ドル前後で推移していますね。
では、スター・バルク・キャリアーズの損益計算書やキャッシュフローを紹介します。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高が順調に増加している事が分かります。10年に1.21億ドルだった売上高は、19年には8.21億ドルと7倍に拡大しています。しかしながら、営業利益と純利益は波が大きく、順調に推移しているとは言えないですね。
ただし、営業利益率は以前と比較して改善傾向にありますね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)は、順調に推移しているとは言えません。BPSは過去10年間で大きく減少している事が分かります。また、EPSもほぼ0に近く、利益が出ないビジネスモデルだと分かります。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

2014年以降に営業CFが大きく拡大し、フリーCF(営業CF−投資CF)が大幅な赤字です。スター・バルク・キャリアーズは、大規模な設備投資する事で大きく売上高を増やした事が分かりますね。営業利益率は10%を維持するも、キャッシュフローは19年以降も赤字が続いています。
では、私たち投資家はどのようにスター・バルク・キャリアーズを判断すれば良いでしょうか?
スター・バルク・キャリアーズの注目ポイントは?

スター・バルク・キャリアーズに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。
注目1:世界の海上輸送量と船腹量は増え続けている?
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参考:海運業の発達と現状
世界的なトレンドとして、海上輸送量と船腹量は増え続けています。2010年以前は中国などの新興国で急拡大し、13年以降は緩やかに上昇しています。
船舶には大きく分けて、次の3つの種類があります。
- バルク船:47,039万トン(33.6%)
- オイルタンカー:28,689万トン(20.5%)
- コンテナ船:24,690万トン(17.7%)
スターバルクが扱うバルク関連船は、海上輸送量の33.6%を占めます。バルク船が運搬するものは、主に鉄鉱石、石炭、大豆などの穀物です。スターバルクの決算書の資料によると、バルク市況は2022年に大幅反発すると予想しています。
注目2:バルク市況はリバウンドして4.4%に急回復?
20年のバルク市況は、パンデミックにより−2.3%でした。しかしながら、21年には大幅に反発し、+4.4%に転換すると予想しています。
20年は中国だけが世界経済を牽引し、記録的な量の鉄鉱石、大豆、ボーキサイトを輸入しています。しかしながら、21年や22年はワクチンの普及により、世界経済が力強く回復することを期待しています。その結果、バルク市況は大幅に回復すると見込みます。
では、バルク市況の動向を見るには、どの指数を見れば良いのでしょうか?
注目3:バルチック海運指数は20年4月から4倍?
バルク市況を見る際には、バルチック海運指数が先行指標になります。
20年4月に400ドルだった指数は、21年1月には4.5倍の1800ドルと徐々に高騰している事が分かりますね。バルチック指数は変動幅が大きく、08年には11000ドルまで高騰しています。
バルチック指数が高騰している原因は、コロナからいち早く回復した中国が鉄鉱石や石炭、大豆などの穀物を大量に輸入しているからです。
19年比で見ても、鉄鉱石、小麦、大豆などあらゆる商品価格が高騰しています。コロナ後は、中国以外の先進国も経済回復するため、さらに高騰する可能性が高いですね。
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参考:Twitter
コンテナ船とバルク船の運賃は、相関関係はなく連動しません。しかしながら、20年10月から高騰しているコンテナ船に釣られるように、バルク船も高騰しています。
では、コンテナ運賃はどれくらい高騰しているでしょうか?
注目4:20年10月からのコンテナ運賃高騰に続く?
- コロナで労働力不足で、北米港に大量のコンテナが滞留している
- トラックや鉄道などの陸運者不足で、コンテナが海上に戻ってこない
- 乗客を乗せる国際線が激減し、付加価値が高い製品が空で送れない
- 巣ごもり特需で、中国から北米向けの家電や日用品が増えている
- 北米や欧州のクリスマス商船で、11〜12月に需要が逼迫している
- 北米や欧州向けの長距離輸送が優先され、アジアで足りていない
2020年11月以降、中国発のコンテナ運賃が急騰しています。
コンテナ運賃が急騰している原因は、コロナによる世界的な経済封鎖によるものです。しかしながら、高騰している要因はひとつではないため、どのくらいの期間で上昇し続けるかは読めません。
コンテナとバルクの運賃は、基本的には連動しません。しかしながら、コロナ禍で高騰しているのは、通貨安による商品高騰が関係しているかもしれません。商品高のトレンドが続くならば、海運会社の株はまだまだ上昇余地があります。
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32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年2月時点の資産は2700万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
まとめ:スター・バルク・キャリアーズの四半期決算は?

- 2006年に設立した、アテネの海運会社である
- 鉄鉱石、石炭、穀物などのバルク船舶を所有し運営してる
- 売上高は10年で7倍に拡大するも、赤字幅が大きい
- 20年後半は、中国が鉄鉱石や穀物を買い支えていた
- 21年春以降は、世界経済が回復しバルク指数は上昇に転じる
- 鉄鉱石、プラチナ、大豆など、商品全般が高騰している
- 20年のバルク市況は−2.3%だが、21年は+4.4%と予想してる
個人的には、スターバルク株はコロナ後も長期保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、コンテナ運賃の高騰に続き、バルク船も高い運賃を維持すると思うからです。その理由は、世界各国の大規模な財政出動による、ドル安と商品高の大きなトレンドにあるからです。
バルク運賃上昇の原因は、中国の急激な経済回復にあります。コロナ禍でも、中国が鉄鉱石や石炭を大量に購入することで、バルク市況を支えています。21年春以降は、世界経済が上昇に転じる可能性が高く、更なる上昇要因となります。
調査会社によると、21年のバルク市況は+4.4%と大幅に反転すると言います。
21年は海運会社に追い風が吹く年になると思います。コンテナ船をリースするダナオス株もお勧めです。コンテナ運賃はバルク以上に高騰し、ダナオス株は半年で10倍近く上昇しています。
参考:ダナオスの四半期決算|貿易摩擦の解消で最も恩恵を受ける?
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
では、私たち会社員が株式投資で資産を増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?

いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。
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