半導体市場はクラウド、5G、AI、自動運転で21年に最も好調な業界だと言われています。20年4月のコロナ以降、マイクロンの株価は2.2倍にも高騰していますね。では、今後も半導体市場が成長し続けるならば、私たちは投資すべきでしょうか?
- 「半導体で世界5位、SSDメモリで世界1位の優良企業だ…」
- 「SSDメモリは4年周期があり、20年は強気トレンドに入るはず…」
- 「21年は米中貿易摩擦の緩和と、コロナからの回復で上昇するはず…」
マイクロン社は、半導体企業で売上高5位の製造メーカーです。DRAMやDRAMなどのSSDメモリでは、サムソンを抑えて業界1位です。SSDは高速で動くためノートPCからの需要が高く、クラウドや5Gなどの大容量時代で重要度を増しています。
しかしながら、個人的にはマイクロン株は投資したい銘柄ではありません。なぜならば、21年2月のPERは30倍で、割高水準にあるからです。
ただし、マイクロンの業績に関しては楽観的に見ています。20年はSSDメモリの4年周期でトレンドが強気相場に変わるタイミングです。さらには、米中貿易摩擦の緩和やコロナからの回復で、21年はSSD業界が力強く成長する可能性が高いです。
ライバル企業であるサムソンも、20年から積極的に設備投資を進めています。
半導体企業に投資するならば、半導体ETFのSMHに投資する方が合理的です。なぜならば、右肩成長で成長を続ける半導体市場全体に投資できるからです。半導体市場は競争が激しく、特定の企業が5年先も勝ち続けるのは容易ではありません。
ETFに投資する方が確実に利益を得られます。
- マイクロン直近の4半期決算(20年11月〜21年2月)は?
- マイクロンの過去10年間の売上高や営業利益は?
- SSDは4年周期で強気相場に入るが、投資すべきでない理由は?
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32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年2月時点の資産は2700万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
記事の内容を簡単に知りたい
マイクロン(MU)の四半期決算は?

マイクソン社の四半期決算を紹介します。
20年3Q決算(2020年5月30日)
- 売上高:54.3億ドル(前年比+13%)
- Compute and Networking:22.1億ドル(+7%)
- Mobile:15.2億ドル(+30%)
- Storage:10.1億ドル(+25%)
- Embedded:6.7億ドル(−4%)
- 営業利益:8.8億ドル(−13%)
- 純利益:8.0億ドル(−5%)
- 一株利益:0.71ドル(−5%)
マイクロン社は、SSD市場で世界一の半導体メーカーです。
3Qの売上高は前年比13%増の54.3億ドル、営業利益は13%減で8.8億ドルでした。部門別の売上高を見ると、パソコンやモバイル、ストレージ部門が大きく上昇しています。
18年と19年の半導体市場は、米中貿易摩擦で大きく落ち込んでいます。20年はSSDの4年周期でトレンドが反転すると予想されていたが、予想外のコロナで再び落ち込んでいます。しかしながら、20年後半からは再び業績が急回復すると予測されています。
実際に20年3Qの業績は、プラスに反転していますね。
20年4Q決算(2020年8月31日)
- 売上高:60.5億ドル(前年比+24%)
- Compute and Networking:30.2億ドル(+59%)
- Mobile:14.6億ドル(+4%)
- Storage:9.1億ドル(+8%)
- Embedded:6.5億ドル(−7%)
- 営業利益:11.5億ドル(+78%)
- 純利益:9.9億ドル(+68%)
- 一株利益:0.87ドル(+77%)
21年1Q決算(2020年11月31日)
- 売上高:57.7億ドル(前年比+12%)
- Compute and Networking:25.4億ドル(−16%)
- Mobile:15.0億ドル(+3%)
- Storage:9.1億ドル(0%)
- Embedded:8.0億ドル(+24%)
- 営業利益:8.6億ドル(+67%)
- 純利益:8.0億ドル(+58%)
- 一株利益:0.71ドル(−19%)
21年1Qの売上高は前年比12%増で57.7億ドル、営業利益は67%増で8.6億ドルです。20年3Q以前は米中貿易摩擦やコロナで落ち込むも、急速に業績が回復している事が分かります。
半導体市場全体は、コロナ禍からの回復と貿易摩擦の緩和で成長トレンドにあります。さらに、SSD市場は4年周期で、20年後半からトレンドが上向いていますね。
そのため、21年のマイクロンの業績も期待できます。
21年2Q決算(2021年2月…)
21年2Q決算は、4月8日に公開予定です。
では、マイクロン社の売上高や営業利益の10年間の推移はどうなっているのでしょうか?
マイクロン(MU)の10年間の損益計算書は?

2008年に6ドルだったマイクロンの株価は、2020年には7.6倍の46ドルまで急成長していますね。マイクロンに100万円を投資すれば、760万円まで増えていた事になりますね。では、過去10年間にどのように成長してきたのでしょうか?
マイクロンの損益計算書やキャッシュフローを紹介します。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、長期では成長するも波が激しい事が分かりますね。2014年と18年は大きく売上高が増えるも、その前後では浮き沈みが激しいです。業績の波が激しい理由は、半導体のメモリ市場は4年周期で動くからです。
メモリ市場は2019年に底打ち、5G需要を受けて20年に反転すると予想されています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)は、比較的安定して推移していると言えます。しかしながら、EPS(1株あたり純利益)は安定しているとは言えないですね。18年に大きく上昇するも、それ以降はコロナの影響もあり減少に転じています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

フリーCF(営業CF−投資CF)も、安定して推移しているとは言えないですね。営業CFは年度毎に大きく上下している事が分かります。18年以降の営業CFの増加は、5GやIoTによる需要増に対応する設備投資かもしれません。
では、私たち投資家はマイクロン株をどのように判断すれば良いのでしょうか。
マイクロン(MU)に投資する上で注目ポイントは?

マイクロンに投資する上で、注目すべき点を紹介します。
注目1:半導体業界で売上高5番目のメーカー?
1978年に設立された歴史ある半導体メーカーで、マイクロンは世界5位の売上規模です。
米国インテル、韓国サムソン、台湾TSMC、韓国SKに続き、米国で2番手の半導体メーカーですね。2019年の半導体業界は、米中貿易摩擦やスマホ販売不振で前年割れでした。トップ15社の売上高は、前年比で15%も減少しています。
米中貿易摩擦やメモリの販売不振で、マイクロンの売上高は35%もマイナスです。では、マイクロン社はどんな半導体を販売しているのでしょうか?
注目2:SSD市場で業界1位のシェアで19%を占める?

参考:PCの処理速度を左右するSSD、19年をシェア1位で折り返すのは?
マイクロン社は、SSDで業界シェア1位の半導体メーカーです。
SSDとは、半導体素子メモリを使う記憶媒体の事を指します。HDDとの違いは、容量では負けるが消費電力が少なく読み書きの速度が高速なので、ノートPCに使われています。マイクロンの主力事業は、計算時に使われるDRAMとデータ記憶容量に使われるNANDの2つです。
マイクロンの競合は韓国のサムソンで、首位は短期間でよく入れ替わります。では、マイクロン社の売上高の比率はどうなっているのでしょうか?
注目3:DRAMの売上高は65%でNANDは32%を占める?
マイクロン社は、SSDのDRAMとNAND製品を販売しています。
DRAMは売上高の64%を占め、NANDは32%を占めていますね。部門別に見ると、CNBC(コンピュータ&ネットワーク)が43%と多く、次にMBU(モバイル)向けが27%、その次にSBU(ストレージ)が16%と続きます。
注目4:メモリ市場は4年周期でブル相場に突入した?

部門別 | 20Q1 | 20Q2 | 20Q3 |
---|---|---|---|
Compute & Network | -45 | -17 | 7 |
Mobile | -34 | -22 | 30 |
Storage | -15 | -15 | 25 |
Embedded | -21 | -13 | -4 |
全体 | -35 | -18 | 13 |
事業別の売上高を見ると、20年3Qの決算は大きく上向いている事が分かります。
モバイル端末向けやストレージ向けが、前年比で大きく成長していますね。ただし、半導体市場全体が大きく上向いている訳ではない点に注意が必要です。メモリー市場は4年周期で動き、2020年に買い替えサイクルで上げ相場に突入したからです(参考:メモリー市場は今も4年周期で動く)。
マイクロンの売上高が安定しないのも、主力のメモリ市場が4年周期で動いているからですね。
2019年6月頃に底をつけた半導体市場は、5G需要を受けて2020年に反転することは予想されていました。半導体市場を牽引するのは、4年周期で上げ相場にあるメモリー市場ですね。2020年3Q決算は、その結果が如実に現れた形になりましたね。
注目5:地域別売上高は米国が51%を占める?

地域別の売上高は、米国市場が最も大きく53%、次に中国が15%、台湾が12%、その次に香港、アジア太平洋と日本が続きます。
しかしながら、元々は米国よりも中国の売上げが51%と多かったです。米中貿易摩擦の影響で、2018年7月に中国の裁判所からDRAMやNANDの販売差し止めを命じられ撤退しています。中国から締め出されるも、米国市場の売上を伸ばす事で業績を回復できました。
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将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
まとめ:マイクロン(MU)の四半期決算は?

- 半導体業界で5位、SSD業界で1位の半導体メーカーである
- SSD市場シェアは19%で、競合社は韓国のサムスンである
- メモリ市場は4年周期で動くため、業績が安定しない
- 20年の市場は好調だが、21年以降は予測できない
- 中国の割合が15%で、米中貿易摩擦の影響を受ける
マイクロン社は、半導体企業で売上高5位の製造メーカーです。DRAMやDRAMなどのSSDメモリでは、サムソンを抑えて業界1位です。SSDは高速で動くためノートPCからの需要が高く、クラウドや5Gなどの大容量時代で重要度を増しています。
しかしながら、個人的にはマイクロン株は投資したい銘柄ではありません。なぜならば、21年2月のPERは30倍で、割高水準にあるからです。
ただし、マイクロンの業績に関しては楽観的に見ています。20年はSSDメモリの4年周期でトレンドが強気相場に変わるタイミングです。さらには、米中貿易摩擦の緩和やコロナからの回復で、21年はSSD業界が力強く成長する可能性が高いです。
ライバル企業であるサムソンも、20年から積極的に設備投資を進めています。
半導体企業に投資するならば、半導体ETFのSMHに投資する方が合理的です。なぜならば、右肩成長で成長を続ける半導体市場全体に投資できるからです。半導体市場は競争が激しく、特定の企業が5年先も勝ち続けるのは容易ではありません。
21年の半導体企業は、5Gやクラウド特需で最も恩恵を受ける業種です。5G関連企業も急速に業績が上向いています。
参考:ブロードコムの四半期決算|5G恩恵を受けるがPER73倍は割高か?
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
では、私たち会社員が株式投資で資産を増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?

いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。
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