半導体市場はクラウド、5G、AI、自動運転で21年に最も好調な業界だと言われています。20年4月のコロナ以降、テキサスインスツルメンツの株価は1.7倍にも高騰していますね。では、今後も半導体市場が成長し続けるならば、私たちは投資すべきでしょうか?
- 「アナログ半導体で世界1位、21年は5G特需の恩恵を受ける…」
- 「5Gが期待されているが、21年2月のPERは28倍と割高ではない…」
- 「21年以降は米中貿易摩擦も緩和し、業績を押し上げるかも…」
テキサスインスツルメンツは、アナログ信号を処理するアナログ半導体の製造メーカーです。売上高はインテルの5分の1しかないが、アナログ市場で世界1位です。アナログ半導体は通信業界でも広く利用されてるため、5G特需で期待される銘柄でもあります。
テキサスインスツルメンツは、長期で保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、デジタル時代でもアナログ半導体の需要がなくなる事がないからです。テキサスはアナログ市場で世界1位で、21年2月時点でPERは28倍と割高ではありません。5G特需の恩恵を受けるが、他の半導体企業よりも割安に放置されています。
21年は、半導体市場に対して楽観的に見ています。
5G投資が活発化する上に、米中貿易摩擦が緩和するからです。実際に、18年から業績が低迷し前年比−12%まで落ち込むも、20年4Qには+21%と大幅に好転しています。コロナ禍で経済が回復する上に、半導体需要が増加しているからです。
ただし、企業単体に投資するよりも、半導体ETFのSMHに投資する方が合理的です。なぜならば、右肩成長で成長を続ける半導体市場全体に投資できるからです。半導体市場は競争が激しく、特定の企業が5年先も勝ち続けるのは容易ではありません。
- TI直近の4半期決算(2020年9〜12月)は?
- TIの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 貿易摩擦緩和と経済回復で、2桁成長を維持できる?
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32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年2月時点の資産は2700万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
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記事の内容を簡単に知りたい
テキサスインスツルメンツ(TXN)の四半期決算は?

テキサスインスツルメンツの四半期決算を紹介します。
20年2Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:32.3億ドル(前年同期比−12%)
- Analog:24.3億ドル(−4%)
- Embedded Processing:5.4億ドル(−31%)
- Other:2.5億ドル(ー25%)
- 営業利益:12.28億ドル(−19%)
- 純利益:13.80億ドル(+5%)
- 一株利益:1.48ドル(+8%)
テキサスインスツルメンツは、アナログ半導体で業界1位のメーカーです。
売上高は前年比で12%減の32.3億ドル、営業利益は19%減の12.28億ドルでした。セグメント別の売上高を見ると、全ての事業がマイナスでしたね。売上比率が最も高いアナログ部門は4%だったが、組み込みプロセッサ部門は31%減、その他も25%の減少です。
2019年は米中貿易摩擦で落ち込み、2020年はコロナの影響を受けています。
コロナがなければ、半導体市場はプラス成長が予想されていました。そのため、コロナの影響が弱まれば、再びプラス成長に転じる可能性は高いです。
20年3Q決算(2020年9月30日)
- 売上高:38.1億ドル(前年比+1%)
- Analog:24.3億ドル(−4%)
- Embedded Processing:5.4億ドル(−31%)
- Other:2.5億ドル(ー25%)
- 営業利益:16.0億ドル(+1%)
- 純利益:13.5億ドル(−5%)
- 一株利益:1.45ドル(−3%)
20年4Q決算(2020年12月31日)
- 売上高:40.7億ドル(前年比+21%)
- Analog:31.2億ドル(+25%)
- Embedded Processing:7.2億ドル(+14%)
- Other:2.2億ドル(+4%)
- 営業利益:18.1億ドル(+45%)
- 純利益:16.80億ドル(+57%)
- 一株利益:1.80ドル(+60%)
4Qの売上は前年比21%増で40.7億ドル、営業利益は45%増で18.1億ドルでした。2Qや3Qの業績不振から回復し、4Qは力強く回復している事が分かります。
好転した理由は、コロナ禍からの回復と貿易摩擦の緩和が大きいと予想できますね。
21年は、5G投資が本格的に活発する時期です。また、バイデン政権に以降したことで、米中貿易摩擦は緩和する可能性も高いです。そのため、21年1Q以降も決算も好調を維持すると予想できます。
21年1Q決算(2021年3月…)
21年1Qの決算は、4月27日に公開予定です。
では、テキサスインスツルメンツの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
テキサスインスツルメンツの10年間の損益計算書は?

2008年に25ドルだったテキサスインスツルメンツの株価は、2020年には5.4倍の135ドルまで急成長していますね。テキサスインスツルメンツに100万円を投資すれば、540万円まで増えていた事になります。では、過去10年間にどのように成長してきたのでしょうか?
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、安定して推移している事が分かります。しかしながら、2018年以降は米中貿易摩擦やコロナで、売上高は減速傾向にありますね。ただし、営業利益率は40%を超えており、アナログ半導体市場は利益率が高いビジネスである事が分かります。
競争が激しい半導体業界で、営業利益率が40%を超えるメーカーは他にありません。一時的に減少している売上高も、コロナ危機を脱する2020年後半にはプラス成長に転じる可能性が高いですね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)は安定して推移しています。2018年以降は、純資産の割合は減少するが、しっかりと利益を出せている事が分かります。自社株買いや配当金も積極的で、ホルダーは安心して保有できる銘柄です。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

営業CFとフリーCF(投資CF−営業CF)を見ると、安定して推移している事が分かりますね。設備投資の出費が少ない理由は、ファブライトと呼ばれるビジネスモデルを採用しているからです。ファブライトは、巨額な設備投資が必要な部門は、外部企業に委託する事で経費を低く抑えています。
売上高が減少している2018年以降も、キャッシュをしっかり稼いでる点は好感できますね。では、テキサスインスツルメンツ株に投資する上で、私たち投資家はどのような点に注目すれば良いのでしょうか?
テキサスインスツルメンツに投資する上で注目ポイントは?

テキサスインスツルメンツに投資する上で、注目すべきポイントを紹介します。
注目1:TI社は業界8番目の半導体メーカーである?

2019年の半導体企業の売上高では、テキサスインスツルメンツは世界8位の半導体メーカーです。また、アナログ半導体では、業界1位のメーカーです。
前年比の売上高と比較すると、米中貿易摩擦の影響を受けて、2019年は多くの半導体メーカーがマイナス成長でした。テキサスインスツルメントも、前年比で9%もマイナスでしたね。2020年は2桁成長が期待されていたが、コロナの影響でマイナス決算を発表する半導体メーカーも増えています。
注目2:アナログ半導体で業界1位で市場シェア18%?
テキサスインスツルメンツは、アナログ半導体市場で世界1位のメーカーです。
アナログ半導体上位10社の売上高合計は、前年比9.4%増の361億ドル、業界全体の60%を占めています。業界1位のテキサス・インスツルメントでも市場シェアは18%、2位のアナログデバイセズでも9%しかありません。市場シェアが1%に満たないアナログ半導体メーカが、世界中に多数存在します。
楽観的に捉えるならば、市場上位者の拡大余地はまだまだ高いという事ですね。アナログIC市場は、通信や自動車、エレクトロニクス産業で需要があり、前年比10%前後で成長している分野です。
では、半導体業界全体では、どれくらい拡大する事が予測されてるのでしょうか?
注目3:WSTS予測では2020年は+5.4%で成長する?
世界の半導体市場は年率6.7%、IoT向けは年率15.3%で成長する事が期待されています。
しかしながら、WSTS(世界半導体市場統計)の数値を見ると、実際には順調に拡大しているとは言えません。2019年の半導体市場は、スマホ端末の販売不振や米中貿易摩擦で12.1%のマイナス成長でした。また、2020年には5.4%プラスが期待されるが、コロナ環境下で見通しが不明です。
アナログ半導体市場は、5GやIoT期待で拡大が期待されている分野です。しかしながら、実際にコロナの影響をどれくらい受けるかは分からないですね。
では、テキサスインスツルメントの売上高は、どのように推移してきたのでしょうか?
注目4:21年4Qは売上前年比+21%で反発?

四半期毎の売上高推移を見ると、売上高は大きく減少傾向にありますね。
テキサスインスツルメンツは、半導体市場が好調な18年1Qまでは2桁成長を維持しています。しかしながら、それ以降は大きく落ち込み、19年にはマイナス成長に陥ります。20年1Qはコロナの影響で、前年比−12%まで再び落ち込みます。
しかしながら、3Qの前年比は+1%、4Qは+21%と大きく反転しています。
反転した理由は、米中貿易摩擦の緩和とコロナからの経済回復の影響が大きいですね。21年は5G投資が活発化するため、業績を大きく伸ばす可能性が高いです。
では、テキサスインスツルメンツのエンド市場の割合を見てみましょう。
注目5:5Gが期待される通信向けは全体の12%だけ?
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参考:Could Personal Electronics’ Slowdown Affect Texas Instruments?
テキサスインスツルメンツが半導体を供給するエンド市場の割合です。
5Gの恩恵を受ける通信向けは、全体の12%しかありません。しかしながら、産業向け半導体、自動車向け、家電製品向けとバランス良く、幅広く5GやIoTの恩恵を受ける可能性が高いです。
注目6:配当性向は75%で配当利回りは2%前後?

クアルコムの配当性向は65%、利回りは2.7%前後で高配当株として知られています。
2010年以来、配当金は毎年右肩上がりに切り上げられています。半導体業界が不調だった2018年でも、配当金が切り上げられてる点は好感できますね。現在も売上高は下降気味だが、それでも配当性向は上昇傾向にあります。
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32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年2月時点の資産は2700万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
まとめ:テキサスインスツルメンツの四半期決算は?

- アナログ半導体で業界1位、市場シェア18%を占める
- アナログ半導体は利益率が高く、営業利益率は40%と高い
- 2018年以降は、米中貿易摩擦とコロナで売上高は減少傾向にある
- 幅広い業界にアナログICを供給し、長期的に5GやIoTの恩恵を受ける
- 成長率がプラスに転じたら、長期投資を考えたい銘柄である
テキサスインスツルメンツは、アナログ信号を処理するアナログ半導体の製造メーカーです。売上高はインテルの5分の1しかないが、アナログ市場で世界1位です。アナログ半導体は通信業界でも広く利用されてるため、5G特需で期待される銘柄でもあります。
テキサスインスツルメンツは、長期で保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、デジタル時代でもアナログ半導体の需要がなくなる事がないからです。テキサスはアナログ市場で世界1位で、21年2月時点でPERは28倍と割高ではありません。5G特需の恩恵を受けるが、他の半導体企業よりも割安に放置されています。
21年は、半導体市場に対して楽観的に見ています。
5G投資が活発化する上に、米中貿易摩擦が緩和するからです。実際に、18年から業績が低迷し前年比−12%まで落ち込むも、20年4Qには+21%と大幅に好転しています。コロナ禍で経済が回復する上に、半導体需要が増加しているからです。
ただし、企業単体に投資するよりも、半導体ETFのSMHに投資する方が合理的です。なぜならば、右肩成長で成長を続ける半導体市場全体に投資できるからです。半導体市場は競争が激しく、特定の企業が5年先も勝ち続けるのは容易ではありません。
アナログデバイセズは、アナログ半導体市場で2番のメーカーです。
参考:アナログデバイセズの四半期決算|アナログ半導体市場で世界2位
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
では、私たち会社員が株式投資で資産を増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?

いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。
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