ハブスポットは創業以来、2桁成長を続けています。コロナ禍でも力強く成長し、20年3月以降から、株価は3倍にも高騰していますね。では、コロナ後でもハブスポットの株価は上昇し続けるのでしょうか?
- 「インバウンドマーケティングの提唱者で、2桁成長を続けている…」
- 「コロナ禍でも強く、20年3月以降は株価が3倍に上昇している…」
- 「世界で100カ国以上、顧客数は年率30%で増え続けている…」
ハブスポットは、マーケティング&セールス用のソフトウェアを月額制で販売する会社です。創業者のCEO2人は、インバウンドマーケティングを提唱した人物ですね。2006年の設立以来、売上高2桁で成長を続ける会社です。
しかしながら、個人的にはハブスポットは購入したい銘柄ではありません。
なぜならば、米国の長期金利が上昇する局面では、グロース株の逆風になるからです。コロナが終息する21年以降は、米国の景気が回復し金利も上昇します。そうなると、赤字のハイテクグロース株は暴落する可能性が高いですね。
20年3Qの売上高は+31%だが、営業利益率は−6%の赤字です。
また、ハブスポットは本業のビジネスに矛盾を抱えている企業でもあります。マーケティング専門のSaaS銘柄なのに、マーケティングが原因で赤字に陥っています。顧客は資金に乏しい中小や零細企業が多く、利益率が低いビジネスだと言えます。
- HubSpot直近の4半期決算(2020年10〜12月)は?
- HubSpotの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 2桁の高い成長率でも、投資すべきではない理由は?
▼▼21年2月に資産が2700万円を超える▼▼

32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年2月時点の資産は2700万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
記事の内容を簡単に知りたい
ハブスポット(HUBS)の四半期決算は?

HubSpotの四半期決算を紹介します。
第1Q決算(2020年5月6日)
- 売上高:1.98億ドル(前年同期比+32%)
- Subscription:1.91億ドル(+32%)
- Professional services and other:0.07億ドル(+2%)
- 営業利益:−0.14億ドル(前年同期−0.09億ドル)
- 純利益:−0.17億ドル(前年同期−0.11億ドル)
- 一株利益:−0.41ドル(前年度−0.27ドル)
HubSpotsは、マーケティング&セールス用のソフトウェアを販売する会社です。
1Qの売上高は前年同期比32%増で、大幅な増収増益を維持しています。しかしながら、営業利益は−0.14億ドルと例年通りマイナスを計上しています。創業して以来2桁成長を続けるHubSpotだが、過去に1度も黒字化に成功した事はありません。
売上高の構成を見ると、Subscriptionが売上高の大半を占める事が分かります。HubSpotは、ソフトウェアを月額50〜3200ドルの定額制で契約するビジネスモデルが主体です。
第2Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:2.03億ドル(前年比+24%)
- Subscription:1.96億ドル(+26%)
- Professional services and other:0.07億ドル(−3%)
- 営業利益:−0.13億ドル(前年同期−0.15億ドル)
- 純利益:−0.29億ドル(前年同期−0.17億ドル)
- 一株利益:−0.67ドル(前年度−0.41ドル)
第3Q決算(2020年9月30日)
- 売上高:2.28億ドル(前年比+31%)
- Subscription:2.21億ドル(+32%)
- Professional services and other:0.07億ドル(+11%)
- 営業利益:−0.15億ドル(前年同期−0.14億ドル)
- 純利益:−0.22億ドル(前年同期−0.14億ドル)
- 一株利益:−0.49ドル(前年度−0.35ドル)
3Qの売上高は前年比+31%増で2.28億ドル、営業利益は−0.15億ドルです。SaaS企業はコロナ禍でも強く、2桁成長を維持していますね。
ただし、個人的には同社に対する悲観的な見方は変わりません。
なぜならば、コロナが終息する21年以降は景気が上向き、米国長期金利が上昇すると見込んでいるからです。金利が上昇すれば、利益が出ていないグロース株には強い逆風となります。景気回復局面では、ハイテクよりもバリュー株の方が魅力的な投資対象です。
第4Q決算(2020年12月)
20年4Qは、21年2月10日に公開予定です。
では、HubSpotの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ハブスポットの10年間の損益計算書は?

2015年に33ドルだったHubSpotの株価は、2020年には222ドルまで上昇しています。HubSpotに100万円を投資したら、6.7倍の670万円に増えていた事になります。また、コロナ危機以降に2倍以上に急上昇していますね。
では、過去10年間にどのように成長してきたのでしょうか?
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の売上高を見ると、順調に拡大している事が分かりますね。2019年の売上高は6.75億ドル、9年間で20倍にも拡大しています。一方で営業利益と純利益の赤字幅も拡大しています。営業利益率は2011年の85%から改善するものの、−7〜9%の高い水準を維持していますね。
過去の推移を見る限り、赤字を解消する目処は見えてきません。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)は、赤字経営を続けるも上昇傾向にあります。しかしながら、EPS(1株あたり純利益)は、まだ1度もプラスに推移した事はないですね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

HubSpotは、営業利益が赤字なのに、営業CFが黒字になる企業です。営業CFが黒字なのは、財務活動による資金調達や減価償却が多い、在庫などの一掃で現金化したからですね。HubSpotは資金調達する事で、営業CFを黒字化させている可能性が高いです。
現時点でフリーCFが黒字でも、営業利益が黒字化できてない点は過小評価するべきではないですね。では、HubSpotに投資する上で、どのように投資判断すれば良いのでしょうか?
ハブスポットに投資する上で注目ポイントは?

HubSpotに投資する上で、何に注目すれば良いのでしょうか?
注目1:月50$でマーケティングツールを販売する会社?
Hubspotは、インバウンドマーケティング&セールス用のソフトウェアを販売する会社です。
インバウンドマーケティングとは、ハブスポット創設者の2人が提唱した造語です。ブログやeBook、ランディングページを作成する事で、消費者を自社コンテンツに引き寄せ、顧客へと変えるマーケティング手法を指します。このマーケティング手法をソフトウェア化したものが「Markething Hub」です。
「Marketing Hub」は、最安値で月額40ドルから利用でき、月80ドル、月3200ドルのプランがあります。料金が上がると、SEO対策やトラフィック分析が付きます。
「Marketing Hub」の他にも、「Sales Hub」「Service Hub」「CMS Hub」を月額制で販売しています。ハブスポット社のターゲットは、新しいマーケティング手法を導入して自社製品を販売したい中小企業です。
注目2:売上高は2年間だけで2倍近く拡大している?
HubSpotは、創業して以来赤字を続ける企業です。
しかしながら、売上高は毎年順調に成長させている事が分かりますね。売上高が1.9億ドルを超える現在でも、売上高成長率は30%以上を維持しています。また、近年は米国以上の海外市場からも収益を上げています。2012年から海外進出を始め、2017年には売上高の3割を米国以外が占めます。
100カ国以上に顧客がいて、2017年には日本法人も立ち上げていますね。では、HubSpotの顧客数はどれくらい増えているのでしょうか?
注目3:HubSpotの顧客数は年率30%で増加してる?
HubSpotoは、サブスクリプション型の定額サービスです。
そのため、顧客数の増加に合わせて売上高も拡大するビジネスモデルです。2020年1Qの顧客数は7.85万人、成長率は減少傾向にあるが30%前後を維持しています。また、平均顧客単価も1万ドルと安定して推移していますね。
売上高や顧客数を見ると順調に成長しているように見えますね。しかしながら、私たち投資家は、赤字経営から脱却できない事実を軽視するべきではないですね。
注目4:マーケティングのプロなのにS&Mが原因で赤字?
- 営業利益率は改善するものの、−7〜9%で止まっている
- マーケティングのプロなのに、S&Mのコストが高く赤字である
- HubSpotの顧客は、マーケティングの知識がない中小や零細企業が多い
- 赤字企業から、顧客はマーケティングのアドバイスを受けている
HubSpotは、存在自体が大きな矛盾を抱えている会社でもあります。
HubSpotは2006年に設立して以来、一度も経営の黒字化に成功した事がありません。実はHubSpotのコスト構造を見ると、半分以上がS&M(セールス&マーケティング)に費やしています。
つまり、専門分野にも関わらず、マーケティングが原因で赤字という事です。
基本的には、ハブスポットの顧客は中小や零細企業が多数を占めます。顧客の資金力に余裕がない事は、コロナ対応で大幅に値下げした事からも推測できます(月額13,500円→6,000円)。
ハブスポットが抱える矛盾は、内部で働いた記者が告白しています。
▼▼21年2月に資産が2700万円を超える▼▼

32歳の時に、突発的に会社員を辞めて無収入になります。その1年4ヶ月後に、1人で生活できる最低限の収入をアフィリエイトで得られました。
20年2月から本格的に米国株に参入し、10ヶ月で資産を2.5倍に増やす事に成功します。21年2月時点の資産は2700万円です。ただし、最初から順調だった訳ではなく、会社員時代は10年間も負け続け200万円も損しています。
株式投資は、経済的自由を目的に楽しく取り組んでいます。
将来的に、会社員の経済的自由獲得をサポートする仕事をしたいと思っています。なぜならば、20代の頃に私自身がお金と時間がなく苦労したからです。そのため、投資や副業で相談があれば、気軽に問い合わせやコメント頂けると幸いです。
投資家はハブスポット株を購入するべきか?

- 2006年に設立して以来、一度も黒字化に成功していない
- 営業利益率は改善しているが、−7〜9%で止まっている
- マーケティングのプロなのに、S&Mの支出が多く赤字である
- 顧客はマーケティングの知識がない、中小や零細企業が多い
HubSpot株は、絶対に購入してはいけない銘柄のひとつです。
なぜならば、2006年に設立して以来、一度も黒字化に成功していないからです。営業利益は過去最低で−85.5%、以前よりも大きく改善するも−7〜9%を維持しています。マーケティングの専門家なのに、S&Mの支出が大きくて赤字という矛盾した状況にあります。
また、顧客は資金力に乏しい中小や零細企業が多く、収益化が難しい事も懸念材料ですね。
HubSpotは、今後も売上高や顧客数を増やし成長を続ける可能性は高いです。しかしながら、顧客獲得に営業コストが掛かるビジネスなので、高い利益率を稼ぎ出す事はありません。もしかしたら、5年後も赤字経営を続けている可能性もあります。
つまりは、低金利時代だから生き残れるだけで、金利が上昇すれば生きられない会社ですね。売上高が2桁成長でも、市場から資金調達を続けるHubSpot株を安易に購入するべき銘柄ではありません。
まとめ:ハブスポット(HUBS)の四半期決算は?

- 月50〜3500ドルで、マーケティングツールを販売している
- 売上高も顧客数も、2桁成長で順調に拡大を続けている
- 2桁成長するも、営業利益率は7〜9%で赤字を維持してる
- マーケティングのプロなのに、自社がS&Mで失敗している
- 新規顧客の営業コストが高く、黒字化する目処が見えない
ハブスポットは、マーケティング&セールス用のソフトウェアを月額制で販売する会社です。創業者のCEO2人は、インバウンドマーケティングを提唱した人物ですね。2006年の設立以来、売上高2桁で成長を続ける会社です。
しかしながら、個人的にはハブスポットは購入したい銘柄ではありません。
なぜならば、米国の長期金利が上昇する局面では、グロース株の逆風になるからです。コロナが終息する21年以降は、米国の景気が回復し金利も上昇します。そうなると、赤字のハイテクグロース株は暴落する可能性が高いですね。
20年3Qの売上高は+31%だが、営業利益率は−6%の赤字です。
また、ハブスポットは本業のビジネスに矛盾を抱えている企業でもあります。マーケティング専門のSaaS銘柄なのに、マーケティングが原因で赤字に陥っています。顧客は資金に乏しい中小や零細企業が多く、利益率が低いビジネスだと言えます。
CRMビジネスで業界最大手はセールスフォースです。しかしながら、ハブスポットと同様に構造的に利益が出ないビジネスモデルです。
参考:セールスフォースの四半期決算|2桁成長を続けるも危険な理由は?
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
では、私たち会社員が株式投資で資産を増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?

いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。
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