【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

21年6月末時点の資産を計算したら、4,727万円を越えていました。20年末のマネックス証券の運用額は1809万円、19年末は452万円、18年末は301万円だった事を考えると、驚くほど短期間で成功したと言えますね。

では、なぜ凡人だった私が米国株で成功できたのでしょうか?

  • 「なぜ、日本株で200万も負けたのに、米国株で成功できたのか?」
  • 「なぜ、個人投資家の8割以上は、株式投資で勝てないのか?」
  • 「なぜ、ほぼ無収入で退職したのに、月130万円も稼げたのか?」

結論から述べると、米国株で成功できた理由は運が良かったからです。集中投資したある銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません

私がしたことと言えば、その銘柄を売らずにただ握りしめていただけです。だから、自分の実力で資産を増やす事に成功できたとは、1ミリも思っていません。400銘柄の決算を観察したことで相場感は得られたが、明らかに実力以上の不相応な成果だと言えます。

運以外の要素を上げるならば、タイミングが良かった事も大きいです。

世界中の株価が暴落した20年3月は、投資を始めるのに最適な時期でしたね。17年7月には会社員を退職していた私は、十分な「時間」と「お金」もありました。だからこそ、1年半年で運用額を10倍にも増やすことに成功したのです。

ほぼ無収入で退職するも、最高月収は130万円まで増えていました。20年前半は入金額も大きく、好調な銘柄を順調に買い増しできましたね。

私がネットビジネスで成功したのも、実は運の要素が大きいです。

会社員時代に日本株で200万円損したのと同様に、ブログでも私には才能がないのは明らかでした。月3万円を稼ぐのでさえ2年4ヶ月も要しています。会社員を辞めて専業になった後でさえ、月3万円を超えるのに1年以上も掛かりました。

いくつかの運と偶然が重なり、私の収入は加速度的に増えていきます。では、どのようにして私はネットビジネスに成功し、米国株に資金を投入していったのでしょうか?

ここでは、短期間で資産が10倍に増えた軌跡を紹介します。それから、アフィリエイトで月130万円を稼いだ軌跡も紹介します。また、投資ブログに関するマネタイズや、セミリタイアを目指す事についても述べています。

「米国株決算オタク」の自己紹介...
  1. 米国株1.5年で、資産が「4,727万円」に増えた理由は?
  2. ほぼ無収入で退職するも、「月130万円」を稼げた理由は?
  3. 「200万円」も損したのに、ゼロから米国株を始めた理由は?

なぜ、米国株1.5年で「4727万円」に増えたのか?

21年6月末時点の資産総額を計算したら、4,727万円でした。

21年6月の運用額は4513万円、年初比+149%で2,704万円も増えています20年末の運用額は1809万円、前年比+300%で1356万円も増えています。19年末は452万円だったので、驚くほど短期間に運用額が増えています。

その1:「資産4727万円」に増えたのは実はまぐれ?

1年半で10倍に増やしたのは、株式投資の才能があるから

と言いたいところですが、正直にいうとこの結果はマグレが大きいです。なぜならば、資産が大幅に増えたのは、投資を始めたタイミングが良かったからです。また、集中投資していた銘柄が、短期間で数倍に高騰しただけに過ぎません。

私がしていた事は、その銘柄を売らずにただ握りしめていただけです。だから、自分の実力で資産を増やす事に成功できたとは、1ミリも思っていません

米国株を始めたのは、コロナ禍で市場が混乱していた20年春です。連日大暴落するダウを見ながら、いよいよ米国株投資に挑戦する時期が来たと思いました。会社員時代に塩漬けしていた日本株を損切りし、断腸の思いで米国株に飛び乗ります。

投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は200万円の損失でした。

米国株投資を初めた時、私は何を買えばいいのかさっぱりです。最初はアマゾンやマイクロソフトから入り、Twitterで話題になっているグロース株、それからSPXLなどのレバレッジETFにも手を出しました。

4月過ぎて勢いよく上昇する指数を見て、必然的にリスクを取るやり方に傾きます。日々上昇する米国市場とは裏腹に、連日の乱高下で私の精神は確実に擦り減っていきました。枕元にスマホを置いた状態で眠り、夜中に株価を見ては目が冴えて眠れない日々を過ごします。

保有した銘柄が上昇すれば興奮してツイッターを見る、暴落すれば全財産を失う恐怖で夜も眠れない。米国株投資をしてる人に共通する悩みだと思うが、真夜中の株価チェックが日課になり満足に眠れない日々が続きました。

週末でも米国株が気になり落ち着かず、市場が休みでも夜中に目が覚めていました。こうなると投資をしてるのではなく、ギャンブル依存症に近い状態ですね

このブログを始めた理由は、平日の夜中に安眠するためです。

その2:「米国株決算オタク」を始めた理由は?

ノートにメモする感覚で、決算をブログに記録し始めました。

私たち投資家が精神をすり減らす最大の理由は、株価を予想できず短期的な値動きが気になるからです。特に、20年春の米国相場は指数ですら最大30%の下落、1日に10%近く暴落する日が少なくありません。個別株ならば、1週間で半分以下になる銘柄もありましたね。

乱高下に消耗していた私は、個別株がわかれば次の流れが読めると思いました。

なぜならば、ダウやナスダックは個別株の集合体に過ぎないからです。単純な思考だが、S&P500の全ての銘柄を把握すれば、全体がどう動くのか予想しやすいですよね。好業績の銘柄が多ければ、必然的にS&P500には長期で上昇圧力が掛かります。

逆説的に言うと、私たちは短期的な株価の動きに過剰に反応するのは、S&P500を構成する個別株の業績が分からないからです。

観察する銘柄が増えるほど、短期的な株価の動きに惑わされなくなりました。気付いた頃には、翌朝まで株価を見る習慣はなくなり、夜もぐっすり眠れるようになりました。ブログ開始して1年が経ち、観察した銘柄も400を超えています。

そして、集中投資していた銘柄は、1年半で10倍にも膨れ上がっていましたでは、決算を観察することで具体的にはどのようなメリットがあるでしょうか?

その3:米国株「400銘柄」を観察するメリットは?

  • 「日々の株価の動向に惑わされず、長期的な視点で市場を見れる」
  • 「経験値が上がり目利きに優れ、自分なりの判断基準を持てる」
  • 「業界の全体像が掴めるため、早々に利確するのを防げる」
  • 「Twitterやブログの爆益報告など、話題銘柄に惑わされない
  • 「決算が好調のグロース株でも、安易に手を出さずに静観できる」
  • 「優良銘柄を見つけても、2-3回と決算を跨いだ後に売買判断できる」
  • 「米国株市場の過熱感など、全体的な視点で動向を観察できる」
  • 「同業界の銘柄を複数観察すると、先行指標となる数値が分かる」
  • 「複数銘柄を観察することで、業界毎の次の動向を予想しやすい」

投資初心者が決算を見ても、割安か判断するのは難しいです。

なぜならば、判断に必要な比較材料の情報量が圧倒的に足りてないからです。これは運や才能ではなく、どれだけ多くの銘柄の決算を知っているかに過ぎません。1日に1〜3銘柄を調べる習慣があれば、目利きは誰でも改善できる後天的なスキルです。

逆にいうと、決算を観察する習慣がなければ、株価のバリエーションは分かりません

Twitterやブログで他人の意見に惑わされるのは、自分なりの判断の基準がないからです。グロース株を志向する投資家の多くは、大半が周囲の雰囲気だけで株を買っていますよね。銘柄をよく分かっていないけれども、赤信号は皆で渡れば怖くないのと同じです。

ただし、銘柄を正しく見極められても、投資で成功できるとは限りません。

なぜならば、大きな利益を得るには、適切なタイミングで大きくポジションを置く必要があるからです。バリューかどうか判断できても、株価が上昇するタイミングは予想できません。株式投資は運が重要だと言われるのは、上昇タイミングが読めないからです。

個別銘柄を研究する最大のメリットは、失敗するリスクを減らす事です

保有銘柄の上昇は運の要素が大きいのに対し、損失は私たち自身がコントロールできるものだからです。日々予想外に動き続ける株式市場で、私たち投資家がコントロールできる事象は限られます。

ハズレクジを引かなければ、必然的にパフォーマンスは改善します。

銘柄研究さえすれば、確実に株式投資で勝てるのか?

と言いたいところだけど、実際にはそう単純ではないですよね。なぜならば、個人投資家の多くは会社員だからです。会社員投資家の多くは、投資で勝つために重要な「お金」と「時間」の両方がありません。

私が成功できた1番の要因は運が大きいです。しかし、銘柄研究に没頭できる時間と、投資にベストなタイミングで十分なお金があった事も無視できません。

では、なぜ会社員は投資で勝てないのでしょうか?

なぜ、個人投資家の「8割」が負けるのか?

投資の世界は8割が負けていると言われています。

私自身も会社員時代の10年間は、200万円もの損失を出していました。しかし、21年に米国株に参入し、500万円だった資産は4727万円に増えています。この稀有な経験を通じて、なぜ会社員は株式投資で勝てないのか考えるようになりました。

その1:「お金」と「時間」がない会社員は勝てない?

参考:個人投資家の年収は? – 年収300万円未満は49%

会社員投資家にとっては、厳しい事実を突きつけるかもしれません。

会社員が株式投資で勝てない理由は、「お金」と「時間」の両方がないからです。少し乱暴な言い方をすると、株式投資はお金さえあればバカでも成功できます。なぜならば、資産が大きければ、リスクが少ない投資法でも十分に高いリターンを得られるからです。

リスクが少ない投資法とは、インデックス積立や高配当投資です。

しかしながら、現実問題として、会社員投資家はお金がありません。日本証券業協会によると、「年収300万円未満」の個人投資家が全体の49%を占めます私の会社員時代もそうだから分かるが、年収300万円では月3-5万円を貯めれたら良い方です。

お金がない以上は、必然的にリスクを取って高いリターンを狙う必要があります。そして、リスクを取るときに、大概の投資家は負けます。本来ならば、初心者が避けるべき逆張りやナンピンの人気が高いのは、リスクを取らないと勝てないからです。

お金がなくても、時間さえあれば勝率を改善する事もできます。

なぜならば、株式投資はゲームと同じで、少なからず攻略法があるからです株式投資に熱心に向き合い、時間を費やす余裕があるならば、いずれは投資スキルは上達します。私自身も1年間で400銘柄を観察したことで、投資に負けにくい環境を作ることに成功しました。

しかしながら、会社員が400銘柄も観察するのは物理的に無理ですよね

会社員時代に200万円も負けていた私が、短期間で成功できたのはお金と時間の両方があったからです。適切なタイミングでお金と時間に恵まれたのも、運の要素が大きいと言えますよね。

その2:脱サラに成功し「お金」と「時間」があった?

株式投資で成功できた1番の理由は、運良く高騰する銘柄を拾えたからです。あえて、運以外の要素を上げるならば、投資を始めた時の環境が良かったのもあります

17年7月に会社員を辞めた私は、ネットビジネスで生計を立てていました。

会社員を辞めた時の資産は500万円、副業で始めたブログ収入が5000円未満の時です。その後にアフィリエイトで成功した私は、最高額は月130万円でした。コロナで収入が大きく下がるも、会社員時代の月収以上は得られてました。

20年3月時点で不労所得があった私は、株式投資だけに集中できる十分な時間を持ちます。また、20年前半に振り込まれた入金額も大きく、好調な銘柄に買い増しする十分な余力もありました。

このような恵まれた環境があったからこそ、結果的に短期間で資産が10倍に増えました会社員時代の私が真似したくても、物理的にまず不可能ですよね。

ただし、ここで言いた事は会社員だから勝てないではありません。

会社員投資家は「お金」と「時間」がないことを理解した上で、戦略を練る必要があるという事です会社員時代の私を含め勝てない投資家の多くは、不利な条件を理解してません。5%未満の才能ある投資家を除いて、私たち凡人には凡人の戦略が必要です。

凡人であることを理解すれば、負けないための投資に徹する必要があります。

会社員を辞めた後に資産を10倍に増やす稀有な経験を通じて、私はなぜ会社員時代に負け続けたのか常に考えていました。どうすれば「お金」と「時間」がない会社員でも勝てるのか、私なりにひとつの答えに辿り着きました。

ここでは詳しく述べないが、会社員投資家でも勝つことは十分に可能です。

では、私はどうような方法で株式投資に必要なお金と時間を手に入れたのでしょうか?

なぜ、アフィリで「月130万円」も稼げたのか?

アフィリエイトの過去最高収益は月130万円です。

しかし、最初の報酬を得るまでに、私の場合は人より多くの時間を要しています。月3万円を稼ぐのでさえ、2年4ヶ月も掛かりました。この水準を超えてからは伸びが加速し、その8ヶ月後には50万円、その6ヶ月後には100万円に増えています。

では、どのような過程を経て稼ぐ事に成功したのでしょうか?

その1:月3万円を稼ぐのはトップ「5.7%」だけ?

参考:アフィリエイトで稼げない人と稼げる人の違い

会社員を辞めたとき、ブログの収入はわずか5千円未満でした。

私たち会社員が労働以外の収入で、月3万円の収入を得るのは簡単ではありません。アフィリエイトで、月3万円以上を稼いでいる割合は全体の5.7%に過ぎません。ブログやYoutubeでも似たような結果ですよね。

94.3%は月3万円すら稼げない」という厳しい現実があります。この事実を知った時、ブログやアフィリエイトに挑戦できる人はどれくらいいるのでしょうか?

私自身も、上位5%である月3万円を超えるには大きな壁がありました。副業時代は毎日ブログを更新するも、1年3ヶ月の成果はわずか5千円未満です。専業になって作業するも、1年以上も3万円を超えることはなかったです。

会社員時代は、専業になれば月10万円くらい楽勝に稼げると思っていました。なぜならば、会社に費やしていた10時間で、ブログだけに集中できるからです。しかし、毎日作業しても一向に伸びない収益を見て、次第に劣等感を抱きます

自分の限界が見えた時、これまでの延長線上に答えがない事に気付きました。

そして、大きな壁を乗り超えるには、これまでの人生観や価値観を根本的に否定する必要性にも迫られます。私が稼げない理由は、知識やスキルが不足していたからではありません。人格に大きな欠陥があり、成功に必要な土台が築けてなかったからです。

私に足りていないのは、家族や相手を心から思いやる気持ちです。

ある人たちとの出会いが、これまでの人生観を変えるキッカケになりました。そして、自分に足りてない物に気付けた結果、長いブランクを終え加速度的に収入が増え始めます。ようやく月3万円を超えた後、100万円を超えたのはその1年半年後です

人並外れた成果を出すとき、特別な体験を経験したのは私だけではないはずです。

なぜならば、限界に達した時、自分の力だけでは乗り越えられない壁に気付くからですどの分野でも上位5%に到達するには、努力や熱意だけでは超えられない高い壁があります。人間的に未熟だった私は、その事に気付くのに長い時間を要しました。

では、どのような過程を経てその事実に気付いたのでしょうか?

その2:ブログ収入「月5千円」で31歳無職になる?

資産500万円、月収入5千円しかない時に会社員を辞めました。

普通ならば、会社員を辞められる水準では到底ないですよね。それでも辞める決断をしたのは、それだけ会社員を続ける事が苦痛だったからです。辞めた後に実家に戻った理由は、食費や家賃を払わずにブログに集中できる環境があるからです。

しかし、専業になるもブログの収益は一向に増えません。

ネットビジネスに関する情報を読み漁り、毎日ブログを更新しても月に3万円すら稼げない現実がありました。次第に劣等感を感じるようになり、両親とも言い争う日々が増え、1歩も外に出ない日も増えます。

仕事を辞めたことに対して、父も母も何も言いませんでした。

しかし、毎晩のようにお酒を飲み性格が荒くなる父親は、私に学生時代のトラウマを思い出させます。中学や高校時代に虐待には発展しなかったが、泥酔していた父親と毎日のように衝突していた過去です。

社会に出た今ならば、仕事のストレスでお酒に逃げたくなる気持ちは理解できます。望む仕事ができている訳ではないが、養う家族がいて逃げ場がない状況は父親にしか分からない苦しみです。ただし、この時は心に余裕がなく、昔のように父親と言い争う時間が増えました。

また、30代無職という現実は、想像していた以上に精神的に負担でした

気楽なリタイア生活を夢見ていたが、現実と理想には大きなギャップがありました。次第に夜も満足に眠れなくなり、夜10時に布団に入るも朝まで一睡もできない、常に寝不足で気力が湧かない、気分転換に外を歩いたら5-6時間も歩き続けたほどです。

安易に会社員を辞めた事を、ただひたすら後悔する日々でした。

目の前にある現実から逃れたいだけで、会社員を辞める覚悟ができていなかった事を思い知らされました。これまで経験したことがない精神的な苦痛で、人生を諦めたくなるほど打ちひしがれます。

実家の近くには3歳年下の弟夫婦がいて、たまに様子を見にきてくれます。

性格がひねくれていた私は、高校すら卒業せず地方に就職し、目標を持たない弟をどこか見下していました。しかし、人生で息詰まっていた私とは反対に、彼はとても幸せそうでした。肉体労働で恵まれた仕事ではないが、奥さんや2人の子供、地元の友人がいつも側にいます

家族や友人に恵まれた弟とは対照的に、私には辛い時に側にいてくれる友人は1人もいません。学生時代から恋人ができても、6ヶ月でさえ続いたことがないのです。恋人ができてもすぐに別れてしまうのは、自分自身に大きな欠点があるからかもしれません

対照的な人生を歩む弟を見て、こんなことを考えるようになります。

  • 「なぜ、自分だけが望む人生を歩めないのだろうか…」
  • 「大学まで卒業したのに、どこで人生を間違えたのだろうか…」
  • 「本当は何がしたくて、会社員を辞めたのだろうか…」
  • 「両親が死んだら、生涯ひとりで生きていかないといけない…」

これまでの人生を振り返った時、私はいつも失敗と挫折ばかりでした。

ブログを始めた理由は、少しでも生活を楽にしたかったからです

大学を卒業し1社目に入社した先は、典型的なブラックでした。手取り18万円以下で、夜10時まで働くも残業代は1円も支給されない時給に換算すると700円を下回るほどです。夜11時過ぎに帰宅し、翌日も満員電車で7時半には家を出なければいけない。

1度ブラックに就職すると、そこから抜け出すのは難しいですよね。

なぜならば、ブラックではキャリアが積めず、次も同じレベルの会社しか内定を得られないからです。満員電車と残業に疲れ、週末に勉強する気力は湧きません。貯金もスキルもなければ、並大抵の努力では現状を打開することはできないですよね。

1年10ヶ月で1社目を退職するも、2社目もまたブラックに入社します。3社目は満員電車を避けるために地方に就職しました。地方は全体的に給料が低く、年収400万円を超えたのは30歳を過ぎてからです。

会社選びに失敗した場合は、挽回するために株式投資に手を出します。

私が初めて株式投資をしたのは23歳の時です。しかし、金融危機後の好相場だったにも関わらず、損失を出しすぐに撤退します。節約しても手元に何も残らない給料で、お金が減る恐怖心に打ち勝てなかったからです。数年後に再挑戦するも、今度は塩漬け状態です。

20代はお金がないことが、ずっとコンプレックスでした。

地方に住んでいたが、人生で1度もクルマやバイクを購入した事はありません。仕事帰りの吉野家の牛丼300円、自動販販売機の120円の缶コーヒーでさえ私には苦痛でした。祝儀や旅費を払いたくなく、友人の結婚式も何度か断っています。

友人のおめでたい知らせでも、他人の幸せを苦痛に感じていました

外に出かけるのが億劫になり、次第に大学時代の友人とも疎遠になります。大手自動車メーカーに就職した大学時代の友人は、26歳で結婚し子供もいてマイホーム持ちです。大学時代は立場が同じでも、社会に出れば目に見えない格差の壁があります

1人で居酒屋に行き泥酔したある帰り道、私は突然涙が止まりませんでした。苦労して大学まで入れてくれた母親を想い、惨めな自分が申し訳なかったからです。

こんな人生観だからこそ、私は逃げるように会社員を辞めたのだと思います。

しかし、ある宗教との出会いをキッカケに、これまでの人生観や価値観を根本的に変える必要性に迫られます。心のどこかで社会に問題があると思っていたが、根本的な原因は自分自身にあると気付かされたからです

では、どのようにして私は変わっていったのでしょうか?

その3:才能を見い出し「月3万円」の壁を超える?

自宅で作業していた時、よくある宗教勧誘の訪問で彼らと出会いました。

話し相手がいなかった私は、気分転換のつもりで日曜の教会に訪れます。海外旅行では観光地で教会に行く事もあり、宗教に関する偏見は少ない方だと思います。家族で楽しそうに集う人たちを見て、自然と次の日曜も足を運んでいました。

生きる意味を失っていた私は、必然的に宗教的な価値観に惹かれたのだと思います

しかし、その半年後には自ら教会の洗礼を受ける選択をします。もちろん、無宗教で育った私が、彼らの一員になるとは夢にも思っていませんでした。なぜならば、彼らの教えではお酒とタバコが禁止、10分の1の収入を納める厳格なルールがあるからです。

ある程度の収入が得られたら海外に渡航し、自適悠々な生活を送るつもりでした。また、苦労して稼いだお金を、宗教団体に寄付したいとも1ミリも思った事がありません。

しかし、教会に通うにつれて、私の考えは大きく変わっていきました。

彼らの見返りを求めない純粋な心や行動に、頑な気持ちが動かされたのだと思います。そして、自分のためではなく、家族や他者のために行動する彼らに惹かれました。家族関係を希薄にしてきた自分には、自己を犠牲に尽くす彼らの行動が尊いものに見えたのです

また、彼らの純粋な心は、私の醜い部分を見透かされた気持ちにもなります。

ビジネスで成功したいのは、自分だけが望み通りの人生を歩むためです薄っぺらい人生観や人間性、人格など、全てを見透かされた気になりました。私が追い求めた先にあるものは、優越感に浸り自尊心や欲望を満たし、他人の人生を見下す事でした。

また、生まれて初めて、自分の仕事に使命感を感じる出来事もありました

洗礼を受けた数日後、教会で皆の前でスピーチする機会が与えられます。「早く最低限の生活費を得ないといけないのに、呑気にそんなことしてる場合じゃない」と思いながらも、私がこれまで感じたこと、誰にも話せなかった素直な気持ちを全て文章に書き起こします。

スピーチが終わった後、たくさんの人が私の前に来て感想を述べてくれました。

このときに初めて、私には文章で人の心を動かす才能がある事を知りましたこれまでの私は、金銭を得る手段以外で文章を書いた事がありません。知識やノウハウを駆使して、どうすればお金を稼げるかしか興味がなかったのです。

しかし、自分が書く文章の向こう側に人がいる事を初めて認識したのです

もちろん、私たちが人の心を動かす文章を書くには、知識やスキルも必要です。でも、本心から相手を思う気持ちが無ければ、知識やスキルは絵に描いた餅です。なぜならば、読み手は書き手の人間性や人格に心を動かされるからです。

これは、冷静に考えたら至極当たり前の事実ですよね。

私たちは商品だけを見て、セールスマンから物を買うわけではありません。セールスマンが優れた販売テクニックを駆使しても、それが商品を購入する決め手になる訳ではありません。むしろ、売り方が下手でも、心が動かされるのは相手の人柄を知った時です

これはインターネットなどの電子取引においても同じです。むしろ、相手の顔が見えないネット上では、自覚していなくてもより書き手の人格を探ろうとします。私たち書き手が考える以上に、情報の受け手は発信者の人間性に敏感に反応します。

良い文章を書くには、私たち自身の人間性が問われているという事です。

こんな当たり前の事実にも気づかないくらい、私には周りが見えていませんでした。しかし、この事実に気づいていないのは私だけではありません。周囲を見渡したとき、大概のブログやサイトは自分本位に書かれているからです。

表面上は相手のために書かれているように見える物もあります。でも、その文章を読んでいくと、本質的なところではやはり自身のためだとわかりますよね。なぜならば、私たちブロガーの多くは、自身の生活を楽にするためにブログを始めるからです

私たち会社員ブロガーの多くは、仕事が忙しく自由な時間は限られます。恋人や友人と遊びたい、趣味のゲームがしたい、お酒を飲みに行く時間を犠牲にして執筆します。そのため、必然的に自分のために金銭を得ることが最大の目的になります

その結果、本屋やネット上には相手を騙すテクニック本ばかりが並んでいますよね。認知的不協和、返報性の原理、共感や信頼、見込み客などのワードをよく見かけます。一時的に相手を騙す事に成功しても、それが長続きするとは限りません。

むしろ、人間性が掛けている状態では、テクニックは逆に相手の信頼を失います。

この事実に気付いた時、私はこれまでと文章を書く視点が変わりました。自分の生活費を得るために文章を書くのではなく、どうすれば読み手の人生が豊かになるか考え始めたからです。私は教会で学んだ事を、愚直に仕事でも活かすようになります。

そして、収益は目に見える形で増えていきました。

これまで私が稼げなかった理由は、知識やスキルが足りていないからではないです。私自身の人格に大きな欠点を抱えていたからでした。社会に出てブラックに搾取された事で、自己中心的で自分本位、他人を信用できない人間になっていたのです。

そして、私自身も彼らと同じように、搾取する側になろうとしていました。

この時の私には、読み手の感情を深く理解するのは難しくなかったです。なぜならば、人生のどん底を経験したことで、他人の気持ちが痛いほど分かる人間になっていたからです。また、教会で彼らと行動を共にすることで、他者のために尽くす喜びも理解していました

後に知る事になるが、マズロー欲求5段階の自己超越に当たります。私たち人間は、本質的には社会のために尽くしたい欲求があります自己超越とは、社会的欲求、承認欲求、自己実現の上にくるものです(参考:マズローの欲求5段階説とは?)。

また、教会の体験を通じて、もうひとつ大きな出来事を経験します。

生まれて初めて、父親に感謝の気持ちを述べた事です。学生時代も含めてこれまでの私は、1度も父親に対して尊敬の念を抱いたことがありません。お酒を飲むと性格が変わり乱暴になる父親を、子供の頃から軽蔑した目で見ていたからです。

しかし、ビジネスで成功するには、必要な事だと直感で感じていました。

私たちが社会で成功するためには、まずは家族との関係を良好に保つ必要があります。なぜならば、家族とは社会の前に存在し、私たちは家族を通して社会を見ているからです。家族に対して感謝の気持ちを持てなければ、社会に対しても良好な関係を築けません。

教会で家族の大切さを学んだ私は、父親の気持ちも理解できていました。

父親が求めているものは、辛い時も仕事に耐え父親として果たしてきた責任を、息子たちに認めてもらいたいだけだと感じました。会社員を辞めて実家に戻り、食費と家賃を払わずに置いてくれた事に対して、素直に感謝の気持ちを述べました。

感謝を述べた時、これまで見た事ない父親の優しい表情に驚きました。

そして、父親の表情以上に変わったのは、自分自身である事にも驚きますこれまで心の中にあった大きなトゲが取れ、今まで感じた事がない穏やかな気持ちになります。自分が社会に対して偏見を持っていたのは、家族に対しても他人の目で見ていたからです。

世の中には良い両親だけではなく、毒親と言われる人も少なくないですよね

でもここで大事なのは、両親に対する私たちの感情を変える事です。父親や母親の行動や考えを変える必要はないという事です。なぜならば、どんな両親でも私たちは親を変える事はできません。また、親や子供も含めて他人の行動や考えを変えることも無理です。

でも、私たち自身の親に対する気持ちは今すぐに変えられます

最低限の生活費を得られた私は、再び実家を離れる決断をします。そして、実家を離れた4ヶ月後には、月の収入は50万円を超えました。

その4:実家を離れ4ヶ月には「50万円」を超える?

実家を離れて関東に戻った時、これまでとは全く異なる世界が見えました。

会社に依存せず自立した生活ができていた事で、相談を受ける機会が増えます。引越し先のシェアハウスや教会、それから会社員時代からのブログを通じて、たくさんの人から連絡を頂きました。社会に貢献したいと思っていた私には、願ってもない機会でした。

彼らの話を深く掘り下げていく過程で、興味深い事実に気付きます。

それは、自立した生活を望む人たちの多くは、私と同じように家族との関係に少なからず葛藤がある事ですそして、家族との関係に問題があるからこそ、自立という形で社会からも距離を置きたがっている事です。

彼らはお金を稼ぐ事に成功した後に、これまでの問題を解決しようとします。

これまでの問題とは、避けてきた家族関係や本心から望む人生を歩む事です。具体的には、社会である程度成功できてから家族に感謝の気持ちを述べる、子供の頃に離婚した片親に会いにいく、好きな人に告白する、心からやりたい事の最初の1歩を始めるなどです。

そのために、労働や副業は自己犠牲の上で成り立ち、必死に頑張ろうとします。

しかし、すでに同じ問題を抱えていた私から見れば、彼らが労働以外の手段でお金を稼ぐのは無理だと思いました。なぜならば、現状の問題を解決せずに表面的な手段を学んでも、根本的な解決にならないからです。

労働以外の手段で収入を得るには、自己犠牲の延長線上にはありません。

彼らが自分の力でお金を稼ぎたいと思うのは、表面的な欲求に過ぎません。その深層心理にあるものは、これまでの満たされない人生を根本的に変えたい欲求です。

表面的な欲求として、私たちは自分の力でお金を稼ぐ力を求めています。自分の力でお金を稼ぎたい理由は、会社に縛られずに自立した生活を求めているからです。自立した生活を求める背景にあるのは、社会に依存したくないという気持ちの現れです。

やりたい事が明確にある上で会社から独立するのと、やりたい事が明確にない状態で独立を目指すのとでは、天と地ほど差があります。そして、現状に不満を抱えている人の9割は、やりたい事がないけれども会社や社会からの独立を目指しています。

では、なぜ彼らは社会や会社に依存したくないのでしょうか?

その理由は、家族や友人を含めて他人を心から信頼できないからです。私たちがまず先にお金を求める理由は、お金があれば短絡的には心が満たされるからです。逆説的だが、お金を求める理由は、根本的に心が満たされる人生を歩んでいないからです

私たちはお金があっても、幸せになれない事は誰もが知っています。それでも、お金があれば選択肢が増えるのは事実で、闇雲に求める人は多いですよね。しかし、お金を求め過ぎてしまう過程で、余計に苦しい思いをしてる人は少なくありません。

では、どういう人生ならば、お金がなくても幸せなのでしょうか?

それは、愛する家族や信頼できる友人に囲まれている人、また自分が望む仕事に就いてる人です。望まない仕事でも支えになる家族や信頼できる友人がいれば、心が満たされています。また、愛する家族がいなくても、望む仕事ができていても内側から心は満たされます

望む仕事ができて充実している人は、いずれは生涯の伴侶となる人も見つけますよね。逆に言うと、家族も仕事も満足できない結果、私たちは必要以上にお金を求めます

お金があれば心が満たされると考える人は多いです。お金があれば、労働から解放される自由が得られるからです。経済的自由を得られれば、自分らしい人生を歩めると思うからですね。しかしながら、お金がなくても私たちは心から満足した人生を歩む事は可能です

厳しい現実だが、心が満たされていない状態で労働以外の収入を得るのは無理です。

なぜならば、自分の心に余裕がない状態では、他人に何か価値を提供するのは無理だからです。労働以外で収入を得るならば、社会に何か提供する事なしには得られません。心に余裕がない人ほど短絡的な成果を求め、他人から奪うことを無意識に考えています

副業の相談に来る人は、家族関係が希薄になっている人が多かったです。

しかし、冷静に考えればそれは当たり前かもしれないですね。1年間で提出される離婚届の数は、婚姻届の1/3組にも及びます(参考:日本の離婚率)。離婚者が急激に増え続け、私たちの親世代の多くは離婚を経験していますね。

また、結婚を選択肢ない男女の数も急激に増えていますよね。

男性の平均結婚年齢は31歳、女性も29歳まで上昇しています(参考:結婚年齢の平均は何歳?)。25-29歳の男性の未婚率は71%、30-34歳は47%、35-39歳も35%と過去最高です(参考:第2節 住まい方の変化)。

離婚が増えた結果、結婚しない人が増えたのは相関関係があると思います。

なぜならば、子供の頃に離婚を経験した人は、他人を心から信頼する事を恐れるからです。血が繋がった家族でさえ、何かあれば関係が途切れる姿を目にしています。生涯を誓った相手でさえ関係を途絶えるのだから、必要以上に人を信頼するのは危険ですよね。

子供に頃に育った家族を通して、私たちは無意識に社会を見ます。

また、離婚を経験した親は、子供に大卒や資格を必要以上に求めます。なぜならば、いざというときに、1人でも生きていける力を身につけて欲しいからです。社会に過度に依存するよりも、独立することが重要だと潜在意識に植え付けられます。

また、離婚まで発展しなくても、家族関係が疎遠になっている人も少なくありません。私と同じように、父親の酒癖が悪いなど何かしらの理由で距離を置きたい人もいます。こういう家庭環境でも、やはり他人に依存することを避けたがります。

ビジネスを人に教えるとき、家族関係が良好な人は結果を出すのが早いです

なぜならば、社会は相互依存で成り立つ事を理解してるため、素直な目で社会を見れるからです。また、私の事を心から信頼してくれるため、素直にアドバイスに従ってくれます。感謝の気持ちを持つため、自分ができる範囲で恩返ししようと自発的に行動します。

他人に対する恩返しの精神は、ビジネスで成功するための最初の1歩です。

なぜならば、ビジネスでお金を稼ぐには、社会に何か貢献する必要があるからです。社会に貢献できるモノは、いま現在自分が持っているモノでしかできません。つまり、他人が喜ぶことを提供するというのは、自身が社会に何を提供できるか考えることと同義です

これが理解してる人は、あとは時間管理術を学ぶだけですね。なぜならば、私たち現代人は仕事が忙しく、時間を確保するのが難しいからです。

しかし、家族関係が良好ではない人は、全く異なる反応をします。表面上はよく話を聞いてくれるが、情報を掻い摘んで取捨選択しています。そして、相手を騙し取て何かを奪おうとしているように、教えている私からも盗み去ろうとしています。

自分に都合の悪い情報は隠し、自分だけが得するように物事を進めたがります。

口では感謝の言葉を述べていても、行動や態度ではそうでないことはすぐに分かりますよね。また、他人から奪うことに鈍感で、時間や労力を奪う事に対しても罪の意識を感じていません。そして、自分が期待する答えを得られないと思うと、早々に見切りをつけます。

彼らが求めているのは、お金を稼ぐプロセスではなく結果だけです

どうすれば、手取り早くお金を稼げるかしか興味がありません。なぜならば、彼らは社会に貢献したいのではなく、社会から奪った後に自分の欲求を満たしたいだけだからです。

人生相談を受けることは、私にはとても有益な時間でした。

なぜならば、かつての私と同じように、みな似た悩みを抱えている事が分かったからです。そして、現代の社会人が抱えている悩みを知ることは、この頃の私にはとても有益でした。なぜならば、私が作るサイトの向こう側には、人生に悩む彼らがいるからです。

私の収入が加速度的に増えた理由は、彼らの悩みを深く知る事ができたからです。そして、この時期に得た経験や知識は、私がこれからの社会で生きる上で必要な財産となりました。彼らにアドバイスしたつもりが、私自身が彼らから多くを学んだとも言えます。

私たちが労働以外の収入を得るには、社会に貢献しなければなりません。

そして、社会に貢献するには、自身の才能を見い出す必要があります。人並み以上の収入を得るには、才能を活用する事なしには得られない結果です。月3万円だけでもいいから稼ぎたいと相談される事は多いです。

しかし、ビジネスの世界では、稼げるか稼げないかの2択だけです。

では、私たちはどうすれば才能を見い出せるのでしょうか?

私自身は収入が130万円に達した時に、アフィリエイトを引退することを考えます。なぜならば、自分の才能を生かすには、他の場所にある事に気が付いたからです。

その5:「130万円」に達した時に引退を考える?

彼らの話に耳を傾けることで、私自身も得るものが多かったです。

また、なぜ月3万円以上を稼げる人は、全体の5.7%だけなのか理解できました。労働以外でお金を稼ぐには、自身の才能を活かせないと到達できない壁があるからです。

多くの人は自分が本当は何をしたいのか、潜在意識では認識しています。

しかし、心の声に従う勇気が持てず、行動する事に恐怖を感じていますそして、お金を稼ぐことに成功した後に、自分が本当にやりたい事をしようとします。なぜならば、好きな事は最後にやるように、親や学校教育を通じて教えられているからです。

しかし、好きではないことで成功できるほど、世の中は甘くないですよね。

両親が育った時代と、私たちの時代は根本的に社会のルールが異なります。高度に専門化された現代社会では、自発的に学び続ける意思がなければ人並み以上の成果を出せません。10数年前の大量消費時代と、現代のモノが溢れている社会は異なるからです

私たちは、根本的にモノを必要としない時代を生きています。

生産活動は機械化され、ハイテクや人工知能が台頭する社会では、労働価値は減少する一方です。世界的に均一化された社会を生きるには、創造力や個性でしか差別化はできません。創造力や個性を活かす仕事に就かなければ、労働価値が低い仕事しか回ってきません。

労働価値が低い仕事だけで、人並み以上に成果を出すのは物理的に無理ですね。だからこそ、私たちは好きな事を後回しにするべきではありません。

興味深いことに、私たちは何をやりたいか潜在意識では理解しています。

最初に何をやりたいか聞くと、経歴やキャリアなど自分が何をできるのか話し始めます。しかし、深い話をして信頼関係を築いた後ならば、徐々に心の声を聞く事ができます。最初から自分の言葉で説明できないのは、職業という括りに当てはめようとするからです。

私たちがやりたい仕事が、職業として存在することは限りません。

私たちがやりたい事とは、読書が好き、絵を描きたい、人の話を聞きたい、旅行したい、ゲームが好き、音楽が好き、料理が好き、お酒を飲むのが好き、など理屈では語れない感情的なモノです。働きたくないというのも、情熱があるならばやりたいことのひとつです。

なぜ好きか聞かれても、明確に理由を答えることはできません。

それは、理屈や論理の世界を通り越して、感情や直感で好きだからです。でも、私たちが生きる現代社会では、なぜ好きなのか論理的に答える事を面接で求められます。なぜならば、労働を対価にして得られる収入は、論理的に考えられる能力を必要とするからです。

だからこそ、私たちは十分にお金を稼いだ後に、本当にやりたい事を考えます。

そのため、経済的自由を獲得した後に、何をしたいか聞くと答えを得やすいです。もしくは、何も考えたくない時、時間を忘れたい時、辛いことがあった時でも同様です。つまりは、本質的自分がやりたい事とは、金銭を得られなくてもやりたい事だからです。

ただし、自分の心の声に気付いても、実行できるかはまた別の話です。

私たちは子供の頃から、脅迫概念のように後回しするように教えられています。また、本気で実現しようと考えた時、それが手に入らないと悟るのは苦痛だからです。そのため、自分がやりたい事を自覚した後でも、時間が経てば潜在意識の中に再び隠れてしまいます。

そして、自分ができる手段で、お金を稼ぐことを再び考え始めます。

会社員でいることに苦痛を感じてる人は、いつもこの思考を繰り返しているように見えます。私たち会社員の多くは、日々モチベーションを上げる事に労力を費やします調子がいい時は1週間以上やる気を維持できても、外側からの気力は再び消え失せます。

そして、株式投資や宝くじで一発逆転するチャンスを常に探しています。

対して、好きな事で成果を出す人は、内面から溢れる意欲に任せてお金を稼ぎます

彼らの相談を聞くことで、私自身も何をしたいか考えるキッカケになりました。偉そうにアドバイスしていたが、実は自分自身にも問いかけていたのです。最高額130万円を達したときに、私はアフィリエイトを引退することを心に決めます。

そして、株式投資だけで生計を立てることを決断します。

なぜ、「200万円」も損したのに米国株を始める?

会社員時代の私は、日本株で200万円も損失を出しました。

しかし、本当に自分が何をやりたいか問いかけた時、株式投資で成功する事でした。なぜならば、自分の知的好奇心が向く先は、いつも世界経済や投資だったからです。

その1:20年3月に「米国株」を始めた理由は?

月50万円を超えた辺りから、少しづつ矛盾を感じ始めていました。

好きなことで稼ぐべきと友人にアドバイスしながら、自分もできてない事に心の奥底で気付いていたからです。なぜならば、仕事を午後2時に切り上げた後に、自分がやりたい事は読書に没頭する事だったからです。

彼らと同じように、本当に自分は何をやりたいのか問いかけました。

経済的自由を手にしたいと最初に考えた時、私はどんな人生を望んだのでしょうか。それは、海が見える場所でのんびりと日が暮れるまで読書を楽しむ事です。そして、私の知的好奇心が最も向けられる矛先は、世界経済や株式投資だったのです

人生で最も感銘を受けた書籍は、投資家ジムロジャーズの「世界バイク紀行」です。

23歳の時にこの本を手にした時、面白過ぎて夜も眠れないほどの衝撃でした。世界的なプロの投資家と自分なんかを比較するのは恐縮です。でも、彼のように世界経済を深く洞察し、自分の目で世界を見て周りたいという欲求がありました。

しかし、誰もがそうであるように、できない事を考えるのは苦痛です。

社会に出たばかりで、好きな本に没頭し夢を見る程の経済的な余裕と時間は皆無でした。まずは仕事を一生懸命に働き、平均以上の収入を得る必要があります。好きな本を読んで娯楽に没頭するのは、やるべき事をこなしてからと教えられていますね。

その結果が、惨めな会社員生活を10年も送る事になりました

20年初めのコロナは、誰しもが人生を深く考える転機だったと思います。

惜しくもコロナで騒がれる少し前、私のアフィリエイトは過去最高額を記録していました。しかし、経済状況が一変しようとしていた時、私はこれを続けるべきか悩みました。なぜならば、経済環境が悪化すれば、広告収入も落ち込むのが目に見えていたからでした。

広告収入が落ち込んでも、努力次第では立て直せる可能性も十分にあります。しかし、全力で取り組んでも、収入がゼロになる可能性も否定できません。もしも、1年後に収入がゼロになった時に、本当に後悔しないで前を向けるだろうか?

その答えは明確にノーで、他にやりたい事がある事に気付いていました。

なぜならば、アフィリエイトで十分に収入を得る事ができたら、投資の世界に没頭したいと思っていたからです。1年後に収入がゼロになる可能性があるならば、それでも後悔しない道を選択すべきですよね。

株式投資を選択した場合、アフィリエイトの収入は間違いなく大きく下がります。なぜならば、変化が激しいネット業界では、サイト更新せずに検索結果の上位を取り続けられないからです。1年ならまだ生き残れたとしても、2-3年後には高い確率で無くなります。

結果論にしか過ぎないが、この決断は成功だったように思います。

会社員を辞めた時と同様に、後から振り返れば直感に従う方が上手くいく事は多いです。しかし、論理的に考えたら、決して取れる選択肢ではありません。私たちが直感に従って行動できないのは、論理的に考えたら破綻していると理解しているからです。

だからこそ、私たちは素直に直感に従えないとも言えます。

家族の大切さに気付いた私は、関東に戻り結婚相手を探していました。そして、その半年後に素晴らしい女性と出会い、1年後に結婚しています。来年か再来年には、子供が出来たらいいねという話も以前からしています。

これから養う家族を持つ人が、過去の実績を全て捨てて、投資だけで生計を立てるほど馬鹿げた話はありません。しかも、会社員時代の私は10年以上も、日本株で損を出し続けていたのです。自分には株式投資の才能がないことも、十分に理解していました。

また、個別株に失敗すれば、文字通り全財産を失う可能性もあります

それでも私は、素直に自分の心に従うことにしたのです。

彼女には正直に考えている事を伝えました。「1年後には収入がゼロになるかもしれない、仮にゼロになっても会社員に戻る気持ちは1ミリもない」。有難いことに、彼女は収入がゼロになっても、私が働くから大丈夫だよと言ってくれました。

この決断ができたのは、お金に縛られない価値観をすでに共有できてるからです。

仮に収入がゼロになったとしても、それが原因で不幸になるわけではないですよね。たとえ、収入が少なく行動が制限されても、好きなことができない方が不幸です。お金がないことが不幸になるのは、不幸になると私たちが反応する事で不幸になるのです

その1年後の結果はまさに奇跡的で、運用額は10倍に増えています。

投資ブログでは、現在も1円も収益は発生していません。しかし、世界の経済動向や米国株の決算を調べる作業は、純粋に楽しいものでした。世界がどう動くか知りたい私にとって、企業の動向ほど素直な数値はないからです。

ナスダックやダウの動きは、個別株の業績を集約した結果に過ぎません

米国株を始めた当初、不安定な時期だけに暴落の恐怖で夜も眠れなくなりました。しかし、時間が経つにつれて、私は贅沢な悩みだと気付かされます。翌日の会社の仕事で頭を煩わせるよりも、株式市場や世界経済で思い悩む事ほど、楽しいことは他にないからです。

1年間書き続けたブログは、収益ゼロだが自分の選択が正しかったと教えてくれました。なぜならば、1円もお金が発生しなくても、本当にやりたい事だと再認識できたからです。全財産を失う恐怖はあったけれども、不思議と心は満たされていました

会社員時代やアフィリエイトとは違い、心地良い疲労感を得られます。

以前の私は、時間管理や効率を最も重要視していました。なぜならば、早く仕事を終わらせることで、自分がやりたい事に時間を確保できるからです。でも、本当に自分が好きな事を仕事にすると、時間管理や効率はさほど重要ではなくなります。

内側から溢れてくる意欲やモチベーションに従えば良いからです。プロセス自体が楽しいのだから、早く仕事を終わらせる必要はないですね。今は日曜だけを休みにしているが、休みたいからではなくて、身体的に疲れを溜めないために休むだけです。

好きな仕事を生涯続けられるほど幸せなことはありません。

なぜならば、私たちが好きな事を選択できない理由は、老後の心配が絶えないからです。身体の不自由が効かない時、会社をクビになったとき、期待した退職金が入らなかったとき、お金を稼ぐ手段がなければ惨めな老後生活が待っています。

年金の受給開始は伸び続け、コンビニや警備で働く60代は少なくないですね。

しかし、好きな事を生涯の仕事に選べたならば、私たちは老後の心配は劇的に減ります。なぜならば、身体的に衰えても、死ぬまで好きなことに没頭できるからです。そして、愛する家族に囲まれているならば、これほどの幸せはないですね。

しかし、現時点で投資ブログの収益がゼロだからといって、それを良しとしてる訳ではありません。将来的には、しっかりとマネタイズしていく予定です。

では、どのようなマネタイズ方法があるのでしょうか?

その2:投資ブログの「マネタイズ」について?

株式投資というジャンルは、収益化が最も難しい分野です。また、投資界隈では、投資以外でお金を稼ぐ事に嫌悪感を持つ人も少なくないように思います。

しかし、情報発信者は戦略を練り、マネタイズすべきだと思います。

なぜならば、私たち情報発信者は貴重な時間を費やして、アウトプットするからです。報酬を得ることで、プロ意識を持つことができるからです。また、相手からお金を得る事で、私たち自身が人間的にも成長する機会も得られます。

趣味だから収益化したくない意見を、会社員時代から数多く見てきました。

しかしながら、趣味ブログに共通しているのは、総じてレベルが高くないという事実です。報酬が発生しないため、自身のアウトプットを精査せず自己満足に終始するからですまた、モチベーションが続かず、数ヶ月で発信が途絶えるか頻度が極端に少ないですよね。

対して、収益化する人は相手の事を考えるため、情報の質も高くなります。

お金に執着しないというのは、稼げなくていいと同義ではありませんビジネスでいくら稼げたかは、どれだけ人の役に立てたかの指標でもあります。厳しい現実だが、報酬が発生していない状況は、誰のためにもなっていない可能性があります。

才能を見出すのは重要な事だと述べたが、それ以上に大切なのは才能を磨く事です。

収益化や目標から目を逸らす人は、努力しても達成出来ない現実から逃げているだけです。私たちは目標を持つことで、目の前に高い壁があることに気付きます。そして、才能を磨くためには、その壁を乗り越えるだけの努力が必要です。

壁を避けて通る人は、自分自身と向き合うことから逃げています。

人が何を求めているか知ることで、私たち自身も成長できます。なぜならば、社会に自分が何を求められているのか、考える機会を得られるからです。社会に求めらている事を提供する過程で、私たち自身も人間的に成長できます。

ビジネスでお金を稼ぐとは、私たち自身の器を大きくするでもあります。

私は自分の収入や資産が増えたとき、これは本当に今の自分に相応しいか問いかけます。収入が資産が増えない、もしくは減るならば、それを受け取るだけの器が不足してるからです。お金を稼ぐとは、社会に必要とされてモノを提供できているか知る指標でもあります。

なぜならば、私たちは自分に価値がないものに1円もお金を払わないらです。

だからこそ、私たち情報発信者はしっかりと収益化する事を考えるべきです。誰のためにもならないならば、私たちの時間を犠牲に取り組む必要はありません。家族や恋人を満足させるために、貴重な時間を費やす方が何倍も価値がありますね。

もちろん、ブログ界隈で多いが相手を騙して報酬を得るのは論外です。相手を騙して報酬を得ても、それは一時的に長続きしません。騙して金銭を得ているかどうかは、提供者と購入者との間にある金銭のギャップで判断できます。

サービス利用者100人いたら、その全てを満足させるのは不可能です。しかし、満足していな人が一定数以上いるならば、それは提供する方に少なからず問題がありますTwitterやブログで炎上が起きるのは、情報発信者は無視すべき事ではありません。

株式投資をブログのテーマに選ぶなら、収益化はより重要だと思います。

なぜならば、株式投資は運の要素が強く、常に勝ち続けられる訳ではないからです。相場が良ければ誰でも勝てるが、常に相場が良いとは限りません。また、精神的な余裕がなくなれば、大損する確率も高くなりますよね。

株式投資で人並み以上の結果を出すには、情報発信も収益化も避けては通れません。私が情報発信するのは自分のためでもあるし、情報を受け取る側の役にも立ちたいと思うからです。

まとめ:運用額を10倍の「4727万円」に増やす

「米国株決算オタク」の自己紹介...
  1. 米国株1.5年で、資産が「4,727万円」に増えた理由は?
  2. ほぼ無収入で退職するも、「月130万円」を稼げた理由は?
  3. 「200万円」も損したのに、ゼロから米国株を始めた理由は?

米国株で成功できた理由は運が良かったからです。

集中投資したある銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません私がしたことと言えば、その銘柄を売らずにただ握りしめていただけです。だから、自分の実力で資産を増やす事に成功できたとは、1ミリも思っていません。

運以外の要素を上げるならば、タイミングが良かった事も大きいですね。

投資を始める適切なタイミングで、投資に集中できるだけの「時間」と「お金」がありました。17年7月には会社員を退職し、2年6ヶ月後には月130万円の収入を得ていたからです。しかし、アフィリエイトで成功できたのも運の要素が大きいです。

このブログは双方向のコミュニュケーションを目的にしています。

米国株で決算を取り上げてほしい銘柄があれば、Twitterやコメントで挙げて頂けると嬉しいです。また、米国株決算以外でも、投資手法や副業で掘り下げて聞きたいことがあればいつでも質問して欲しいです。

皆さんの声を率直な声を聞くことで、私自身も成長できますね!!

5 件のコメント

  • こんにちは、やすさんのHPとTwitterをいつも参考にさせていただいています。
    やすさんがTwitterで「個人投資家の多くが決算に興味がないと分かった」と書かれていたのを見て、メッセージを送りたくなったのですが、長文になってしまったのでこちらに投稿させていただきます。

    個人投資家が決算に興味がないというのは、確かにそうかもしれません。
    しかし、やすさんのように、幅広くたくさんの決算を分析することでセクターや経済全体を読み解くという情報収集の仕方を、皆知らないのではないかと思いました。
    僕自身、最初にやすさんのHPを見た時は、この人はなんで400銘柄もの決算を分析してるのだろう?と不思議に思ったものです。
    もちろん僕も決算は確認しますが、自分が興味ある企業の決算さえ知っておけばいいという認識でした。

    しかしよく考えてみると、ある企業に興味を持ったら、その競合企業の決算も分析すればセクター全体の状況がわかるし、その顧客企業の決算も分析すればさらに知見は深まります。
    さらにもっと幅広く色々な業種の決算を読めば、経済全体が見えてきます。

    今まで読んだ投資本はセンスや才能に依存するようで、いまいち手応えがなかったのですが、やすさんの投資手法はピンとくるものがありました。
    つまり、僕のようなセンスのない人間でも、もし時間と労力をかけて多種多様な企業の決算を読んでいくことができれば、少しづつ知識が増え、投資も上達していくのではないかと。
    僕が無知なだけかもしれませんが、今までにない、革命的な投資手法と思います。
    なぜなら、日々の地道な労力によって確実に成長していける投資法だと思うからです。
    とは言っても、僕にはやすさんレベルの努力や情熱は無いので、興味ある企業とその競合企業、できれば顧客企業の決算も見ておく、という程度にします。
    しかしそれでも、どういう取り組み方をすれば上達するのか分かったというのは非常に大きい収穫です。

    やすさんの今後の情報発信を楽しみにしています。

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