ピンドュオドュオの四半期決算|赤字だが売上前年比は89%増

拼多多ピンドュオドュオ (Nasdaq:PDD、HKG:なし)は、中国でアリババとJDに次ぐ3番手のECサイト運営者です。ピンドュオドュオの成長率は圧倒的に高く、わずか4年間で売上高は7倍にも拡大しています。

  • 「中国の成長著しいEコーマスで、売上高は4年で7倍に増えた…」
  • 「27年に米国GDPを超えるなら、間違いなく中国株は買いだ…」
  • 「米中対立や反資本主義など、中国株に投資するのはリスクが高い...」

中国のEC市場は世界最大規模で1兆9348億ドル、米国よりも4倍大きく、成長率も米国の2倍速で拡大している市場ですねEC市場の中でも、ピンドュオドュオの成長率は特出しています。最大手アリババ の2〜4倍で成長しています。

しかしながら、個人的にはピンドュオドュオは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、売上高は急拡大するも営業利益はマイナスで、赤字を脱却する見通しがないからです。20年の営業利益率は−29.6%と、利益が出ない経営体質を示唆しています。

また、ピンドュオドュオのビジネスモデルは優位性が高いとは言えません

急激にシェアを伸ばせたのは、地方向けに安価で生活必需品を販売しているからです。この手法はユニークだが特別ではなく、アリババやJDも真似できます。同じサービスを展開すれば、プラットフォーマーであるアリババの方が有利ですね

長期的に見れば、いずれは大手2強にシェアを奪われると見ています。

ピンドュオドュオの投資判断したい人向け
  1. ピンドュオドュオの4半期決算(2020年7-9月)は?
  2. ピンドュオドュオの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. ECシェアを急激に伸ばすが、投資すべきでない理由は?

ピンドュオドュオ(PDD)の四半期決算は?

ピンドュオドュオの過去四半期の決算を紹介します。

20年1Q決算(2020年3月31日)

第1Q決算の内容は...
  1. 売上高:65.4億元(前年比+44%
  2.  Online marketing services:54.9億元(+39%
  3.  Transaction services:10.4億元(+75%
  4. 営業利益:−43.97億元(前年度−21.2億元)
  5. 純利益:−41.19億元(前年度−18.77億元
  6. 1株当たり利益:−0.89元(前年度−0.41元)

20年2Q決算(2020年6月30日)

第2Q決算の内容は...
  1. 売上高:121.9億元(前年比+67%
  2.  Online marketing services:110.5億元(+71%
  3.  Transaction services:11.3億元(+37%
  4. 営業利益:−16.3億元(前年度−14.9億元)
  5. 純利益:−8.99億元(前年度−10.03億元
  6. 1株当たり利益:−0.19元(前年度−0.22元)

15年に事業開始したピンドュオドュオは、中国3番手のECサイトを運営する会社です。アリババとJDに続き、中国のEC市場で最も高い成長率です。事業開始して間もないが、過去4年間で売上高は7倍と驚異的な成長率ですね

20年2Qの売上高は前年比67%増で121.9億元、営業利益は−16.3億元の赤字です。地方向けに生活必需品を安価で販売してるため、コロナ下でも力強く成長していますね。売上高成長率は、同時期のアリババのECコマースより2倍も多いです

20年3Q決算(2020年9月30日)

第3Q決算の内容は...
  1. 売上高:142.0億元(前年比+89%
  2.  Online marketing services:128.7億元(+91%
  3.  Transaction services:13.3億元(+66%
  4. 営業利益:−12.9億元(前年度−27.91億元)
  5. 純利益:−7.84億元(前年度−23.35億元
  6. 1株当たり利益:−0.16元(前年度−0.50元)

20年3Qの売上高は前年比89%増で142.0億元、営業利益は−12.9億元の赤字です。2Qに引き続き3Qも力強く成長している事が分かりますね。アフターコロナ後でも、中国のECコマース市場は高い成長を続けています。

しかしながら、依然として営業利益は大幅な赤字ですピンドュオドュオが赤字決算を解消するには、まだまだ時間が必要ですね。

20年4Q決算(2021年2月)

2020年2月に公開予定。

では、ピンドュオドュオの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか

ピンドュオドュオの10年間の損益計算書は?

ピンドュオドュオは18年に24ドルで上場しています。その後は、順調に株価は上昇し、コロナ環境下の20年10月に最高値114ドルを付けています。

では、ピンドュオドュオの売上高や営業利益はどうでしょうか?

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は順調に拡大している事が分かりますね。わずか4年間で、売上高は7倍にも拡大しています。しかしながら、事業開始して間もない事もあり、営業利益は依然としてマイナスです

営業利益率は−29%と低く、赤字を脱却する見込みはありません。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)もEPS(1株あたり純利益)も、順調に推移しているとは言えないですね。BPSは数値がある18年から横ばいが続きます。EPSは安定せず、まだ1度も黒字化に成功していません。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のCFを見ると、営業CFもフリーCFも順調に拡大しています。ピンドゥドゥは、投資CFが3000万元未満と掛からず、優良ビジネスである事が分かります。ただし、個人的にはこの数値は少し怪しいと思っています。

なぜならば、同規模でECサイトを運営するVipshopと比較しても少なすぎるからですでは、私たち投資家はピンドュオドュオをどのように投資判断すれば良いのでしょうか?

ピンドュオドュオに投資する上で注目ポイントは?

ピンドュオドュオに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。ピンドュオドュオは最も勢いがあるECサイトを運営する会社です。ECコマースの市場拡大と、他企業からシャアを奪う形で急激に成長しています。

注目1:中国のEC市場は米国の4倍、成長率は2倍?

GDP世界1位の米国を抜いて、実は中国は世界最大のEC市場大国です。

中国のEC市場規模は1兆9348億ドル、2位の米国は5869億ドルと大きく離している事が分かりますね。前年比でも中国は27%増、アメリカは14%増と成長率でも負けています

経済大国である日本のEC市場は1154億ドルとかなり小さいです。中国のEC市場と比較して、16分の1の大きさしかありません。また、前年比でも6%増など、今後もEC化が進まない事が分かっています。

2023年の中国のEC市場は、2倍の4兆1000億ドルにも拡大すると予測されています

中国は農村部を中心にオンラインショッピンが活発化すると見られています。また、経済成長が7%前後で進み、1人あたりのGDPは米国の6分の1しかありません。そのため、EC市場の伸び代はまだまだ大きいのが実情ですね。

では、ピンドュオドュオは中国市場でどれだけシェアを獲得してるでしょうか?

注目2:21年の市場シェアは業界3位で18.1%?

参考:China’s Top eCommerce Players Increase Their Market Share

中国のEコマースのトップ10社の市場シェアです。

19年の市場シェアを見ると、1位はアリババで55.8%、2位はJDで16.4%、3位はピンドュオドュオでわずか8.1%だけですしかしながら、20年と21年の予測を見ると、10.5%、13.1%と大幅にシェアが拡大している事が分かりますね。

成長率はアリババの5倍、JDの2.5倍速で拡大していますね。

また、4位以下の市場シェアは増えてない事も分かります。つまりは、上位トップ3社は、他のEコーマス社のシェアを奪う形で成長している事が分かります。

では、なぜピンドュオドュオは急速にシェアを伸ばせてるのでしょうか?

注目3:順調に市場シェアを伸ばしている理由は?

ピンドュオドュオの人気が高い理由は...
  1. 複数人で購入する事で、他サイトより安く商品を仕入れられる
  2. ピンドュオドュオは、安い上に生活必需品を多く扱う
  3. 大手ECサイトが開拓できていない、地方や田舎をターゲットにする
  4. 時間内に指定人数の共同購入者を集めるなどゲーム化してる
  5. アリババなどの検索型と違い、フィード型のECサイトを運営
  6. WeChatと連携する事で、効率良くユーザーを集めている

参考:神速で中国No.2ECになった4兆円企業Pinduoduoの全貌

シェアを伸ばしてる最大の理由は、商品を安価に購入できるからです。

ピンドュオドュオは、複数人の購入者が同じ商品を購入する事で、他サイトよりも安く販売しています。中には、半額以下で販売する商品もあります。販売者も大量に在庫を処分できるため、購入者も販売者もWinWinになれるサービスです

また、ピンドュオドュオは他サイトにない差別化も行っています。

例えば、扱う商品を生活必需品に絞る、都市よりも未開拓の地方に絞る、商品販売をゲーム化してユーザーのサイト滞在時間を増やすなどです。生活必需品を扱うため、コロナ環境下でも売上高は加速しています。

では、ピンドュオドュオの四半期毎の売上高推移を見てみましょう。

注目4:コロナでも売上高成長率は67%もある?

ピンドュオドュオの四半期毎の売上高です。

事業を開始して間もないが、順調に売上高を伸ばしている事が分かります。18Q3は前年比で697%も急拡大していますね。20年は成長率が大きく鈍化しているが、それでもコロナ化の20年1Qでも43%です。

20年2QのアリババのEコマースの成長率は30%なので、2倍のペースで成長しています。快進撃がどれくらい続くかは分からないが、当分は2桁成長を維持する可能性が高いですね。

20年3Qの売上高成長率は89%でした。

投資家はピンドュオドュオ株を購入するべきか?

ピンドュオドュオ株に投資すべきでない理由は...
  1. 売上高は順調に拡大するも、営業利益も拡大してる
  2. 19年の営業損失率は28%、20年は29%と改善傾向にない
  3. フリーCFが黒字高が、不自然に投資CFが少なすぎる
  4. アリババやJDも参入すれば、優位性を失うかもしれない

中国のEC市場は世界最大規模で1兆9348億ドル、米国よりも4倍大きく、成長率も米国の2倍速で拡大している市場ですねEC市場の中でも、ピンドュオドュオはアリババの2〜4倍のペースで売上高を拡大しています。

しかしながら、個人的にはピンドュオドュオは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、売上高は急拡大するも営業利益はマイナスで、赤字を脱却する見通しがないからです。20年の営業利益率は−29.6%と、利益が出ない経営体質を示唆しています。

また、現在は高い成長率でも、どれくらい維持できるかも読めません。

例えば、アリババやJDが地方に進出し、同様のサービスを提供すればピンドュオドュオの優位性は薄れます。すでにECコマースで圧倒的なシェアを持つアリババの方が有利ですよね。そのため、ピンドュオドュオもいずれはシェアを奪われる側に回ると思っています。

まとめ:ピンドュオドュオ(PDD)の四半期決算は?

ピンドュオドュオ株の特徴は...
  1. 15年に事業を開始、中国3番手のECサイトを運営する
  2. シェア拡大はアリババの5倍、JDの2.5倍のペースで進む
  3. 複数購入者で同一商品を購入する事で、安価に購入できる
  4. 地方向けに生活必需品を販売する事で、コロナでも成長してる
  5. 売上高は順調に拡大するも、営業利益も拡大してる
  6. 19年の営業損失率は28%、20年は29%と改善傾向にない
  7. アリババやJDも参入すれば、優位性を失うかもしれない

個人的には、ピンドュオドュオは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、売上高は急拡大するも営業利益はマイナスで、赤字を脱却する見通しがないからです。20年の営業利益率は−29.6%と、利益が出ない経営体質を示唆しています。

また、ピンドュオドュオのビジネスモデルは優位性が高いとは言えません

急激にシェアを伸ばせたのは、地方向けに安価で生活必需品を販売しているからです。この手法はユニークだが特別ではなく、アリババやJDも真似できます。同じサービスを展開すれば、プラットフォーマーであるアリババの方が有利ですね

長期的に見れば、いずれは大手2強にシェアを奪われると見ています。

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