Ctripの四半期決算|中国で最大のインターネット予約旅行会社

Ctrip(NASDAQ:TCOM、HKG:なし)は、中国最大のオンライン予約サイトを運営する会社です。世界中で中国の旅行者は右肩上がりで増えていて、世界最大の旅行大国になりますね。では、旅行会社であるCtripに投資すれば利益を得られるのでしょうか?

  • 「売上高は10年で12倍、コロナで割安に放置されている…」
  • 「27年に米国GDPを超えるなら、間違いなく中国株は買いだ…」
  • 「米中対立や反資本主義など、中国株に投資するのはリスクが高い...」

世界のオンライン予約市場は、年率18%で成長し市場規模は6930億ドルもあります。中でも、中国人の市場は急拡大し、世界最大の米国を追い越す勢いで増えていますね。

しかしながら、個人的には現時点ではCtrip投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、コロナ危機の影響で、21年も業績が不透明だからです。コロナからの回復が最も早い中国市場でも、20年1Qは前年比で43%の減少、2Qには64%もマイナスです。3Qは業績が上向く見通しだが、それでもマイナス成長なのは変わらないですね。

個人的には、中国を含め世界の旅行会社は低迷が続くと見ています。

なぜならば、20年10月時点で感染者数が10人未満の中国でも、旅行会社の業績が回復してないからです世界の感染者数は今も増え続けている事を考えると、世界的な需要が回復するのはまだまだ先だと言えます。

そのため、株価が元の水準に戻しているCtripは、個人的には割高だと見ています。

Ctripの投資判断したい人向け
  1. Ctripの4半期決算(2020年7-9月)は?
  2. Ctripの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 超優良企業のCtripでも、投資すべきでない理由は?

Ctrip(TCOM)の四半期決算は?

Ctripの過去四半期の決算を紹介します。

20年1Q決算(2020年3月31日)

第1Q決算の内容は...
  1. 売上高:47.35億元(前年比−43%)
  2.  Accommodation reservation:11.55億元(−62%)
  3.  Transportation ticketing:23.93億元(−29%)
  4.  Packaged-tour:5.23億元(−50%)
  5.  Corporate travel:1.26億元(−48%)
  6.  Others:5.38億元(+4%)
  7. 営業利益:−15.09億元(前年度8.85億元)
  8. 純利益:−53.38億元(前年度45.87億元
  9. 1株当たり利益:−8.98元(前年度7.45元)

20年2Q決算(2020年6月30日)

第2Q決算の内容は...
  1. 売上高:31.62億元(前年比−64%)
  2.  Accommodation reservation:12.54億元(−64%)
  3.  Transportation ticketing:11.50億元(−67%)
  4.  Packaged-tour:1.30億元(−88%)
  5.  Corporate travel:1.62億元(−60%)
  6.  Others:4.66億元(−8%)
  7. 営業利益:−6.88億元(前年度13.33億元)
  8. 純利益:−4.72億元(前年度−4.02億元
  9. 1株当たり利益:−0.80元(前年度−0.73元)

Ctripは99年に設立した、中国最大のインターネット予約会社です。イギリスのTcom.comを買収し中国で最大手、世界で3番目に大きい旅行関連の予約会社です中国主要都市の観光情報を発信、低価格のホテルや航空券の検索・販売を行います。

20年2Qの売上高は64%減で31.62億ドル、営業利益は6.88億元の赤字です。

宿泊関連、格安航空、パーケージツアー、出張旅行など、全ての事業で大きく売上高が減少しています。1Qの前年比43%に次いで、2Qもコロナの影響から回復してない事が分かりますね。

20年3Q決算(2020年12月)

2020年12月に公開予定。

では、Ctripの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか

Ctrip(TCOM)の10年間の損益計算書は?

Ctripは2003年に1.7ドルでNasdaqに上場しています。世界的な景気動向の影響を受けながらも順調に株価は上昇し、17年7月に最高値59ドルを付けています。その後は、中国の景気減速と共に減少し、20年10月は32ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は順調に拡大している事が分かります。売上高は過去10年間で12倍にも増えています。また、OTC企業の中ではとりわけ高い営業利益率も魅力です。例えば、日本のエアトリの営業利益は2.7%しかありません。

コロナ危機で20年の売上高は減少するも、Ctripは間違いなく優良企業だと言えます。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)は、順調に増加している訳ではありません。17年以降に数値が出たBPSは横ばいですね。EPSは赤字になる年もあり、不安定に推移していますね。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のCFを見ると、営業CFはフリーCF(営業CF−投資CF)は順調に拡大している事が分かります。オンライン予約販売業であるCtripは、設備投資を必要としない優良ビジネスである事が分かりますね

ただ、営業CFは17年以降伸びていない点は少し懸念材料です。では、私たち投資家はCtrip株をどのように投資判断したら良いのでしょうか?

Ctrip(TCOM)に投資する上で注目ポイントは?

Ctripに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。Ctripは中国最大のオンライン予約会社で、中国人の国内や海外旅行が増えれば売上高も増えますね。

注目1:コロナの影響で売上高は64%も減少?

(億元) 19Q2 20Q1 20Q2 前年比
宿泊施設予約 34.1 11.55 12.54 -64%
チケット予約 34.07 23.93 11.5 -67%
パッケージツアー 10.51 5.23 1.3 -88%
出張旅行 3.09 1.26 1.62 -60%
その他 5.24 5.38 4.66 -8%
合計 87.01 47.35 31.62 -64%

Ctripは中国最大のOTA(Online Travel Agency)です。

OTAとは、国内・海外の旅行会社、航空会社、ホテル、民泊を含む各種宿泊施設と提携し、オンラインで航空券・列車チケット手配および宿泊予約を代行する企業の事です。

事業別の売上高推移を見ると、ほぼ全ての事業が急落している事が分かります。

宿泊施設の前年比は64%、チケットは67%、パッケージツアーは88%、出張旅行は60%のマイナスです。中国は他国よりも、20年10月時点で感染者数が10人未満、コロナからの回復が最も早い国です。

それでも、本格的な回復からはまだまだ遠い事が分かりますね。安易に逆張りを狙うのは、まだまだリスクが高いと言えます。では、オンライン予約サイトの市場はどれくらい規模が大きいのでしょうか?

注目2:OTC市場は年率18%成長で8170億ドル?

参考:オンライン旅行会社分析

世界のオンライン予約市場は、右肩上がりで上昇しています。

18年までは年率10%で成長し、市場規模は6930億ドルです。20年には年率18%で拡大し8170億ドルになると予測されています。世界的な原油安もあり、中国人を含むアジア人の海外旅行が成長を牽引しています。

実際に、アジアのオンライン旅行市場が17年に北米を抜いています。特に伸び率が大きいのが中国市場で、1位である米国の2130億ドルを追い越す勢いです

では、世界のOTAマーケットシェアはどうなっているのでしょうか?

注目3:Ctipは世界で3番手でシェアは13%?

参考:オンライン旅行会社分析

世界のOTAマーケットは、3社が独占しています。

世界最大のシェアは英国のBookingで41%、2番手は米国のExpediaで32%、3位が中国のCtipで13%です世界的にはCtipはまだまだ弱いが、中国のオンライン旅行市場の伸び率を見ると、近い将来に米国を抜く事が予想できます。

10年後には、Ctipが1位を獲得している可能性は十分にあります。では、中国国内のOTAマーケットはどうなっているのでしょうか?

注目4:中国国内のCtripのシェアは53%?

参考:China’s online travel agency (OTA) market share in 2018

中国のOTAマーケットは、Ctripが独占しています。

1番手のCtripは市場シェアが36.5%、2番手のQuanrが17.1%、3番手Fliggyが14.7%です。QuanrはCtrip傘下なので、実質的にCtripは市場シェアの53%を独占していると言えます

15年に、Ctripはバイドゥ 傘下だったQunarの株式45%を取得しています。その後に、バイドゥはCtripの株式25%を取得しています。検索サイトのバイドゥは、Ctripの大株主です。

注目5:中国人旅行者は海外で257兆ドルも使う?

参考:Chinese tourists spent $250 billion in 2017

中国人は、世界で最もお金を使う旅行者として知られています。

中国人旅行者が海外で使う総額は257兆ドルです。2番手の米国は135兆ドルだけで、いかに中国人旅行者の支出が大きいかが分かります。日本を含め、海外で中国人観光客が重宝されるのは、それだけお金を落としてくれるからです。

中国人は韓国人の海外支出の8倍のお金を使います。それだけ、中国人の海外旅行が一般化しているという事です。

投資家はCtrip株を購入するべきか?

Ctrip株に投資すべきでない理由は...
  1. 売上高は順調に拡大するも、20年には大きく減速してる
  2. コロナの影響で、営業利益率は8.2%まで悪化した
  3. 中国経済の回復は早いが、旅行業社の業績は戻っていない
  4. 20年1Qの前年比は43%減少、2Qの前年比は64%減少
  5. 設備投資がない優良経営だが、17年以降は営業CFが伸びてない

世界のOTCマーケットは、年率18%で成長し市場規模は6930億ドルもあります。中でも、中国人のOTC市場は急拡大し、世界最大の米国を追い越す勢いで増加しています。米国は世界最偉大で2130億ドルだが、中国は1980億ドルまで迫っています。

しかしながら、個人的には現時点ではCtrip投資したい銘柄ではありません。なぜならば、航空会社や旅行の業績悪化が、どれくらい長期化するか読めないからです。

コロナからの回復が最も早い中国市場でも、20年1Qは前年比で43%の減少、2Qには64%もマイナスです。20年11月時点で、感染者数が10人未満の中国でも旅行会社は回復していません。世界的に見ると、感染者数はまだまだ増え続けていますね。

ただし、株価的にはすでにCtripはコロナ前の水準に戻しつつあります。業績が悪化したままで株価だけが上昇しているため、リスクが高い投資だと言えますね。

まとめ:Ctrip(TCOM)の四半期決算は?

Ctrip株の特徴は...
  1. 99年に事業開始、中国最大のネット予約旅行会社である
  2. イギリスのTcomを買収し、世界で3番目に大きい旅行会社である
  3. 中国主要都市の観光情報を発信、低価格のホテルやチケットを販売する
  4. 売上高は順調に拡大するも、20年には大きく減速してる
  5. コロナの影響で、営業利益率は8.2%まで悪化した
  6. 中国経済の回復は早いが、旅行業社の業績は戻っていない
  7. 20年1Qの前年比は43%減少、2Qの前年比は64%減少

Ctripは99年に設立した、中国最大のインターネット予約会社です。イギリスのTcom.comを買収し中国で最大手、世界で3番目に大きい旅行関連の予約会社です中国主要都市の観光情報を発信、低価格のホテルや航空券の検索・販売を行います。

20年2Qの売上高は64%減で31.62億ドル、営業利益は6.88億元の赤字です。

宿泊関連、格安航空、パーケージツアー、出張旅行など、全ての事業で大きく売上高が減少しています。1Qの前年比43%に次いで、2Qもコロナの影響から回復してない事が分かりますね。

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