Vipshopの四半期決算|中国3番手ECサイトの利益率は5.4%?

Vipshop (NYSE:VIPS、HKG:なし)は、中国でアリババとJDに次ぐ3番手のEC事業者です。2008年に事業開始したVipshopは、急激な勢いで市場シェアを獲得しています中国のEC市場は最大規模で成長しているため、Vipshop株を購入すれば利益を得られるのでしょうか?

  • 「3番手の新興EC事業者、アリババやJDからシェアを獲得してる…」
  • 「27年に米国GDPを超えるなら、間違いなく中国株は買いだ…」
  • 「米中対立や反資本主義など、中国株に投資するのはリスクが高い...」

中国のEC市場は世界最大規模で1兆9348億ドル、米国よりも4倍大きく、成長率も米国の2倍速で拡大している市場ですねVipshopは中国3番手のEC事業者で、市場拡大と共に売上を大きく伸ばす事が予想できます。

しかしながら、個人的にはVipshopは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、業界トップのアリババと比較して、営業利益率があまりにも低いからです。アリババのECコマース事業の営業利益率は33%、2番手のJDは1.7%、3番手のVipshopは5.4%だけです。つまりは、アリババからシェアを獲得するには、巨額の投資が必要である事を示してますね。

クラウドにも投資するアリババは、小売業界ではダントツで存在感がありますね。アリババと比較すると、Vipshopはかなりリスクが高い投資だと言えます。

Vipshopの投資判断したい人向け
  1. Vipshopの4半期決算(2020年7-9月)は?
  2. Vipshopの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. アリババと比較して、Vipshopに投資すべきでない理由は?

Vipshop(VIPS)の四半期決算は?

Vipshopの四半期決算を紹介します。

20年1Q決算(2020年3月31日)

第4Q決算の内容は...
  1. 売上高:187.9億元(前年比−13%
  2.  Product:179.6億元(−13%)
  3.  Other:8.2億元(−10%)
  4. 営業利益:7.8億元(−10%
  5. 純利益:8.6億元(−23%
  6. 1株当たり利益:5.0元(−22%)

20年2Q決算(2020年6月30日)

第2Q決算の内容は...
  1. 売上高:241.1億元(前年比+6%
  2.  Product:232.1億元(+6%)
  3.  Other:8.9億元(−13%)
  4. 営業利益:12.4億元(+42%
  5. 純利益:15.3億元(+88%
  6. 1株当たり利益:11.19ドル(+85%

Vipshopは2008年に創業した、中国で3番手の新興EC事業者です。ウェブサイト「vipshop.com」で、高品質のブランド製品を提供しています。限定数の商品を期間限定で、大幅割引して販売するフラッシュセールが有名ですね。

20年2Qの売上高は6%増で241.1億元、営業利益は42%増で12.4億元でした。コロナの影響で前四半期の売上高は13%減だったが、2Qで大きく持ち直したことになりますね。

20年3Q決算(2020年10月末)

2020年10月に公開予定。

では、Vipshopの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

Vipshop(VIPS)の10年間の損益計算書は?

Vipshopは2012年に0.55ドルでNYSEに上場しています。その後は、15年に最高値30ドルを付けるも、米中対立の影響もあり失速しています。コロナ後の20年10月の株価は、20ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は順調に拡大している事が分かりますね。過去10年間で売上高は430倍まで拡大しています。しかしながら、売上高とは対照的に営業利益率は高くはありません。営業利益率は3.2〜5.4%と一貫して低いですね。

タイムセール型のECサイトは、利益率が低いビジネスモデルだと言えますね。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)もEPS(1株あたり純利益)は、順調に成長していると言えます。ただし、1株当たりの資産も純利益も決して高いとは言えません。例えば、VipshopのEPS5.9ドルに対して、競合社であるアリババのEPSは55ドルです

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、紆余曲折ありながらも順調に拡大していると言えそうですね。Vipshopの営業CFが大きく上向いたのは18年以降です。テンセントと提携し、利用者が10億人のSNSを活用する事で集客力を高めたからです

では、私たち投資家はVipshop株をどのように投資判断すれば良いのでしょうか?

Vipshopに投資する上で注目ポイントは?

Vipshopに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。Vipshoはアリババと同様に、ECサイトを運営する会社です。そのため、ECコマースの市場規模が拡大すれば、Vipshopの売上高も増えます。

注目1:中国のEC市場は米国の4倍、成長率は2倍?

参考:圧倒的に強い!世界を牽引する中国EC市場

GDP世界1位の米国を抜いて、実は中国は世界最大のEC市場大国です。

中国のEC市場規模は1兆9348億ドル、2位の米国は5869億ドルと大きく離している事が分かりますね。前年比でも中国は27%増、アメリカは14%増と成長率でも負けています

経済大国である日本のEC市場は1154億ドルとかなり小さいです。中国のEC市場と比較して、16分の1の大きさしかありません。また、前年比でも6%増など、今後もEC化が進まない事が分かっています。

2023年の中国のEC市場は、2倍の4兆1000億ドルにも拡大すると予測されています

中国は農村部を中心にオンラインショッピンが活発化すると見られています。また、経済成長が7%前後で進み、1人あたりのGDPは米国の6分の1しかありません。そのため、EC市場の伸び代はまだまだ大きいのが実情ですね。

では、Vipshopは中国のEC市場でどれくらい存在感があるのでしょうか?

注目2:EC市場で3番手で5.7%のシャアがある?

参考:【2019年版】中国のECサイト市場の取引額ベスト5のサイトとは?

中国のECマーケットは、アリババ(Tmall)とJDが市場を独占しています。

Vipshopは3番手に位置し、急激にシェアを拡大している新興企業ですね。アリババ のTmallのシェアは52.5%、JDは31.3%、Vipshopは5.7%です

Vipshopは、アリババのライバルであるテンセントが12%出資し、業界2番手のJDも8%を提携していますテンセントと提携する事で、中国10億人が利用するSNSからの流入が見込めます。SNSからのトラフィック流入が拡大を利用して、Vipshopは売上高を伸ばしていますね。

アリババとJDの2強に割って入れるか注目したいですね。Vipshopは、越境ECと呼ばれる分野でもシェアを伸ばしています。

注目3:越境ECは年率20%で9940億ドルに成長?

参考:【2019年度版】越境EC市場のまとめ!

越境ECとは、国境を越えて通信販売を行うオンラインショップのことです。

越境ECの市場規模は 年率20%で拡大し20年には9940億ドルまで成長しています。特に、中国の消費量が大きく、中国の購入額は日本の16倍、米国の2.34倍と大きいです。18年から22年の購入額予測を見ると、中国の伸び率が最も大きい事が分かりますね。

Vipshopは、越境EC市場でも高い存在感を誇ります。

注目4:越境ECでも3番手でシェアは10.5%?

参考:Chinese market is welcoming to foreign brands wanting to sell cross-border

2019年の中国越境ECの市場シェアです。

ゲーム業界2番手であるネットイースの「kaola」が27.1%で1位です。2番手はアリババの「Tmall」で25.1%、3番手はJDの15.1%、次いでVipshopが10.5%と続きます。ネットイースのKaolaは、20年にアリババに買収されたため、Vipshopは3番手になりますね。

Vipshopの越境ECが強いのは、化粧品やアパレルなど親和性が高い商品が多いからです。例えば、日本の化粧品は中国人にも人気が高く、EC経由で売上高を伸ばしていますね。

投資家はVipshop株を購入するべきか?

Vipshop株に投資すべきでない理由は...
  1. 売上高は順調に拡大してるが、営業利益率は5.4%と低い
  2. 過去8年間の営業利益率は3〜5%で安定し、伸び代がない
  3. BPSもEPSも年々拡大するも、EPSは6ドル未満と小さい
  4. 越境ECも順調だが、アリババとJDと大きな差がある
  5. アリババのEC事業は利益率が33%、質でも規模でも勝てない

中国のEC市場は世界最大規模で1兆9348億ドル、米国よりも4倍大きく、成長率も米国の2倍速で拡大している市場ですねVipshopは中国3番手のEC事業者で、市場拡大と共に売上を大きく伸ばす事が予想できます。

しかしながら、個人的にはVipshopは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、業界トップのアリババと比較して、営業利益率があまりにも低過ぎるからです。アリババのECコマース事業の営業利益率は33%、2番手のJDは1.7%、3番手のVipshopは5.4%だけです。つまりは、アリババからシェアを獲得するには、巨額の投資が必要である事を示してますね。

おそらく、今後もEC市場の拡大に合わせて、Vipshopの売上高も成長します。

しかしながら、1社だけEC業界に投資するならば、Vipshopではなくアリババの方が良いですね。小売業だけではなくクラウドにも参入してるアリババは強いです。アリババの売上高や営業利益率は今後も急速に拡大していく事が予想できます

まとめ:Vipshop (VIPS)の四半期決算は?

Vipshop株の特徴は...
  1. 2008年に創業した、中国で3番手のEC事業者である
  2. アリババとJDが2強だが、Vipshopのシェアは5.7%と検討してる
  3. 化粧品やアパレルを扱い、ブランド品の値引きセールスが得意
  4. 売上高は順調に拡大してるが、営業利益率は5.4%と低い
  5. 過去8年間の営業利益率は3〜5%で安定し、伸び代がない
  6. BPSもEPSも年々拡大するも、EPSは6ドル未満と小さい
  7. 越境ECも順調だが、アリババとJDと大きな差がある
  8. アリババのEC事業は利益率が33%、質でも規模でも勝てない

個人的にはVipshopは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、業界トップのアリババと比較して、営業利益率があまりにも低いからです。アリババのECコマース事業の営業利益率は33%、2番手のJDは1.7%、3番手のVipshopは5.4%だけです。つまりは、アリババからシェアを獲得するには、巨額の投資が必要である事を示してますね。

クラウドにも投資するアリババは、小売業界ではダントツで存在感がありますね。アリババと比較すると、Vipshopはかなりリスクが高い投資だと言えます。

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