ロッキードマーチンの四半期決算|中国対立で株価は上昇する?

米中貿易摩擦など、中国との対立が進む中で軍需企業が脚光を集めています。軍需企業は、政府や国防省向けに軍用機を開発するため、景気動向の影響を受けませんかつ、米国の軍用費が増えれば、売上高も拡大しますね。私たちは世界1位の軍需企業に投資するべきでしょうか?

  • 「軍需企業はコロナの影響を受けず、安心して投資ができる…」
  • PERが17倍、ROEが190倍と高く、割安で購入できる…」
  • 「中国、中東、中央アジアなど、地政学リスクが増えれば儲けられる…」

ロッキードマーチンは、世界最大の軍需企業で軍用機とミサイルを開発しています。軍事部門では、世界最大の航空会社ボーイングよりも売上高が多いです。軍需向けが売上高の8割を占める、専門性が高いかなり特殊な企業だと言えますね

ロッキードマーチン株は、長期で保有できる数少ない銘柄のひとつです。

世界軍需企業では売上高が449億ドルと、2位のボーイング社の1.6倍も売上高があります。また、政府向けに軍用機を開発するため、景気動向の影響を受けません。年率8%前後で売上高は拡大し、コロナ環境下でも成長率は変わりません。

第二次世界大戦以降は中国の台頭により、地政学リスクが最も高まっています。

米国は世界最大の軍事大国で、年間予算は7318億ドルと巨大です。しかしながら、GDP比に占める割合は3.41%と特出して高い訳ではありません。軍事費が急増している中国も1.89%と低く、両大国ともまだまだ伸び代が高いと言えます。

ロッキードマーチン株の投資判断したい人向け
  1. ロッキードマーチン株の4半期決算(2020年4-6月)は?
  2. ロッキードマーチン株の過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. ロッキードマーチンは、米国でも数少ない超優良企業である?

ロッキードマーチン(LMA)の四半期決算は?

ロッキードマーチンの売上高を紹介します。

第1Q決算(2020年3月31日)

第1Q決算の内容は...
  1. 売上高:156.51億ドル(前年比+9%
  2.  Aeronautics:63.69億ドル(+14%
  3.  Missiles and Fire Control:26.19億ドル(+11%
  4.  Rotary and Mission Systems:37.46億ドル(0%)
  5.  Space:29.17億ドル(+10%
  6. 営業利益:17.25億ドル(+1%
  7. 純利益:17.17億ドル(0%)
  8. 1株当たり利益:6.08ドル(+1%

第2Q決算(2020年6月30日)

第2Q決算の内容は...
  1. 売上高:162.20億ドル(前年比+12%
  2.  Aeronautics:65.03億ドル(+17%
  3.  Missiles and Fire Control:28.01億ドル(+16%
  4.  Rotary and Mission Systems:40.39億ドル(+7%
  5.  Space:28.77億ドル(+7%
  6. 営業利益:17.90億ドル(+15%
  7. 純利益:16.26億ドル(+14%
  8. 1株当たり利益:5.79ドル(+15%

ロッキードマーチンは、軍用機を製造していたロッキー社と、航空機メーカーのマーティン社が95年に合弁した会社です。軍事部門の売上ランキングで世界1位、2位の地位を維持し続けています。売上高の8割が軍事や政府向けで、軍需産業に特化した会社です。

売上高は前年比12%増で162億ドル、営業利益は15%増で17.9億ドルでした。

ロッキードマーチンは軍事や政府向けで、景気動向の影響を受けません。4つの事業全てで売上高が拡大していますね。景気後退期でも安心して保有できる数少ない貴重な銘柄だと言えます。

第3Q決算(2020年11月28日)

2020年11月に公開予定。

では、ロッキードマーチンの売上高や営業利益の10年間の推移はどうなっているのでしょうか?

ロッキードマーチンの10年間の損益計算書は?

リーマンショック以降の5年間、株価は100ドル未満で低迷していました。しかしながら、その後株価は上昇軌道に乗り、わずか4年で3倍にまで拡大しています。コロナ後も株価は低迷する事なく、20年10月は385ドル前後で推移していますね。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高も営業利益も安定して推移している事が分かりますね。売上高は年率8%前後で拡大し、営業利益率は直近で13%を超えています。製造業の中では、特出して営業利益率が高いと言えますね。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)は、悪くはないが少し不安定に推移していますね。対して、EPS(1株あたり純利益)は安定して拡大傾向にあると言えます。ロッキードマーチンの特徴として、競争優位性があり高い利益率が挙げられます

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、かなり安定していると言えますね。設備投資が必要な製造業にも関わらず、投資CFは低く抑えられています。そのため、営業CFが拡大するほど、自社に残る売上高も増えますねフリーCFが高い数値を維持してるのは、優良企業の証拠です。

では、私たち投資家はどのようにロッキードマーチンを評価すれば良いのでしょうか?

ロッキードマーチンに投資する上での注目ポイントは?

ロッキードマーチンに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。

注目1:世界1位の軍需産業で売上高は449億ドル?

参考:年間売上5兆円を誇る、世界No.1軍需企業「Lockheed Martin」

ストックホルム国際平和研究所が発表した、2017年の軍需企業の売上高ランキングです。

ロッキードマーチンは、売上高449億ドルで世界1位の軍事企業です。世界2位が民間航空機を製造するボーイング(BA)、3位が合弁前のレイセオンテクノロジーズ(RTX)と続きますね。軍需産業では米国企業が上位に占めている事が分かりますね。

今後のロッキードマーチンの売上高を予想するには、米国の軍事費用の推移を見る必要がありますね米国や主要国の軍事費用はどのように推移しているのでしょうか?

注目2:米国の軍事費は世界1位で7318億ドルもある?

参考:主要国の軍事費推移をグラフ化してみる

2019年時点の米国を含む上位5カ国の軍事費推移です。

軍事費は米国が7318億ドルと、特出している事が分かりますね。この時期は財政が緊迫していた事と、伝統的に戦争反対の民主党が政権だった事が挙げられます。オバマ大統領以降は、再び上昇傾向にありますね。

米国の次に特出して多いのは中国です。一進一退で中央アジアや中東、アフリカを目指す中国は、経済成長に伴い急激に拡大しています。中国に対応するためにも、今後も米国の軍需費は増え続ける事が予想できます

ただし、GDP比で見た場合に、米国の軍事費が特出して高い訳ではありません。

注目3:軍事費は世界1位だが対GDP比は3.41%だけ?

参考:軍事費の対GDP動向をグラフ化してみる

米国の軍事費のGDP比は、3.41%と意外と多くはありません。

軍事費に対するGDPが最も大きいのは、サウジアラビアで7.98%です。次にロシアが3.88%、3番手に米国、4番手に韓国の2.67%と続きます。軍事費が急拡大している中国は1.89%、自衛隊を持つ日本は0.93%だけです。

アメリカと中国のGDP比は、まだまだ伸び代があると言えますね。また、欧州や日本と違い両国とも経済成長が続いているため、軍事費費用が拡大する余地も高いです。

では、ロッキードマーチンの売上高と成長率を見てみましょう。

注目4:コロナ環境下でも年成長率は8%を維持している?

過去5年間の4半期毎の売上高と前年比成長率です。

売上高に浮き沈みはあるが、17年以降は一貫して上昇傾向にある事が分かりますね。平均すると年率8%前後で推移しています。また、軍需産業は景気の影響を受けない点もメリットです。コロナで経済停止した20年1Qや2Qも売上を落としていません。

20年11月の大統領選挙がどちらに転んでも、売上高は拡大するとみていますなぜならば、共和党でも民主党でも対中国強気派がいるからです。中国の軍事費が拡大すれば、米国も負けじと軍事費を拡大していきますね。

実際に戦争が起きる可能性は低いが、そのための準備を怠ることはありません。

注目5:安定した配当性向で利回りは2.67%と拡大?

ロッキードマーチンは、安定した高配当株でもあります。

配当金は一貫して上昇傾向にあり、10年比で3倍にも拡大しています。増配傾向にある中でも、配当性向は50%で安定している事も強みです。20年の配当性向は41%、配当利回りは2.67%です。売上高の拡大に合わせて、配当金も増える事が予想できます。

投資家はロッキードマーチン株を購入するべきか?

ロッキード株に投資すべき理由は...
  1. 世界一の軍需産業で、ボーイング社を圧倒する技術力がある
  2. 売上高は年率8%で拡大、営業利益率は13%で常に安定している
  3. BPSは若干低迷気味だが、EPSは安定して拡大している
  4. 製造業なのに営業CFが低く、フリーCFは常に安定している
  5. 景気動向に影響を受けず、コロナでも売上高は拡大している
  6. 自己資本利益率は195%と高く、米国上位17社に入る

ロッキードマーチン株は、長期で保有したい銘柄のひとつです。

なぜならば、世界一位の軍需産業で、圧倒的な技術力で他社を圧倒しているからです。売上高は年率8%前後で拡大しています。また、営業利益率、EPSとBPS、それからキャッシュフローが安定している超優良企業です。

軍需産業は景気動向の影響を受けず、コロナ環境下でも安定して成長していますね

また、20年11月の大統領選挙で、どちらが政権を取っても軍事費が拡大する事が予想できます。なぜならば、共和党、民主党どちらにも中国強硬がいるからです中東や中央アジアの情勢が不安定化し、米国が中国と対立を深める以上は、軍事費が拡大することは避けられません。

ロッキードマーチン株は、景気動向に影響を受けず安心して保有できる数少ない銘柄です。

まとめ:ローキードマーチン(LMT)の四半期決算は?

ボーイング株の特徴は...
  1. 1912年創業のロッキード社と、61年創業マーティン社が合弁
  2. 世界1位の軍需企業で、軍用機やミサイルを製造している
  3. 軍事企業は新規参入ができず、上位企業は圧倒的な専門性を持つ
  4. 世界一の軍需産業で、ボーイング社を圧倒する技術力がある
  5. 売上高は年率8%で拡大、営業利益率は13%で常に安定している
  6. 自己資本利益率は195%と高く、米国上位17社に入る

ロッキードマーチン株は、長期で安心して保有できる数少ない銘柄のひとつです。

世界軍需企業では売上高が449億ドルと、2位のボーイング社の1.6倍も売上高があります。また、政府向けに軍用機を開発するため、景気動向の影響を受けません。年率8%前後で売上高は拡大し、コロナ環境下でも成長率は変わりません。

第二次世界大戦以降は中国の台頭により、地政学リスクが最も高まっています。

米国は世界最大の軍事大国で、年間予算は7318億ドルと巨大です。しかしながら、GDP比に占める割合は3.41%と特出して高い訳ではありません。軍事費が急増している中国も1.89%と低く、両大国ともまだまだ伸び代が高いと言えます。

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