パイオニアナチュラルリソーシズの四半期決算|業績は安定?

コロナによる原油やガス価格の暴落で、エネルギー株に投資する人が増えています。エネルギーは割安株が多く、資源価格が戻れば確実に利益を得られる低リスクの投資かもしれませんでは、私たち投資家は、シェール生産社であるパイオニアナチュラルリソーシズに投資すべきでしょうか?

  • 「世界各国の経済活動再開で、シェール株は必ず利益を得られる…」
  • 「破綻するシェール株もあるが、原油が上昇すれば大きく儲けられる…」
  • PERが10倍未満と割安で、安全にバリュー株投資ができるはず…」

シェールビジネスは、業績が不安定な企業が多いです。しかしながら、原油やガス生産企業の中でパイオニアナチュラルリソーシズは、比較的に安心して購入できる数少ない銘柄です20年のコロナ危機で暴落した原油価格が回復するならば、機会を見て購入したい銘柄のひとつです。

安心して投資できる理由は、シェールブームが崩壊後も売上高が成長軌道にあるからです

実は、15年の原油価格暴落で倒産したシェール企業は多いです。しかしながら、価格競争力が高く、生産量が多い地域に油田を持つシェール企業は、しっかりと経営を回復軌道に載せています。PXD株は19年に最高値を記録し、営業利益率も20%近くまで回復しています

また、シェール企業では珍しく、EPSやBPSも安定して推移していますね。さらには、自己資本比率も65%と高く、苦境に陥るエネルギー業界の中で増配も行いました。

低迷するシェール企業でも比較的に安心して投資できる数少ない銘柄です。

PXD株の投資判断したい人向け
  1. PXD株の4半期決算(2020年4-6月)は?
  2. PXD株の過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. シェール革命ブーム後もで、PXD株に投資できる理由は?

パイオニア・ナチュラル・リソーシズの四半期決算は?

パイオニアナチュラルリソーシズの四半期決算を紹介します。

第1Q決算(2020年3月31日)

第1Q決算の内容は...
  1. 売上高:22.57億ドル
  2. 営業利益:4.77億ドル
  3. 純利益:2.89億ドル

第2Q決算(2020年6月30日)

第2Q決算の内容は...
  1. 売上高:8.59億ドル(前年比−56%)
  2. 営業利益:−4.15億ドル(前年度0.24億ドル)
  3. 純利益:−4.39億ドル(前年度−1.69億ドル)
  4. 1株当たり利益:−0.32ドル

パイオニア・ナチュラル・リソーシズは、1997年に創業したシェール系の石油会社です。シェールオイルの生産量が多い、テキサス州のパーミアンやイーグルフォードに拠点を持ちます。埋蔵量は11億3500万バレルで、石油が53%、天然ガス液が25%、天然ガスが22%です。

20年2Qの売上高は56%減少で8.59億ドル、営業利益はマイナス4.15億ドルです

パイオニア・ナチュラル・リソーシズは他のエネルギー企業と同様に、20年の原油価格暴落で業績が大きく低迷しています。原油の割合が高いは、原油価格暴落の影響を大きく受けますね。他のシェール系の企業と比較すると、売上高の下落率はまだマシな方です。

パイオニア・ナチュラル・リソーシズのWEBサイトは20年10月時点でアクセスできず、事業別の詳細を調べる事ができませんでした。

WEBサイト:http://www.pxd.com

第3Q決算(2020年11月)

2020年11月に公開予定。

では、パイオニア・ナチュラル・リソーシズの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

パイオニア・ナチュラル・リソーシズの10年間の損益計算書は?

2008年の原油価格高騰で77ドル、14年のシェール革命で最高値232ドルを付けています。第二シェール革命時も好調で、株価は200ドルでした。その後は、コロナ危機による原油暴落で20年9月は80ドル前後で推移していますね。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、原油価格が暴落した15年で業績が悪化した事が分かります。しかしながら、その後は原油価格が回復した事と、価格競争力をつけた事で18年に大きく持ち直しています。営業利益率も20%近く、高い水準を維持していますね。

しかしながら、20年に原油価格が20ドルまで落ちた事で、再び業績は悪化する兆しが見えていますね。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)は、シェール企業では珍しく安定して推移しています。また、EPS(1株あたり純利益)も15年や16年は低迷するも、その後は順調に推移していると言えますね。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のキャッシュフロー を見ると、フリーCF(営業CF−投資CF)は常にマイナスです。19年でようやく、フリーCFは黒字化していますね。今後は投資CFを低く抑えて、現金を残す必要があります。ただ、自己資本比率は65%と高く財務的には問題ありません

パイオニア・ナチュラル・リソーシズの注目ポイントは?

パイオニアナチュラルリソーシズで注目すべきポイントを紹介します。パイオニアナチュラルリソーシズはシェールオイルの生産割合が高く、原油の需要が増えれば株価も上昇します。

注目1:米国は45年ぶりに世界最大の産油国になった?

参考:米国のエネルギー政策の動向とその行方

米国は2018年に世界最大の産油国になりました。

1日当たりの石油生産量は、2013年にサウジアラビアやロシアを抜いています。2018年の年間平均生産量は1095万BDとなり、45年ぶりに世界1位の産油国です。2019年も勢いは止まらず、生産量は増加を続けています。

生産量が急増した理由は、2010年代に始まったシェール革命の影響が大きいですシェール層から天然ガスを取り出す技術は、石油にも応用する事で生産量を増やしています。

また、天然ガスの生産量は、米国とロシアが中東諸国の4倍以上の生産量がありますシェール革命で天然ガスの生産量が増え続けている米国は、世界2位のロシアとも差を広げつつあります。

意外と知られてない事実だが、米国はすでに世界4番手の天然ガス輸出大国です。米国内で余った天然ガスは、液体化(LNG)して海外に輸出しています。

参考:世界の天然ガス輸出額 国別ランキング・推移

参考:世界の天然ガス輸出額 国別ランキング・推移

米国の原油や天然ガスの生産量増を支えているのは、シェールオイルやガスですね。

注目2:シェールオイルの生産量は右肩上がりで増加?

参考:米国のエネルギー政策の動向とその行方

シェールオイルの生産量は、一貫して上昇傾向にあります。

米国の原油生産量の60%が、シェールオイルの生産地からです。特に生産量を伸ばしているのは、テキサス州にあるPermian地域ですね。15年の原油暴落で一部の地域で生産量が鈍化したが、コスト削減に成功した事で18年に再び上昇傾向にあります

パイオニアナチュラルリソーシズは、生産量が多いPermianやEagle Fordを拠点にしています。そのため、他の地域よりもオイルの生産量が多く、業績も他のシェール企業よりも安定しています

18年の原油価格低迷では、多くのシェール企業の19年に売上が減少しています。その中でも、パイオニアナチュラルリソーシズは売上増を達成しています。

米国のシェール事業が18年に復活したのは、生産コストを大きく改善できたからです。では、具体的には生産コストはどれくらい下がったのでしょうか?

注目3:生産コストは半分以下の35ドルまで減少?

参考:米国のエネルギー政策の動向とその行方

シェール革命以前と比較して、北米シェールの採算性は大幅に向上しています。

リーマンショックで原油価格が40ドルまで暴落するも、2011年は110ドルまで急上昇していました。この時のシェールガスの生産コストは、80〜120ドルと言われていましたね。しかしながら、技術革新によりコスト削減が進み、17年には35ドル前後まで落ちています

これだけ生産コストが低いと、ロシアやインドネアシアと大差がない水準です。

シェールガスやオイルは、生産コストが高いから競争力がないと言われてたのは昔の時代です。ハイテクによる技術革新と効率化経営が進めば、さらに削減できる余地もあります。米国は天然ガスの輸出量を今後も増やす事が見込まれます。

注目4:20年の配当利回りは2.56%で増配傾向にある?

20年のコロナ危機で、減配するエネルギー会社が増えていますね。米国株全体では、上場企業の175社が50%以上を減配しています。

そんな中でも、パイオニアナチュラルリソーシズは、安心して配当を期待できる銘柄です。20年(TTM)も増配を決め配当性向は78%、配当利回りは2.56%あります。原油価格が回復に転じれば、再び増配に踏み切る可能性が高いですね。

パイオニア・ナチュラル・リソーシズ株を購入するべきか?

PXD株に投資すべきでない理由は...
  1. 15年の原油暴落で悪化するも、その後は業績を回復してる
  2. 19年初の原油低迷でも、売上高は上昇し利益も改善している
  3. 営業利益率が高く、原油価格が不調な19年でも20%と高い
  4. 15年と16年で低迷するも、17年以降のEPSは改善してる
  5. CFは徐々に安定し始め、フリーCFは19年に黒字化した
  6. 減配が続くエネルギー株で、20年にも増配を決めた

パイオニアナチュラルリソーシズは、シェール企業の中では安心して投資できる銘柄のひとつです。シェール企業の多くは、15年と19年の原油価格低迷と、20年のコロナ危機で苦境に陥っていますね。

安心して投資できる理由は、生産量が多いパーミヤンやイーグルフォード地域に油田を持ち、利益を出す企業体質に転換しているからですコロナ危機で原油価格は20ドルまで落ち込むも、40ドルや60ドルに値を戻せば、業績が回復するのは間違いないですね。

パイオニアナチュラルリソーシズは19年も売上高を伸ばし、営業利益率は20%近くまで改善しています。また、キャッシュフローも改善し、19年と20年は黒字化していますね。自己資本比率も65%と高く、苦境に陥るエネルギー業界では珍しく20年も増配を決めています

EOGリソーシズ株と同様に、低迷するシェール企業でも比較的に安心して投資できる数少ない銘柄です。

参考:EOGリソーシズの四半期決算|シェールブーム後も業績は安定?

まとめ:PXD株の四半期決算は?

PXD株の特徴は...
  1. 1997年に創業、シェール系の新興石油会社である
  2. 生産量が多い、パーミヤンとイーグルフォードに拠点を持つ
  3. 確認埋蔵量は11億バレル、石油の割合が53%を占める
  4. 15年の原油暴落で悪化するも、その後は業績を回復してる
  5. 19年初の原油低迷でも、売上高は上昇し利益も改善している
  6. 営業利益率が高く、原油価格が不調な19年でも20%と高い
  7. 15年と16年で低迷するも、17年以降のEPSは改善してる

シェールブームは業績が低迷するエネルギー業界の中でも、安心して購入できる数少ない銘柄です。なぜならば、シェールブームが崩壊後も売上高が成長軌道にあるからです

実は、15年の原油価格暴落で倒産したシェール企業は多いです。しかしながら、価格競争力が高く、生産量が多い地域に油田を持つシェール企業は、しっかりと経営を回復軌道に載せています。PXD株は19年に最高値を記録し、営業利益率も20%近くまで回復しています

また、シェール企業では珍しく、EPSやBPSも安定して推移していますね。さらには、自己資本比率も65%と高く、苦境に陥るエネルギー業界の中で増配も行いました。

低迷するシェール企業でも比較的に安心して投資できる数少ない銘柄です。

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