サンコアエナジーの四半期決算|バフェットも商品高騰にヘッジ

コロナ危機の影響で原油価格は20ドルまで暴落しました。しかしながら、各国が経済再開を始めれば、原油価格は徐々に元の水準まで戻る事が予想できますね。そう考えると、配当利回り5%でPER6倍の割安に放置されている、サンコアエナジーに投資すべきでしょうか?

  • 「徐々に経済再開が始まり、原油消費量が増え価格が上昇している…」
  • 「PER6倍の割安銘柄に投資すれば、少ないリスクで高利益が得られるはず…」
  • 「18年の商品サイクルが一巡し、原油価格は25年にピークを付けるはずだ…」

サンコアエナジーは、1917年に設立されたカナダの総合エネルギー企業です。アルバータ州北東部でオイルサンドの開発や採掘を行い、石油や天然ガスの精製や販売も行っています。

個人的には、サンコアエナジーは長期で保有したい銘柄です。

なぜならば、株価はPER6倍の割安に放置され、少ないリスクで高いリターンを得られる可能性が高いからです原油価格が1〜2年掛けてコロナ前の60ドルに戻るならば、確実に利益を得られる投資ですよね。

また、歴史が繰り返すならば、ゴールドや石油などの資源価格が高騰する可能性もあります。

株式と商品価格は負の相関関係があり、商品高騰は18年周期で訪れています。コロナによるバラマキ政策、大規模な金融緩和、歴史的な超低金利は、商品価格時代の前兆だとも言えます。著名な投資家バフェット氏も、インフレ時代を見越して商品関連株に投資しています。

60ドルに回復した後は、25年のピークに向けて80〜120ドルを目指す可能性も否定できません。サンコアエナジー は、他のエネルギー株より利益率が高く安心して投資できる銘柄です。

サンコアエナジー株の投資判断したい人向け
  1. サンコアエナジー株の4半期決算(2020年4-6月)は?
  2. サンコアエナジー株の過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 18年の商品サイクルで、25年に株価は5倍以上になる?

サンコアエナジーの四半期決算は?

サンコアエナジーの四半期決算を紹介します。

第1Q決算(2020年3月31日)

第1Q決算の内容は...
  1. 売上高:77 .5億ドル(前年比−18%)
  2.  oil Sands:35.4億ドル(−12%)
  3.  Exploration and Production:5.5億ドル(−53%)
  4.  Refining and Marketing:46.7億ドル(−11%)
  5.  Corporate and Eliminations:-.10.0億ドル(前年度-0.9億ドル)
  6. 営業利益:−43.5億ドル(前年度20.0億ドル)
  7. 純利益:−35.2億ドル(前年度14.7億ドル
  8. 1株当たり利益:−2.31ドル(前年度0.93ドル

第2Q決算(2020年6月30日)

第2Q決算の内容は...
  1. 売上高:42.4億ドル(前年比−58%)
  2.  oil Sands:16.5億ドル(−66%)
  3.  Exploration and Production:3.1億ドル(−63%)
  4.  Refining and Marketing:27.3億ドル(−52%)
  5.  Corporate and Eliminations:-4.5億ドル(前年度-11.8億ドル)
  6. 営業利益:−10.6億ドル(前年度21.2億ドル)
  7. 純利益:−6.1億ドル(前年度27.2億ドル
  8. 1株当たり利益:−0.4ドル(前年度1.74ドル

サンコアエナジーは、1917年に設立されたカナダの総合エネルギー企業です。アルバータ州北東部でオイルサンドの開発や採掘を行い、カナダの沖合いや内陸、北海、リビアでも石油と天然ガスの探鉱、生産をしています。

コロナ危機で原油価格が20ドルまで暴落した事で、エネルギー企業は低迷しています。

20年2Qの売上高は前年比58%減で42.4億ドル、営業利益は10.6億ドルのマイナスです。営業利益や純利益は1Qよりも改善するも、売上高は1Qよりも大きく減少しています。これは、原油需要減に合わせて、生産や製造を大きく落としたからです。

原油消費量は上向きつつあるため、3Qや4Qで業績を徐々に回復する可能性が高いですね。

第3Q決算(2020年11月)

2020年11月に公開予定。

では、サンコアエナジーの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

サンコアエナジーの10年間の損益計算書は?

サンコーエネルギーは、2008年に最高値71ドルまで上昇しました。しかしながら、その後は原油価格が低迷した事で、株価は35ドル前後で推移しています。さらに、コロナで原油価格が20ドルまで暴落した事で、株価は11ドルまで下がりました。

では、サンコアエナジーの損益計算書やキャッシュフローを紹介します。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間のサンコアエナジーの決算書を見ると、WTI原油価格に大きく依存している事が分かります。15年や16年に利益が大きく減少した理由は、原油価格が低迷していたからです。同様に20年に赤字に陥った理由も、コロナ危機で原油価格が20ドルに暴落したからです。

サンコアエナジーは、他のエネルギー企業よりも営業利益率が高い特徴があります

原油価格が割高ではない時は、営業利益率は17〜19%と好調です業界最大手である米国のエクソンモービル は、高くても10%前後、通常で5%前後しかありません。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)は、比較的に安定していると言えます。ただし、原油価格が低迷した15年と16年、それから20年はEPSが大きく落ち込んでいますね。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

エネルギー関連企業は、新しい油田開発のために設備投資を大きく必要とする事業です。しかしながら、サンコアエナジーの場合は、しっかりと利益が出る体質を維持しています。17〜19年で大きくフリーCF(営業CF−投資CF)を伸ばしてる点は評価できますね。

では、私たち投資家はサンコアエナジーをどのように判断すればいいのでしょうか?

サンコアエナジーに投資する上で注目ポイントは?

サンコアエナジーに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。

注目1:米国エクソンモービルは世界7位の石油生産者?

参考:石油業界の世界ランキング

世界の石油業界大手の石油生産量のランキングです。

米国のエクソンモービル は7位、シェブロン は12位にランクインしています。カナダのサンコアは、時価総額でエクソンモービルの6分の1、シェブロン の4分の1と規模が小さいです

一昔前は、エクソンモービル、トタル、BPなどの欧米企業が市場を支配していました。しかしながら、現在は、サウジアラムコ をはじめとする中東の国営企業が上位を占めています。

注目2:石油精製や販売が売上高の6割を占める?

19Q2(mil) 20Q1 20Q2 前年比
オイルサンド 48 35.4 16.5 -66%
探査と生産 8.3 5.5 3.1 -63%
精製や販売 56.4 46.7 27.3 -52%
合計 100 77.5 42.4 -58%

オイルサンドの開発や採掘、それから石油や天然ガスの精製や販売を行う総合エネルギー企業です。

売上高の割合を見ると、石油の精製や販売が全体の6割を占めますアルバータ州北東部にあるオイルサンド生産の売上高は3割弱、探査と生産は1割未満だけです。

エネルギー関連企業は、コロナウイルスの影響を大きく受けています。20年5月にWTI原油価格は20ドルまで暴落、8月でも40ドルを下回る程度しか回復していません。そのため、前年度と比較したサンコアの売上高は58%も減少していますね

20年3Q以降は回復するが、どれくらい改善できるかは原油価格次第ですね。では、過去にサンコアの売上高はどのように推移してきたのでしょうか?

注目3:コロナで売上高成長率は57%も下がる?

サンコアの売上高は、WTI原油価格に大きく左右されます。

石油価格が上昇局面にある17年や18年は、売上高成長率は高いです。しかしながら、石油価格が減少し始めた19年は成長率が鈍化傾向にあり、20年のコロナ危機で大きく落ち込んでいますね。20年Q2の売上高は、前年比で57%も落ち込んでいます。

しかしながら、今後は原油価格が再び上昇局面に入るのは間違いありません。

20年4月に16ドルだった原油価格は、8月には40ドルまで回復していますコロナ以前は60ドルだったことを考えると、1〜2年掛けて元の水準に戻りますね。そうなると、サンコアの売上高も19年度の水準まで回復します。

では、原油価格に連動する原油在庫はどのように推移するのでしょうか?

注目4:原油消費量の増加で在庫見通しは上方修正?

参考:在庫の減少を先取りした原油価格の今後

世界の原油価格は、私たちが想像するよりも早く回復する可能性が高いです。

EIA(米国エネルギー情報局)は、20年5月に予想した商業用原油在庫の見通しを大きく上方修正しています。つまりは、EIAが予想するよりも経済回復が早く進み、原油の消費量が急激に増えている事を表していますね。原油の需要と供給が逆転するのは、10年以上起きてない現象です

供給が弱い理由は、採算が取れない米国のシェールオイル企業の破綻が増えているからです。

シェール企業は、原油価格が60ドルを下回ると採算が取れません以前から、社債残高が増加し苦しい状況が続いていたが、コロナによる原油暴落で経営破綻した企業も多いです。これまで原油価格を低く抑えていたシェール企業が退場すれば、原油の押上げ要因になります。

エネルギーセクターの社債(借金)は、かなり危険な水準にあると言えます。

注目5:シェールオイルは社債増加で破綻危機にある?

参考:Producers’ responses to lower oil prices

エネルギーセクターの社債は、シェール革命以降に大きく増加しています。

右図は、石油と天然ガス供給者の借金額の2006年と13年の比較です。時価総額250億ドル未満の企業の借金額が、大きく膨らんでいる事が分かりますね中規模なエネルギー企業が、シェールガスのブームで過剰に投資していた事が分かります。

コロナ危機で原油価格が暴落した事で、過剰投資した企業が生き残る可能性は低いです。

エクソンモービルなどの大手石油会社に買収されるか、もしくは破綻する可能性が高いです。そして、シェールガスやオイルの供給者が減れば、原油価格の押上要因になりますね。

個人的には、今後原油価格は大きく上昇する可能性が高いと思っています。

注目6:原油価格は18年の商品サイクルで高騰する?

参考:comparison of commodity and equity valuations 1970-2017

エネルギー関連は、商品価格の高騰で最も恩恵を受ける銘柄です。

株式市場と商品価格は負の相関関係があり、18年周期でトレンドが変わると言われています。過去に商品価格が高騰したのは、1973年のオイルショック、90年の湾岸戦争、2008年のリーマンショック前です。08年には原油価格は140ドルまで暴騰しています。

このトレンドが歴史的に繰り返すならば、商品価格は2025年前後に最高値をつけると予想できます。もちろん、必ずしも過去と同じ道を辿る保証はないですね。

しかしながら、現在の状況は商品価格高騰(インフレ)の前触れとも言えます。08年以降の大規模な金融緩和、世界中でコロナによる給付金のバラマキ、先進国の歴史的な超低金利、新興企業の長い不況期など、トレンドが変わる転換点に来ています。

バークシャーハサウェイ率いるバフェットは、インフレにヘッジする銘柄を購入しています。

金鉱株やエネルギー、必需品に投資しているが、サンコア株にも投資しています。19年2月に1080万株(時価総額330億円)購入しました。また、20年8月にも買い増し合計で1920万株、発行済み株式の1.8%を保有しています。(参考:Berkshire Switches Bets on Banks, Adds Wager on Barrick Gold

歴史は繰り返す保証はないが、そうなっても困らない安全な投資をしています。

ただし、バフェットは以前もサンコアを2230万株を購入し、2016年に全て売却しています。バフェットは1度投資判断に失敗している事が分かりますね。今回は原油価格が暴落した上に、インフレ懸念が増しているからだと考えられます

今回はトレンドが大きく変わる転換点になる可能性が高いです。なぜならば、米国ドル安でインフレの恩恵を最も受ける、中国やカナダなどの資源国の景気が大きく上昇し始めているからです

注目7:中国製造業PMIは4ヶ月連続で50を上回る?

参考:中国製造業の景況感「外需底入れ」で改善に弾み

20年8月の財新中国製造業購買担当者指数(製造業PMI)は、53.1と急速に改善しています。

製造業PMIとは、購買担当者らの景況感を集計した景気指標です。現場の確かな声なので、鉱工業生産や雇用統計よりも景気先行性があると評価されていますね。7月の52.8から0.3ポイント上昇し、好不況の判断の目安となる50を4ヶ月連続で上回っています。

製造業PMI値53.1は、過去10年間で最も高い水準です。世界各国が経済再開を目指し始め、中国の輸出企業に活気が戻り始めていると言えますね。

こうした状況は、中国だけではなくブラジルやオーストラリア、カナダなどの資源国でも同様です。コロナ危機で大きく落ち込んだ原油などの資源価格が、最悪期を脱し急速に回復しています。資源価格の上昇は、資源が多い新興国の経済を大きく上昇させます。

原油や天然ガスなどのエネルギー価格も、経済回復が進めば大きく上昇する可能性が高いです。

注目8:20年9月の年間配当利回りは4.57%?

エネルギー関連株は、高配当銘柄が多いですね。20年9月のサンコアの配当利回りは4.57%です。配当性向は50%と高く、配当金も年々増加傾向にありますね。

サンコアエナジー株を購入するべきか?

サンコア株を購入するべき理由は...
  1. 原油価格が暴落するも、16年以降は利益を出している
  2. 18年に営業利益率が17%と、他のエネルギー株よりも高い
  3. 原油消費量が回復すれば、原油価格は60ドルに戻る可能性が高い
  4. 原油価格が上昇すれば、最も恩恵を受ける企業である
  5. 株式と商品は負の相関関係があり、商品が高騰する可能性が高い
  6. 商品高騰は18年周期で起こり、2025年にピークを付ける
  7. バフェットも金鉱株やエネルギー株で、インフレヘッジしている
  8. 中国やカナダなど資源国の景気指標が大きく上向いている

サンコアエナジー株は、長期で保有したい銘柄のひとつです。

なぜならば、資源価格が高騰し商品時代が来れば、最も恩恵を受ける銘柄だからです。商品価格は18年周期で大きく動くため、2025年にピーク値を付ける可能性が高いですね。商品時代が来る保証はないが、大規模な金融緩和、コロナ給付金、歴史的な超低金利は、トレンドが変わる兆しにも見えます。

サンコアに投資する理由は、営業利益率が他のエネルギー企業より高く、キャッシュ黒字化に長年成功しているからです。利益率が高いのに、PERは6倍と割安に放置されています

米国大手のエクソンモービルのPERは21倍と高いですね。

9月の現時点で原油価格は40ドル未満だが、1〜2年後にはコロナ前の60ドルに戻す可能性が高いです。また、新興国の経済が好調になれば、さらに原油価格は80〜100ドルと上昇する可能性もありますね

現時点のサンコア株に投資するのは、リスクが少ない上にリターンが高い投資だと言えます。

まとめ:サンコアエナジーの四半期決算は?

サンコア株の特徴は...
  1. 1917年に創業した、カナダの総合エネルギー会社である
  2. オイルサンドの生産や採掘、石油や天然ガスの精製や販売を行う
  3. 他のエネルギー関連企業よりも、利益率が高く業績が安定している
  4. 原油消費量が回復すれば、原油価格は60ドルに戻る可能性が高い
  5. 株式と商品は負の相関関係があり、商品が高騰する可能性が高い
  6. 商品高騰は18年周期で起こり、2025年にピークを付ける
  7. バフェットも金鉱株やエネルギー株で、インフレヘッジしている
  8. 中国やカナダなど資源国の景気指標が大きく上向いている

個人的には、サンコアエナジーは長期で保有したい銘柄です。

なぜならば、株価はPER6倍の割安に放置され、少ないリスクで高いリターンを得られる可能性が高いからです原油価格が1〜2年掛けてコロナ前の60ドルに戻るならば、確実に利益を得られる投資ですよね。

また、歴史が繰り返すならば、ゴールドや石油などの資源価格が高騰する可能性もあります。

株式と商品価格は負の相関関係があり、商品高騰は18年周期で訪れています。コロナによるバラマキ政策、大規模な金融緩和、歴史的な超低金利は、商品価格時代の前兆だとも言えます。著名な投資家バフェット氏も、インフレ時代を見越して商品関連株に投資しています。

60ドルに回復した後は、25年のピークに向けて80〜120ドルを目指す可能性も否定できません。サンコアエナジー は、他のエネルギー株より利益率が高く安心して投資できる銘柄です。

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