スター・バルク・キャリアーズの四半期決算|インフレで暴騰?

世界貿易の増加や商品価格の高騰で恩恵を受ける銘柄ですね。商品不況が10年以上続いた上に、米中貿易摩擦、さらにはコロナ危機で逆風でした。しかしながら、株高からコモディティの時代に突入する事で、売上高や利益を大きく伸ばす可能性が高いです

  • 「資源価格が上昇し、世界各国の需要が回復傾向にある…」
  • 「資源国の経済指標が大きく改善し、貿易が加速するかもしれない…」
  • 「18年の商品サイクルが一巡し、資源価格が暴騰する可能性が高い…」

スター・バルク・キャリアーズなどの海運会社は、資源や商品価格の高騰で最も恩恵を受ける銘柄です。株式市場と商品価格は負の相関関係があり、18年周期でトレンドが変わります。そのため、現在割安に放置されてるスター・バルク・キャリアーズも、2025年をピークに急騰する可能性が高いです。

しかしながら、商品時代でも個人的には投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、売上高は10年で7倍に拡大するも、キャッシュフローは大幅な赤字経営を続けるからですフリーCFが赤字なのは、売上高を伸ばすために必要以上に設備投資していたからです。また、営業利益率はマイナス30%を超える年もあり、収益が安定しない点もマイナスです。

株価は2008年の最高値から、200分の1以下と上昇するポテンシャルは高いです。しかしながら、長い間赤字を積み重ねた事で、リスクが高い投資でもあります。コモディティ時代に期待してスター・バルク・キャリアーズに投資するならば、利益率の動向を見る必要がありますね。

SBLK株の投資判断したい人向け
  1. SBLK株の4半期決算(2020年4-6月)は?
  2. SBLK株の過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 商品価格高騰でコモディティ時代でも、リスクが高い理由は?

スター・バルク・キャリアーズの四半期決算は?

スター・バルク・キャリアーズの四半期決算を紹介します。

第1Q決算(2020年3月31日)

第1Q決算の内容は...
  1. 売上高:1.608億ドル(前年比−8%)
  2. 営業利益:0.234億ドル(+36%
  3. 純利益:0.027億ドル(前年度−0.053億ドル
  4. 1株当たり利益:0.03ドル(前年度−0.06ドル

第2Q決算(2020年6月30日)

第2Q決算の内容は...
  1. 売上高:1.461億ドル(前年比−8%)
  2. 営業利益:−0.262億ドル(前年度−0.183億ドル
  3. 純利益:−0.441億ドル(前年度−0.401億ドル
  4. 1株当たり利益:−0.46ドル(前年度−0.44ドル

スター・バルク・キャリアーズは、2006年に設立されたギリシャの海運会社です。鉄鉱石、石炭、穀物などを運搬する大型バルク用船舶や、ボーキサイト、リン酸塩、鉄鋼製品などの小型バルク用の船舶を所有し運営しています。

20年2Qの売上高は前年比マイナス8%の1.461億ドル、営業利益は0.262億ドルの赤字です

20年の1Qと2Qで売上高や利益が落ち込んだ理由は、コロナの影響で貿易量が減少しているからですね。コロナの影響が収まるならば、収益は回復する可能性は高いですね。

第3Q決算(2020年11月)

2020年11月に公開予定。

では、スター・バルク・キャリアーズの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

スター・バルク・キャリアーズの10年間の損益計算書は?

スター・バルク・キャリアーズは2008年に1020ドルで上場しました。2008年5月に最高値1020ドルまで上昇するも、その後は株価は大きく下落しています。20年8月現在は6ドル前後で推移していますね。

では、スター・バルク・キャリアーズの損益計算書やキャッシュフローを紹介します。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高が順調に増加している事が分かります。10年に1.21億ドルだった売上高は、19年には8.21億ドルと7倍に拡大していますしかしながら、営業利益と純利益は波が大きく、順調に推移しているとは言えないですね。

ただし、営業利益率は以前と比較して改善傾向にありますね。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)は、順調に推移しているとは言えません。BPSは過去10年間で大きく減少している事が分かります。また、EPSもほぼ0に近く、利益が出ないビジネスモデルだと分かります

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

2014年以降に営業CFが大きく拡大し、フリーCF(営業CF−投資CF)が大幅な赤字です。スター・バルク・キャリアーズは、大規模な設備投資する事で大きく売上高を増やした事が分かりますね。営業利益率は10%を維持するも、キャッシュフローは19年以降も赤字が続いています

では、私たち投資家はどのようにスター・バルク・キャリアーズを判断すれば良いでしょうか?

スター・バルク・キャリアーズの注目ポイントは?

スター・バルク・キャリアーズに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。

注目1:18年の商品サイクルで恩恵を受ける銘柄?

参考:comparison of commodity and equity valuations 1970-2017

ばら積み貨物船などの海運会社は、商品価格高騰で恩恵を受ける銘柄です。

株式市場と商品価格は負の相関関係があり、18年周期でトレンドが変わると言われています。過去に商品価格が高騰したのは、1973年のオイルショック、90年の湾岸戦争、2008年のリーマンショック前です。08年には原油価格は140ドルまで暴騰しています。

このトレンドが続くのであれば、商品価格は2025年前後に最高値をつけますね。もちろん、必ずしも過去と同じ道を辿るとは限りません。

しかしながら、現在の状況は商品価格高騰(インフレ)の前触れとも言えます。08年以降の大規模な金融緩和、世界中でコロナによる給付金のバラマキ、先進国の歴史的な超低金利、新興企業の長い不況期など、トレンドが変わる転換点に来ています。

バークシャーハサウェイ率いるバフェットは、インフレにヘッジする銘柄を購入しています。金鉱株、パイプライン会社の買収、エネルギや必需品関連に投資していますね。歴史は繰り返す保証はないが、そうなっても困らない安全な投資をしています。

参考:Berkshire Switches Bets on Banks, Adds Wager on Barrick Gold

商品価格が高騰すると、鉄鉱石、石炭、穀物を運搬するスター・バルク・キャリアーズも恩恵を受けます。2008年に最高値1000ドルを付け、現在は6ドルで推移していますね。大きく暴騰するポテンシャルは十分にあると言えます。

実際に、中国などの資源国は景気が上向く指標を示しています。

注目2:中国製造業PMIは4ヶ月連続で50を上回る?

参考:中国製造業の景況感「外需底入れ」で改善に弾み

20年8月の財新中国製造業購買担当者指数(製造業PMI)は、53.1と急速に改善しています。

製造業PMIとは、購買担当者らの景況感を集計した景気指標です。現場の確かな声なので、鉱工業生産や雇用統計よりも景気先行性があると評価されていますね。7月の52.8から0.3ポイント上昇し、好不況の判断の目安となる50を4ヶ月連続で上回っています。

製造業PMI値53.1は、過去10年間で最も高い水準です。世界各国が経済再開を目指し始め、中国の輸出企業に活気が戻り始めていると言えますね。

こうした状況は、中国だけではなくブラジルやオーストラリア、カナダなどの資源国でも同様です。コロナ危機で大きく落ち込んだ原油などの資源価格が、最悪期を脱し急速に回復しています。資源価格の上昇は、資源が多い新興国の経済を大きく上昇させます。

資源国の経済が活発化すれば、商品を運搬するコンテナ船の売上高は増加しますね。では、スター・バルク・キャリアーズの売上高は、過去にどのように推移しているのでしょうか?

注目3:2桁成長を続けるもコロナでマイナスに転落?

スター・バルク・キャリアーズは、米中貿易摩擦の影響を受けずに順調に売上高を伸ばしています。

しかしながら、近年の成長率は好調だった17年や18年と比べると弱いです。スター・バルク・キャリアーズは、大規模に設備投資することで売上高を伸ばしてきました。営業CFから投資CFを差し引いたフリーCFは、14〜16年でマイナス幅が特に大きいです。

19年は成長率が鈍化した上に、20年はコロナの影響でマイナス成長に陥っています。

しかしながら、コロナ危機が落ち着き始め商品価格が高騰すれば、スター・バルク・キャリアーズの売上高や利益率を押し上げる可能性もありますね。スター・バルク・キャリアーズに投資したい人は、20年の3Qや4Qの動向を注視する必要があります。

スター・バルク・キャリアーズ株を購入するべきか?

SBLK株を購入すべきでない理由は...
  1. 売上高は10年で7倍に拡大するも、赤字幅が大きい
  2. 営業利益率は、−34〜+23%と差が激しく安定しない
  3. EPS(利益)やBPS(資産)は小さく、儲かりにくいビジネス
  4. 投資CFの赤字幅が大きく、フリーCFも毎年赤字である

商品価格高騰で恩恵を受けるが、個人的には投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、業績の好調と不調の波が激しく、営業利益が安定しないビジネスモデルだからです。売上高は10年で7倍に拡大するも、営業利益率はマイナス30%を超える年もあります。また、フリーCFは常に大幅な赤字で、EPSもBPSも低い水準に留まっています。

売上高を伸ばすために、必要以上に設備投資していた事が分かりますね。

スター・バルク・キャリアーズ株は、商品価格が高騰し新興国の経済が好調ならば、大きく売上や利益を伸ばす可能性が高いです。現在の株価は6ドルと割安水準で、前回の商品価格高騰時の株価は1500ドルを付けていました

しかしながら、長い間キャッシュフローが赤字で、リスクが高い投資でもあります。商品価格高騰に期待するならば、コンテナ船を貸し出すダナオス株がお勧めです。貸し出すだけで利益が得られるため、営業利益率が高くリスクが少ない投資です。

参考:ダナオスの四半期決算|貿易摩擦の解消で最も恩恵を受ける?

まとめ:スター・バルク・キャリアーズの四半期決算は?

SBLK株の注目ポイントは...
  1. 2006年に設立した、アテネの海運会社である
  2. 鉄鉱石、石炭、穀物などのバルク船舶を所有し運営してる
  3. 売上高は10年で7倍に拡大するも、赤字幅が大きい
  4. 営業利益率は、−34〜+23%と差が激しく安定しない
  5. EPS(利益)やBPS(資産)は小さく、儲かりにくいビジネス
  6. 投資CFの赤字幅が大きく、フリーCFも毎年赤字である

スター・バルク・キャリアーズなどの海運会社は、資源や商品価格の高騰で最も恩恵を受ける銘柄です。株式市場と商品価格は負の相関関係があり、18年周期でトレンドが変わります。そのため、現在割安に放置されてるスター・バルク・キャリアーズも、2025年をピークに急騰する可能性が高いです。

しかしながら、商品時代でも個人的には投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、売上高は10年で7倍に拡大するも、キャッシュフローは大幅な赤字経営を続けるからですフリーCFが赤字なのは、売上高を伸ばすために必要以上に設備投資していたからです。また、営業利益率はマイナス30%を超える年もあり、収益が安定しない点もマイナスです。

株価は2008年の最高値から、200分の1以下と上昇するポテンシャルは高いです。しかしながら、長い間赤字を積み重ねた事で、リスクが高い投資でもあります。コモディティ時代に期待してスター・バルク・キャリアーズに投資するならば、利益率の動向を見る必要がありますね。

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