ケイデンスデザインシステムズの四半期決算|5G特需を受ける?

ケイデンス社は、半導体メーカーにEDA(電子設計自動化ツール)を提供する会社です。あまり知られていないが、5GやIoTの恩恵を受けるソフト会社です。コロナ暴落後に株価を急回復し、4ヶ月で株価は2倍に急騰しています。では、私たち投資家はケイデンス株を購入するべきでしょうか?

  • 「コロナ後に2倍に高騰し、PERは30倍で割高かも…」
  • 5G銘柄としても知られるが、どれくらい恩恵を受けられるのか…」
  • 「売上成長率は10%だが、粗利益は80%を超えるサブスク銘柄なのか…」

個人的には、ケイデンス株は長期で保有したい銘柄のひとつです。

なぜならば、成長産業である半導体企業に、サブスクモデルでツールを提供するソフト会社だからです。競争やトレンドの変化が激しい半導体市場だが、業界全般に供給する事で安定して利益を稼ぐ事に成功しています。ケイデンス社は10%前後で売上高が拡大、粗利益率は80-90%で営業利益率は20%です

半導体で大きな波があった18〜20年でも、成長率を維持できた点も高く評価できますまた、コロナ危機でも半導体の需要は変わらず、2020年には成長速度が加速しています。

今後も半導体市場は拡大を続けるのは間違いないです。クラウド市場が拡大し、データセンター向けの半導体は好調を続けています。2021年以降に5Gが本格的に運用開始すれば、IoT製品が指数関数的に増加しますね。自動運転も本格的に開始すれば、自動運転向けの半導体も増えます。

半導体開発者向けに、ツールを提供するケイデンス社は不況知らずだと言えますね。

ケイデンス株の投資判断したい人向け
  1. ケイデンス直近の4半期決算(2020年4〜6月)は?
  2. ケイデンスの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 5GやIoT特需で、最も恩恵を受ける可能性が高い?

ケイデンスデザインシステムズ(CDNS)の四半期決算は?

ケイデンスデザインシステムズの四半期決算を紹介します。

第1Q決算(2020年3月28日)

第1Q決算の内容は...
  1. 売上高:6.17億ドル(前年比+7%
  2.  Product and maintenance:5.81億ドル(+8%
  3.  Service:0.36億ドル(+14%
  4. 営業利益:1.39億ドル(+13%
  5. 純利益:1.23億ドル(+2%
  6. 一株利益:0.44ドル(+2%

第2Q決算(2020年7月)

第2Q決算の内容は...
  1. 売上高:6.38億ドル(前年比+10%
  2.  Product and maintenance:6.01億ドル(+9%
  3.  Service:0.37億ドル(+14%
  4. 営業利益:1.51億ドル(+13%
  5. 純利益:1.31億ドル(+22%
  6. 一株利益:0.48ドル(+23%

ケイデンス社は、半導体メーカーにEDAツールを販売するソフトウェア社です。EDAツールとは、集積回路や電子機器など電気系の設計作業の自動化を支援します。EDAツールを導入する事で、設計や開発コストを削減でき、市場投入までの期間を短縮できます

2Qの売上高は前年比10%増で6.38億ドル、営業利益は13%増で1.51億ドルです。サブスクリプションで粗利益率は80%と高く、営業利益率は23%でした

コロナ環境下でサプライチェーンで打撃を受けた半導体メーカーは多いです。半導体メーカーにソフトウェアやツールを提供するケイデンス社は、堅実に売上高や利益を伸ばした事が分かりますね

第3Q決算(2020年10月19日)

2020年10月に公開予定。

では、ケイデンスデザインシステムズの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

ケイデンスデザインシステムズの10年間の損益計算書は?

2008年に10.8ドルだったケイデンス社の株価は、2020年には10倍の108まで急成長していますね。ケイデンス社に100万円を投資すれば、1000万円まで増えていた事になります。では、過去10年間にどのように成長してきたのでしょうか?

ケイデンス社の損益計算書やキャッシュフローを紹介します。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、順調に売上高が増えている事が分かりますね。売上高だけではなく、営業利益も純利益も順調に増えています。営業利益率が徐々に上昇している点も好材料ですね。サブスクリプションで粗利益が80-90%と高いケインズ社は、今後も安定して成長する可能性が高いですね。

また、5GやIoT向けで恩恵を受ける可能性も高いです。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)は安定して推移しています。特に、EPSは2019年に大きく改善していますね。以前よりも、より高利益の体質になった事が分かります。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

営業CFとフリーCF(投資CF−営業CF)を見ると、安定して推移している事が分かりますね。ソフトウェアを開発するケインズ社は、半導体メーカーと違い大規模な設備投資や研究開発が必要ではありません。それでも、高いキャッシュを稼ぎ出しているのは、競争優位性が高いビジネスだからですね

5GやIoTで半導体市場が成長すれば、今後も恩恵を受ける可能性が高いです。では、ケイデンス株に投資する上で、どのような点に注目すれば良いのでしょうか?

ケイデンデザインシステムズに投資する上で注目ポイントは?

ケイデンデザインシステムズに投資する上で、注目すべきポイントを紹介します。

注目1:EDAベンダーでトップシェアを誇る

EDAベンダーの大手3社とは...
  1. 1位:シノプシス(Synopsys)
  2.  → 論理合成ツールに強く、開発工程の下流で使われる
  3. 2位:ケイデンス・デザイン・システムズ(Cadence Design Systems)
  4.  → シミュレーションに強く、開発工程の上流で使われる
  5. 3位:メンター・グラフィックス(Mentor Graphics)
  6.  → 電子回路基板設計ソリューションで業界1位

EDA(Electronic Design Automation)とは、半導体や電子機器の設計作業を自動化で行うこと、またはそのツールやソフトウェアを指します。EDAベンダーは、電子設計を自動化するツールを半導体メーカーに提供する事で利益を得ています

ケイデンスデザインシステムズは、業界で2位のEDAベンダーです。

ケイデンスはシミュレーションソフトに強いが、上流工程の設計サービスも提供しています。同じEDA業界の中でも、業界1位のシノプシスとは事業領域が異なります。シノプシスのEDAツールは、下流工程で使われる事が多いです。つまりは、EDA業界の中でもシノプシス社は完全な競合他社ではありません

また、 EDAベンダーは経済的な堀があり競争優位性が高い分野でもあります。

EDAツールの開発は、レベルが高く専属エンジニアを育てるのが難しいです。ケイデンスの年収は15.6万ドル(1669万円)、米国高給ランキングで5位です。シノプシスは14.4万ドルで15位にランクインします。高給な理由は、優秀な社員を囲い込み独立を防ぐためだとも言われています。

これだけ給料が高いと、新規参入社がEDA開発を始めるのは難しいですよねでは、ケイデンスの売上高はどのように推移してきたのでしょうか?

注目2:貿易摩擦やコロナでも売上成長率は10%まで回復?

ケイデンスの売上高の推移を見ると、急激な成長ではないが安定している事が分かりますね。

半導体業界は、競争やトレンドが激しく浮き沈みが激しい分野です。そんな中でも、半導体メーカー全般にソフトウェアを提供するEDAベンダーは、不況知らずだと言えます。成長率は10%と低いが、半導体で波があった2018〜20年も堅実に成長できた点は好材料です

例えば、2018年は世界的なスマホ販売不振で、サムソンやクアルコムは減速しました2019年は米国政府の米中貿易摩擦で、中国依存度が高いアナログデバイセズやザイリンクスが影響を受けています。2020年にはコロナによるサプライチェーンで一部のメーカーが不調ですね。

通信は国家安全保障上の問題なので、米中貿易摩擦は今後も激化する可能性が高いです。

現在はクラウド事業向けの半導体でインテルやNVIDIAが好調です。しかしながら、クラウド事業者向けの需要もいつまで続くかは分かりません。アマゾンやマイクロソフトの決算を見ると、クラウド売上高は減速傾向にあります。

以上を考えると、ケイデンスの競争優位性が見えてきますね。

重要なポイントは、トレンドや不調が変わっても半導体事業全体で見れば成長し続ける事です。半導体市場の将来性は、5GやIoTで数百億のデバイスが通信回線に乗り、クラウドやAIで自動運転用の半導体や電子機器を必要とします。IT産業が成長する限りは、EDA製品の需要は尽きることはありません。

また、2021年に5Gの普及が進めば、半導体の需要は加速度的に拡大します。

注目3:地域別売上は米国が44%で中国が12%を占める?

ケイデンスの地域別売上高を見ると、アメリカ市場が最も大きく44%です。

本社がある米国以外は、中国、アジア、欧州や中東地域、日本とバランスが良い点も好感できますね。また、中国の売上高比率は12%だけで、米中貿易摩擦の影響を大きく受けない点も好材料です

業界大手1位のシノプシス社もケイデンス社も、中国企業ファーウェイへの取引は停止されています。

しかしながら、中国市場では別の顧客層が育っている可能性が高いです。ケイデンス社は、ファーウェイ取引停止後でも、中国事業の売上高は18年1-3月期で8割以上増えていますEDAソフトは米国3社が圧倒的な地位を確立しているため、中国でも代替メーカーが育っていない可能性が高いと言います。

注目4:カテゴリ別の売上高比率は?

カテゴリ別の売上高を見ても、バランス良く製品を提供している事が分かります。

ケイデンス社は、半導体設計資産(IP)を提供するIPペンダーでもあります。IPベンダ市場では、ソフトバンクのARM社、シノプシス社に次いで3位です。また、粗利益が80~90%と高マージンのサブスクリプションである事も好材料ですね。

ケイデンスデザインシステムズ株を購入するべきか?

ケイデンスデザインシステムズ株を購入すべき理由は...
  1. 売上高は年々拡大し、営業利益率は20%を超え成長傾向にある
  2. 半導体市場が成長すれば、EDAツールの需要が高まる
  3. スマホ販売不振、米中貿易摩擦、コロナの影響を受けていない
  4. EDAツールは経済的な堀は高く、新規参入社が入るのが難しい
  5. 5G、IoT、クラウド、人工知能で、電子機器や半導体の需要は拡大する
  6. 粗利益が80-90%で、サブスリプションモデルでツールを提供してる

個人的には、ケイデンス株は長期で保有したい銘柄のひとつです。

なぜならば、競争やトレンドの変化が激しい半導体業界でも、安定して利益を挙げられるビジネスだからです。ケイデンス社は年々10%前後で売上高が拡大し、粗利益率は80-90%のサブスクリモデル、営業利益率は20%を超え上昇傾向にあります。

半導体で大きな波があった18〜20年でも、成長を維持できた点も高く評価できます

基本的には、今後も半導体市場は拡大を続ける一方ですね。クラウド市場が拡大し、データセンター向けの半導体は好調を続けています。2021年以降に5Gが本格的に運用開始すれば、IoT製品が指数関数的に増加しますね。5G製品向けに新たにIntegrand社も買収しています。

また、自動運転も本格的に開始すれば、自動運転向けの半導体も増えます。半導体開発者向けに、ツールを提供するケイデンス社は不況知らずだと言えますね。

まとめ:ケイデンスデザインシステムズの四半期決算は?

ケイデンスデザインシステムズ株の注目ポイントは...
  1. EDAベンダーは3社が独占状態で、2番手のソフト会社である
  2. 半導体メーカーに、集積回路や電子機器など設計作業の自動化をサポート
  3. 売上高は年々拡大し、営業利益率は20%を超え成長傾向にある
  4. EDAツールは経済的な堀は高く、新規参入社が入るのが難しい
  5. 5G、IoT、クラウド、人工知能で、電子機器や半導体の需要は拡大する
  6. 粗利益が80-90%で、サブスリプションモデルでツールを提供してる

個人的には、ケイデンス株は長期で保有したい銘柄のひとつです。

なぜならば、成長産業である半導体企業に、サブスクモデルでツールを提供するソフト会社だからです。競争やトレンドの変化が激しい半導体市場だが、業界全般に供給する事で安定して利益を稼ぐ事に成功しています。ケイデンス社は10%前後で売上高が拡大、粗利益率は80-90%で営業利益率は20%です

半導体で大きな波があった18〜20年でも、成長率を維持できた点も高く評価できますまた、コロナ危機でも半導体の需要は変わらず、2020年には成長速度が加速しています。

今後も半導体市場は拡大を続けるのは間違いないです。クラウド市場が拡大し、データセンター向けの半導体は好調を続けています。2021年以降に5Gが本格的に運用開始すれば、IoT製品が指数関数的に増加しますね。自動運転も本格的に開始すれば、自動運転向けの半導体も増えます。

半導体開発者向けに、ツールを提供するケイデンス社は不況知らずだと言えますね。

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