HubSpotの四半期決算|顧客獲得コストが高く黒字化できない

HubSpotは創業して以来売上高が2桁成長を続け、コロナ以降で株価が2倍近く上昇した銘柄です。しかしながら、過去の決算書を詳しく分析すると、購入してはいけない銘柄だと分かります。2桁成長を続けるHubSpotだが、なぜ私たち投資家は購入するべきではないのでしょうか

  • インバウンドマーケティングの提唱者で、2桁成長を続けている…」
  • 「定額制サービスで、コロナ後に株価が2倍近く上昇した…」
  • 「世界で100カ国以上、顧客数は年率30%で増え続けている…」

Hubspotは、マーケティング&セールス用のソフトウェアを月額制で販売する会社です。創業者のCEO2人は、インバウンドマーケティングを提唱した人物ですね。2006年の設立以来、売上高2桁で成長を続ける会社です

しかしながら、HubSpot株は購入してはいけない銘柄のひとつです。

なぜならば、2006年の設立以来、一度も黒字化に成功していないからです営業利益は徐々に改善傾向にあるが、マイナス7〜9%で止まっています。また、中小企業向けにマーケティングをコンサルするも、HubSpot自体がS&Mが原因で赤字を抱えています。

普通に考えたら、マーケティングに失敗している会社から、マーケティングを学ぶべきではないですね。

HubSpotは、今後も売上高や顧客数を増やし2桁成長を続ける可能性は高いです。しかしながら、顧客獲得に営業コストが掛かるビジネスなので、高い利益率を稼ぎ出す事は今後もありません。HubSpotは5年後も赤字経営を続けている可能性の方が高いです。

HubSpot株の投資判断したい人向け
  1. HubSpot直近の4半期決算(2020年1〜3月)は?
  2. HubSpotの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. マーケティングの専門家が、黒字化できない理由とは?

HubSpot(HUBS)の四半期決算は?

HubSpotの四半期決算を紹介します。

第1Q決算(2020年5月6日)

第1Q決算の内容は...
  1. 売上高:1.98億ドル(前年同期比+32%
  2.  Subscription:1.91億ドル(+32%
  3.  Professional services and other:0.07億ドル(+2%
  4. 営業利益:−0.14億ドル(前年同期−0.09億ドル)
  5. 純利益:−0.17億ドル(前年同期−0.11億ドル)
  6. 一株利益:−0.41ドル(前年度−0.27ドル)

HubSpotsは、マーケティング&セールス用のソフトウェアを販売する会社です。

1Qの売上高は前年同期比32%増で、大幅な増収増益を維持しています。しかしながら、営業利益は−0.14億ドルと例年通りマイナスを計上しています。創業して以来2桁成長を続けるHubSpotだが、過去に1度も黒字化に成功した事はありません

売上高の構成を見ると、Subscriptionが売上高の大半を占める事が分かります。HubSpotは、ソフトウェアを月額50〜3200ドルの定額制で契約するビジネスモデルが主体です。

第2Q決算(2020年8月)

2020年8月に公開予定。

では、HubSpotの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

HubSpotの10年間の損益計算書は?

2015年に33ドルだったHubSpotの株価は、2020年には222ドルまで上昇しています。HubSpotに100万円を投資したら、6.7倍の670万円に増えていた事になります。また、コロナ危機以降に2倍以上に急上昇していますね。

では、過去10年間にどのように成長してきたのでしょうか?

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の売上高を見ると、順調に拡大している事が分かりますね。2019年の売上高は6.75億ドル、9年間で20倍にも拡大しています。一方で営業利益と純利益の赤字幅も拡大しています。営業利益率は2011年の85%から改善するものの、−7〜9%の高い水準を維持していますね

過去の推移を見る限り、赤字を解消する目処は見えてきません。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)は、赤字経営を続けるも上昇傾向にあります。しかしながら、EPS(1株あたり純利益)は、まだ1度もプラスに推移した事はないですね

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

HubSpotは、営業利益が赤字なのに、営業CFが黒字になる企業です。営業CFが黒字なのは、財務活動による資金調達や減価償却が多い、在庫などの一掃で現金化したからですね。HubSpotは資金調達する事で、営業CFを黒字化させている可能性が高いです

現時点でフリーCFが黒字でも、営業利益が黒字化できてない点は過小評価するべきではないですね。では、HubSpotに投資する上で、どのように投資判断すれば良いのでしょうか?

HubSpotに投資する上で注目ポイントは?

HubSpotに投資する上で、何に注目すれば良いのでしょうか?

注目1:月50$でマーケティングツールを販売する会社?

参考:Marketing Hub

Hubspotは、インバウンドマーケティング&セールス用のソフトウェアを販売する会社です。

インバウンドマーケティングとは、ハブスポット創設者の2人が提唱した造語です。ブログやeBook、ランディングページを作成する事で、消費者を自社コンテンツに引き寄せ、顧客へと変えるマーケティング手法を指します。このマーケティング手法をソフトウェア化したものが「Markething Hub」です。

「Marketing Hub」は、最安値で月額40ドルから利用でき、月80ドル、月3200ドルのプランがあります。料金が上がると、SEO対策やトラフィック分析が付きます。

「Marketing Hub」の他にも、「Sales Hub」「Service Hub」「CMS Hub」を月額制で販売しています。ハブスポット社のターゲットは、新しいマーケティング手法を導入して自社製品を販売したい中小企業です。

注目2:売上高は2年間だけで2倍近く拡大している?

参考:マーケティングSaaS「HubSpot」コロナで解約率上昇、一方では追い風も

HubSpotは、創業して以来赤字を続ける企業です。

しかしながら、売上高は毎年順調に成長させている事が分かりますね。売上高が1.9億ドルを超える現在でも、売上高成長率は30%以上を維持していますまた、近年は米国以上の海外市場からも収益を上げています。2012年から海外進出を始め、2017年には売上高の3割を米国以外が占めます

100カ国以上に顧客がいて、2017年には日本法人も立ち上げていますね。では、HubSpotの顧客数はどれくらい増えているのでしょうか?

注目3:HubSpotの顧客数は年率30%で増加してる?

参考:マーケティングSaaS「HubSpot」コロナで解約率上昇、一方では追い風も

HubSpotoは、サブスクリプション型の定額サービスです。

そのため、顧客数の増加に合わせて売上高も拡大するビジネスモデルです。2020年1Qの顧客数は7.85万人、成長率は減少傾向にあるが30%前後を維持しています。また、平均顧客単価も1万ドルと安定して推移していますね。

売上高や顧客数を見ると順調に成長しているように見えますね。しかしながら、私たち投資家は、赤字経営から脱却できない事実を軽視するべきではないですね

注目4:マーケティングのプロなのにS&Mが原因で赤字?

参考:マーケティングSaaS「HubSpot」コロナで解約率上昇、一方では追い風も

赤字経営から脱却できない...
  1. 営業利益率は改善するものの、−7〜9%で止まっている
  2. マーケティングのプロなのに、S&Mのコストが高く赤字である
  3. HubSpotの顧客は、マーケティングの知識がない中小や零細企業が多い
  4. 赤字企業から、顧客はマーケティングのアドバイスを受けている

HubSpotは、存在自体が大きな矛盾を抱えている会社でもあります。

HubSpotは2006年に設立して以来、一度も経営の黒字化に成功した事がありません。実はHubSpotのコスト構造を見ると、半分以上がS&M(セールス&マーケティング)に費やしていますマーケティングの専門家なのに、マーケティングがネックで赤字経営から脱却できていない矛盾を抱えています。

つまり、HubSpotの顧客はマーケティングに失敗している会社から、マーケティングのコンサルを受けている事になりますね顧客はマーケティングの知識がなく資金に乏しい中小や零細企業なので、この矛盾に気付いてない可能性が高いですね。

経営危機に瀕している企業は、コンサルタントの経営を見る余裕はありません。顧客の資金力に余裕がない事は、コロナ対応で大幅に値下げした事からも推測できます(月額13,500円→6,000円)。

HubSpotはマーケティングのプロを謳うならば、まずは自分たちの会社の赤字を解消する必要があります

投資家はHubSpot株を購入するべきか?

HubSpot株を購入すべきでない理由は...
  1. 2006年に設立して以来、一度も黒字化に成功していない
  2. 営業利益率は改善しているが、−7〜9%で止まっている
  3. マーケティングのプロなのに、S&Mの支出が多く赤字である
  4. 顧客はマーケティングの知識がない、中小や零細企業が多い

HubSpot株は、絶対に購入してはいけない銘柄のひとつです。

なぜならば、2006年に設立して以来、一度も黒字化に成功していないからです営業利益は過去最低で−85.5%、以前よりも大きく改善するも−7〜9%を維持しています。マーケティングの専門家なのに、S&Mの支出が大きくて赤字という矛盾した状況にあります

また、顧客は資金力に乏しい中小や零細企業が多く、収益化が難しい事も懸念材料ですね。

HubSpotは、今後も売上高や顧客数を増やし成長を続ける可能性は高いです。しかしながら、顧客獲得に営業コストが掛かるビジネスなので、高い利益率を稼ぎ出す事はありません。もしかしたら、5年後も赤字経営を続けている可能性もあります。

つまりは、低金利時代だから生き残れるだけで、金利が上昇すれば生きられない会社ですね売上高が2桁成長でも、市場から資金調達を続けるHubSpot株を安易に購入するべき銘柄ではありません。

まとめ:HubSpot(HUBS)の四半期決算は?

HubSpotの注目ポイントは...
  1. 月50〜3500ドルで、マーケティングツールを販売している
  2. 売上高も顧客数も、2桁成長で順調に拡大を続けている
  3. 2桁成長するも、営業利益率は7〜9%で赤字を維持してる
  4. マーケティングのプロなのに、自社がS&Mで失敗している
  5. 新規顧客の営業コストが高く、黒字化する目処が見えない

Hubspotは、マーケティング&セールス用のソフトウェアを月額制で販売する会社です。創業者のCEO2人は、インバウンドマーケティングを提唱した人物ですね。2006年の設立以来、売上高2桁で成長を続ける会社です

しかしながら、HubSpot株は購入してはいけない銘柄のひとつです。

なぜならば、2006年の設立以来、一度も黒字化に成功していないからです営業利益は徐々に改善傾向にあるが、マイナス7〜9%で止まっています。また、中小企業向けにマーケティングをコンサルするも、HubSpot自体がS&Mが原因で赤字を抱えています。

普通に考えたら、マーケティングに失敗している会社から、マーケティングを学ぶべきではないですね。

HubSpotは、今後も売上高や顧客数を増やし2桁成長を続ける可能性は高いです。しかしながら、顧客獲得に営業コストが掛かるビジネスなので、高い利益率を稼ぎ出す事は今後もありません。HubSpotは5年後も赤字経営を続けている可能性の方が高いです。

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