アドビADBEの四半期決算は|コロナの影響を受けず増収増益?

コロナの影響を最も受けた3-5月の四半期決算が報告されましたね。事前予測を若干下回るものの、売上高は13%増、営業利益は35%増の好決算でした。なぜ、アドビはコロナの影響を受けないのでしょうか?また、アドビ株に投資するべきなのでしょうか?

  • PER58倍だけれど、アドビ株は割高なのだろうか…」
  • ハイテク企業のアドビは、コロナの影響をどれだけ受けたのか…」
  • 月額制で成功したけれど、今後も成長を続けられるのか…」

個人的には、アドビ株は長期で保有したい銘柄のひとつです。

コロナ環境下でもアドビの四半期決算は、大幅な増収増益で過去最高額を更新しています。サブスクリプション(月額課金)が売上高の9割を占め、深刻な不況にも強い事が証明されましたね。アドビの主力製品である「Photoshop」や「Illustrator」は、クリエイターに欠かせない必須ツールだと言えます。

アドビは今後も成長し続ける可能性が高いです。

なぜならば、会社員を離れてクリエイターやフリーランスに移行する流れは、大きく変わらないと思うからです。テクノロジー発達に支えられて、クラウドワークや在宅ワークの数は増え続けていますよね。クラウドワークスの会員数は3年6ヶ月で7.4倍の成長率、2018年8月に200万人を超えました

これは日本だけでなく、世界中で見られる大きなトレンドです。

クリエイターが増え続ける限りは、アドビ製品の需要が落ちる事はないと思います。それは、コロナのような深刻な経済危機の状況下でも変わりません。GAFAMなどのハイテク株と比較して知名度が低く、製品やビジネスモデルがシンプルな点も魅力です

アドビの投資判断したい人向け
  1. アドビ直近の4半期決算(2020年3〜5月)は?
  2. アドビの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. アドビの定額制ビジネスは、どこまで成長し続けるのか

アドビADBEの四半期決算は?

アドビの四半期の決算を紹介します。

第2Q決算(2020年6月11日)

第1Qの決算内容は...
  1. 売 上 高 :31.28億ドル(前年比13%増
  2.  サブスクリプション:28.74億ドル(前年比17%増
  3.  プロダクト:1.28億ドル(前年比17%減)
  4.  サービス&サポート:1.26億ドル(前年比7%減)
  5. 営業利益:10.16億ドル前年比35%増
  6. 純 利 益 :11.0億ドル(前年比73%増
  7. 1株利益:2.28ドル(前年比75%増

コロナの影響を受けた3-5月期の決算でしたが、増収増益で着地しました。

事前の収益予想を下回ったが、売上高は13%増、営業利益も35%増と十分な結果だったと言えますね。アドビの決算が好調だった理由は、不況の影響を受けにくいサブスクリプション(月額課金)の売上高が9割を占めるからです

サブスクリプションビジネスで最も成功した企業だと言えます。

「Photoshop」や「Illustrator」の製品は、クリエイターに欠かせない必須ツールです。今回の好調な四半期決算で、その事がより鮮明に証明された形になります。クリエイターやフリーランスの数が増え続ける限りは、アドビの売上高も右肩上がりで成長する可能性が高いです。

会員数は1200万人前後なので、まだまだ伸び代は十分に高いと言えます。

第3Q決算(2020年9月25日)

2020年9月25日に公開予定。

では、アドビの売上高や営業利益の10年間の推移はどうなっているのでしょうか?

アドビの10年間の損益計算書は?

2008年に20ドルだったアドビの株価は、2020年には20倍の406ドルまで急成長していますね。アドビに100万円を投資すれば、2000万円まで増えていた事になります。では、過去10年間にどのように成長してきたのでしょうか?

アドビの損益計算書やキャッシュフローを紹介します。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

  

2014年以前は、売上高も営業利益も低迷していました。しかしながら、16年以降は大きく改善している事が分かります。4年間だけで売上高は2倍の111億ドルまで拡大していますねまた、粗利益率は85%と高い上に、営業率も30%を超えるほど高水準です。

競合他社も少ない上に、利益率が高いビジネスモデルだと分かりますね。

営業利益率の大幅な改善は、2011年の「年間契約のライセンス販売」、それから月額制のサブスクリプションに移行した影響が大きいです。売上高が大幅に拡大した理由は、クラウドワークや在宅ワークの拡大でクリエイターやフリーランスの数が増えたからです

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

2014年以前は、BPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)も低迷期でした。しかしながら、2015年以降は順調に推移している事が分かります。EPSは4年間で12倍にも急拡大しています。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

アドビの特徴は、他のハイテク企業と比較して投資CFが少ない事です。

GAFAMなどの大型ハイテク企業と違い、クラウドや人工知能などの最先端技術に投資していません。先行投資が必要なくても、十分なキャッシュフローを稼げる事がアドビの魅力ですね。画像加工ツールでは他を圧倒しているため、競合他社はほぼ存在しません

経済的な堀は十分に高いことが、10年間のCFの推移で証明されていますねでは、私たち投資家はどのように投資判断をすれば良いのでしょうか?

アドビに投資する上で注目ポイントは?

アドビに投資する上で、注目すべきポイントを紹介します。

注目1:最高額を更新し好調なサブスクリプションとは?

サブスクリプションの優位性とは...
  1. 単体販売ではないため、毎月安定して売上高を計上できる
  2. 利用者が増えれば、売上高は右肩上がりに増える
  3. 違法ソフトが減るため、正規ソフトの利用者が増える
  4. 定額で低価格になるため、気軽にソフトを利用でき退会もできる
  5. 粗利益率が高く、利用者が増えるほど利益率が向上する

サブスクリプション(月額課金)ビジネスに移行する企業が増えています。

マイクロソフトやアップル、ネットフリックスやアマゾンなど、成功している米国企業の多くが採用しているビジネスモデルですね。その中で、アドビはサブスクリプションに最も成功した企業です。サブスクリプションの売上高は9割以上、粗利益率が毎年85%を超えています

アドビが「年間契約のライセンス形態」を発表したのは2011年です。

定額制に移行する前は、10万円以上する「Photoshop」や「Illustrator」を単体販売していました。単体販売の問題点は、新しいソフトにアップデートしても、買い替えるユーザーが少ない事です。また、違法ソフトのダウンロードも多く、収益を逃すケースも少なくありません。

現在では違法ダウンロードもなくなり、月額千円からアドビ製品を利用できます。無料お試しから低価格帯で利用できる事で、契約者数も右肩上がりで増えましたね。2015年以降に売上高が爆発的に増えた理由は、世界中でフリーランス形態で働くクリエイターが増えた事も大きいです

ランサーズなどクラウドワークスや在宅が広く普及し、クリエイターの全盛期が訪れています。

注目2:4年で2倍に増えた会員数の伸び代はある?

参考:Adobe サブスク開始直後の会員数推移

2011年に定額制に移行して以降、会員数は右肩上がりで増え続けています。

四半期毎に40万人前後増加し、2015年4Qには600万人まで増えました。アドビは2016年以降、会員数の公表していません。しかし、4年間で売上高は2倍に増えているため、会員数は1200万人前後だと予測できます。

会員数がどこまで伸びるのかを予想するのは、現実的に難しいですね。

しかしながら、今後も会社員を離れてクリエイターになる人の数は増えると予測できます。コロナで実体経済が悪化したとしても、この傾向は大きく変わらない可能性が高いです。クリエイターの動向は、クラウドワークスの労働者やフリーランスの数を見れば分かりますね。

クラウドワークスの会員数は、2018年8月に200万人を超えました。2014年以降、3年6ヶ月で7.4倍の成長率です(参考:クラウドワークス、会員数が200万人を突破)。

しかしながら、月額制以外のビジネスは好調とは言えない点に注意が必要です。

注目3:サブスク以外の事業はマイナス成長に陥る?

参考:Adobe、新型コロナウイルス流行でも過去最高収益【20年3-5月決算】

アドビが好調なのは、「Photoshop」や「Illustrator」などのメディア事業が成功しているからです。

対照的に、エクスペリエンス事業の成長率はすでに鈍化しています。エクスペリエンス部門の調子が悪い理由は、収益源がデジタル広告関連のビジネスだからです2018年以降、デジタル広告は不調に陥っていますよね。グーグルやフェイスブックも2桁成長が止まり、成長率が鈍化し始めた頃です。

インターネット広告の勢いが止まると、景気に左右される要素が強くなります。2020年のコロナ危機で、広告関連は大きく減衰する事が予想できます

実際に、アドビの3-5月期の決算では、サブスク以外の収益は15%ほど減収しています。広告収入に依存しているハイテク企業は、大きく営業を受ける事が予測できますね。

ただし、現時点でアドビがコロナの影響を受ける可能性は低いです。

注目4:サブスクの売上高が9割でコロナの影響を受けない?

アドビがコロナ危機の影響を受ける可能性は低いです。

なぜならば、サブスクリプションの売上高が全体の9割以上を占めるからです。サブスクリプションの売上高は、コロナの影響を受ける3-5月期でも17%も増収です。定期購買は急激な景気後退にも強い事が、今回の決算で証明された事になります。

コロナ環境下でも過去最大の売上高を更新し、今後も収益が伸びる可能性は高いです。ただし、景気後退局面が長期化し、クリエイターの数が減る状況下では注意が必要ですね。

投資家はアドビ株を購入するべきなのか?

個人的には、アドビ株は長期で保有したい銘柄のひとつです。

月額課金の売上高が9割を超え、コロナの影響を受けない貴重な銘柄ですね。今後もクリエイターや在宅ワーカーの数は、世界中で増え続けると予測できるため、まだまだ成長の余地があります。アドビは会員数を公表していないがら、2020年時点で1200万人前後のユーザーがいると思います。

GAFAMなどのハイテク株と比較して、知名度も低く製品やビジネスがシンプルな点も魅力です。

個人的には、マイクロソフトやアマゾンのクラウドビジネスの次に魅力的な銘柄です。コロナが長期化した場合のクリエイターの動向は気になるけれども、資金に余裕ができればアドビも購入したいと思いました。

参考:マイクロソフトMSFTの四半期決算|Azureが59%高で増収増益?

まとめ:アドビADBEの四半期決算は?

アドビADBEの注目ポイントは...
  1. サブスクリプションは、過去最高額を更新し成長し続けてる
  2. 月額会員数は4年で2倍に増え、1200万人前後もいる
  3. サブスク以外のビジネスは、マイナス成長に陥っている
  4. サブスク売上が9割を占めるため、コロナの影響は受けない

個人的には、アドビ株は長期で保有したい銘柄のひとつです。

コロナ環境下でもアドビの四半期決算は、大幅な増収増益で過去最高額を更新しています。サブスクリプション(月額課金)が売上高の9割を占め、深刻な不況にも強い事が証明されましたね。アドビの主力製品である「Photoshop」や「Illustrator」は、クリエイターに欠かせない必須ツールだと言えます。

アドビは今後も成長し続ける可能性が高いです。

なぜならば、会社員を離れてクリエイターやフリーランスに移行する流れは、大きく変わらないと思うからです。テクノロジー発達に支えられて、クラウドワークや在宅ワークの数は増え続けていますよね。クラウドワークスの会員数は3年6ヶ月で7.4倍の成長率、2018年8月に200万人を超えました

これは日本だけでなく、世界中で見られる大きなトレンドです。

クリエイターが増え続ける限りは、アドビ製品の需要が落ちる事はないと思います。それは、コロナのような深刻な経済危機の状況下でも変わりません。GAFAMなどのハイテク株と比較して知名度が低く、製品やビジネスモデルがシンプルな点も魅力です

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