ツイッターの四半期決算|3Qは前年比13%増だがリスクは高い

コロナで売上高が落ち込んだツイッターだが、7-9月期の決算は再びプラス成長に転じています。20年3Qの売上高は前年比13%増で9.36億ドル、営業利益率は27%増で0.56億ドルでしたこれは、Twitterだけではなく、広告収入を得ているFacebookやGoogle社も同様です。

  • 「PERは15倍で割安だけど、投資するチャンスなのか…」
  • 「ツイッター株は、第2のファイスブックに成長できるのか…」
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ツイッターは、20年3Qの決算で早くもコロナから立ち直りました。しかしながら、個人的にはツイッター株は長期で保有したい銘柄ではありません。

なぜならば、2006年に設立して以来、安定して利益を出せていないからです。2018年と19年にようやく赤字を脱出するも、コロナの影響で2020年は再び赤字に転落しています。大幅な広告収入の落ち込みで、2Qの売上高は前年同期比で20%も減少しましたね。 

3Qはプラス成長でも、ツイッター社には楽観的にはなれません。

なぜならば、日本以外の欧米市場では、ツイッターの月間ユーザー数は鈍化しているからです特殊な日本市場以外では、ツイッターが今後も成長する見込みは薄いです。また、ユーザー1人あたりの収益も、フェイスブックと比較して3分の1と低い点も懸念材料です。

ツイッターは、ユーザー数と収益化の両方で大きな問題を抱えていると言えますね。また、新株発行や社債発行を繰り返すだけで、投資家の期待に応えていないとも言えます

ツイッターの投資判断したい人向け
  1. ツイッター直近の4半期決算(2020年7〜9月)は?
  2. ツイッターの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 日本市場以外で、ツイッターの成長率はすでに鈍化している?

ツイッターの四半期決算は?

ツイッターの四半期の決算を紹介します。

第1Q決算(2020年4月30日)

第1Qの決算内容は...
  1. 売 上 高 :80763万ドル(前年比+2.6%
  2. 営業利益:−744万ドル(前年9365万ドル)
  3. 純 利 益 :−839万ドル(前年1908万ドル)

2020年4月の売上高は、2.6倍の8億ドルでした。アクティブユーザー数が24%増加したにも関わらず、営業利益と純利益は赤字に転落しています。CFOのNed Segal氏は、3月後半で広告収入が27%減少したと言います

しかしながら、創業以来ツイッターの営業利益は毎年赤字でした。2018年と2019年に黒字化するも、コロナによる広告収入減で再び赤字です来期の決算では売上高も大きく減少し、大幅な赤字になる事が予測できます。

第2Q決算(2020年7月23日)

第1Qの決算内容は...
  1. 売 上 高 :6.83億ドル(前年比−19%
  2. 営業利益:−1.39億ドル(前年度0.87億ドル)
  3. 純 利 益 :−12.2億ドル(前年度11.1億ドル)
  4. 一株利益:−1.56ドル(前年度1.43ドル

コロナの影響を受ける4-6月期の決算は、広告収入の落ち込みで減収減益です。

売上高は前年同期比で19%減の6.83億ドル、営業利益は−1.39億ドルで再び赤字決算に落ち込みましたね。純利益は、繰り延べ税金資産で12.2億ドルのマイナスです。税金分を除けば、純利益は1.27億ドルの損失です。ツイッターは本社移転で、税優遇制度を受けています。

大幅な減収減益だが、コロナ環境下でツイッターの利用者は増えています。2Qの1日当たりの利用者は1億8600万人と、前年同期比で34%も増加しています1Qの利用者は、24%増でした。

広告収入に依存するツイッターは、リスクが高いビジネスだと言えますね。いくら利用者数が増えても、広告収入が落ち込めば利益も激減します。景気が悪くなると、企業はまず初めに広告収入を見直します。そのため、広告収入が再び元の水準に戻るのは、経済が完全に持ち直してからですね

第3Q決算(2020年7月23日)

第1Qの決算内容は...
  1. 売 上 高 :9.36億ドル(前年比+13%
  2. 営業利益:0.56億ドル(+27%
  3. 純 利 益 :2.86億ドル(−22%)
  4. 一株利益:0.04ドル(−20%)

20年3Qの売上高は13%増で9.36億ドル、営業利益率は27%増で0.56億ドルでした純利益はマイナス成長だが、純利益はマイナスでした。純利益がマイナスだった理由は、前年度が本社移転で税優遇を受けていたからです。

つまりは、2Qはコロナの影響を受けたが、3Qで大きく持ち直した事になります。

広告収入を持ち直したのはツイッターだけではなく、グーグルやファイスブックも同様です。そのため、ネット向けの広告費はすでにコロナ以前の水準に戻していますね。

第4Q決算(2021年1月)

2021年1月に公開予定。

では、ツイッターの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

ツイッターの10年間の損益計算書は?

ツイッターは2013年に26ドルで上場しました。最高値で45ドルをつけるも、2020年は再び26ドルで推移しています。ツイッターに100万円を投資しても、ほぼお金が増えていない事が分かりますね。

ツイッターの損益計算書やキャッシュフローを紹介します。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

ツイッターの売上高は、2018年までは順調に伸びています。しかしながら、黒字化に転換できたのは2017年からです。2018年には営業利益率は16%に達するも、2019年には10.6%と大幅に下降しています2020年は実体経済の悪化で、再び赤字に転落する可能性が高いですね。

2018年と2019年で純利益が高いのは、見込み法人税による還付金が大きかったからです。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

2014年以降は、BPS(1株あたり純資産)は安定しています。EPS(1株あたり純利益)は、2018年にようやくプラスに推移しています。

赤字経営にも関わらず、2013年にBPSがプラスに転じています。これは、2013年に上場し、株式市場で資金調達に成功しているからです2014年にも当時の株式数の3倍を新規発行し、資金調達に成功しています。そのため、自己資本比率も60%以上を維持しています。

ツイッター株が大型の資金調達に成功できた理由は、第2、第3のフェイスブックになると期待されているからです。ただし、2020年現在では、ツイッター株の投資は成功しているとは言えません。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

2016年以降は、キャッシュフローは順調に見えますね。フリーCF(営業CFー投資CF)も大きく拡大しています。

2019年の営業CFは13億ドルもありますね。しかしながら、ツイッターが本業から得ている営業利益は、3.6億ドルしかない点に注意が必要ですツイッターは、新株発行や社債発行でキャッシュを増やしている点に注意が必要です。

は、私たち投資家はどのような点に注目して、投資判断を行えば良いのでしょうか?

ツイッターに投資する上で注目ポイントは?

ツイッターに投資する上では、具体的には何に注目して決めれば良いのでしょうか。

注目1:世界12位で月間ユーザー数は3.3億人?

参考:Number of monthly active Twitter users worldwide 

ツイッターの月間ユーザー数は、すでに成長が鈍化しています。

2015年以降はほぼ横ばいで、2019年Q1で3.3億人ですね。Facebookの月間ユーザー数は23億なので、7分の1の規模です。日本でのツイッター利用者は、2番目に多く4500万人が利用しています。しかしながら、世界ランキングでは12位と低いです

世界で日本だけが、ツイッターの利用者が特出して多いです。日本だけが多い理由は、短歌や和歌が流行したように、歴史的に短文と親和性が高い文化だからですね。米国のユーザー数はすでに減少傾向にあります。

ツイッターの成長率は乏しく、天変地異がない限り順位は下がる一歩だと言えます

  • 1位:Facebook 23億7,500万人
  • 2位:WhatsApp 16億人
  • 3位:Facebook Messenger 13億人
  • 4位:WeChat 11億1,200万人
  • 5位:Instagram 10億人
  • 6位:QQ 8億2300万人
  • 12位:Twitter 3億3000万人

参考:【2020年版】海外SNSランキング

ツイッターは、巣籠もり銘柄でコロナの特需を受けると言われています。実際に、都市封鎖による影響でアカウント数やアクティブユーザーは増えています。しかしながら、広告収入の落ち込みの方が大きく、2020年4月決算は赤字に陥りました。

また、ツイッターの問題点は1人当たりの収益化に成功していない事です。

注目2:一人当たりの収益は伸びていない?

ツイッターの問題点は、収益化が順調に進んでいない事です。

4半期毎のユーザー1人当たりの収益を見ると、不安定に推移している事が分かります。2020年1Qは、広告収入が落ち込んだ上に、ユーザー数が増えた事で過去最大の急落です。文字がメインコンテンツであるツイッターは、広告が差し込みにくいですね。

実際に、ユーザー1人に対するフェイスブックの広告売上は7ドルです。対して、ツイッターは2.6ドルしか稼げていませんSNS規模が圧倒的に低い上に、広告の収益化でも失敗しています。また、ツイッターの広告費は高く個人向けでない事もマイナスです。

アカウント数が伸びない上に、広告収益率でも大きな課題を抱えています。

注目3:広告に依存してるため売上高の3割が減少する?

参考:ツイッターとマイクロソフトの2020年の株価

好調なハイテク株でも、今後は勝ち組と負け組がはっきりと別れます。広告に依存しているハイテク株は、売上高や株価が暴落する可能性が高いですね2020年のチャートを見れば分かる通り、マイクロソフト株とツイッター株の格差が大きい事が分かりますね。

最悪のケースを想定すると、売上高は3〜4割も落ち込む可能性があります。

根拠となる数値は、4〜6月期のGDPを40%減としているからです(参考:米GDP、4~6月は40%減 議会予算局が予測下げ )。GDPと広告業売上高には相関関係があると言われています(参考:広告業売上高と名目GDPの相関係数は0.74)。

売上高が3割減少した場合、2.4億ドルを失いますね。営業損益は700万ドルの赤字だが、2020年7月決算で10倍以上に膨らむ可能性もあります。広告費を削減した企業が再び広告費に資金を投じるのは、コロナの危機が完全に去り不確実性が低下した後です。

ただし、ツイッターの自己資本比率は64%、自己資本は87億ドルと安定しています倒産する可能性は低いけれども、コロナが長期化した場合は経営が低迷する点には注意が必要です。

ちなみに、赤字経営のツイッターの自己資本比率が厚いのは、2013年に上場し18億ドルの資金調達に成功したからです2014年も新株を発行する事で自己資本を積み増しています。2010年代の過剰な期待感で売買された株式だと言えるかもしれません。

ツイッター株は購入するべきなのか?

個人的には、ツイッター株を購入する理由は見当たりません。

なぜならば、創業して以来ツイッターはまともに利益を出せていないからです2018年にようやく黒字化し、営業利益は14.9%まで拡大しました。しかしながら、その翌年には早くも下降し、2020年にはコロナで再び赤字に転落する事が確定しています。

広告ビジネスに依存しているツイッターは、3割以上も売上高が落ちます。

また、仮にコロナ危機がなかったとしても、ツイッター株に対しては悲観的に見ています。なぜならば、日本市場以外の月間ユーザー数は、すでに鈍化傾向にあるからです今後もユーザーが横ばいで増えない上に、1人当たりの収益化もうまく言っていません。

ー人当たりの広告売上は、フェイスブックの3割しかないです

ツイッター株は、ユーザー数と収益化の両方で問題を抱えていると言えますね。実体経済の悪化でファイスブックの収益は落ち込むが、それ以上にツイッターは厳しい時期を過ごす事になります。ツイッター株に投資する際には、十分に注意が必要です。

参考:Facebookの四半期の決算|コロナで広告収入は3割減少?

まとめ:ツイッターTWTRの四半期決算は?

ツイッターの注目ポイントは...
  1. 創業して以来、ツイッター株はずっと赤字経営である
  2. 世界ランキング12位で、月間ユーザー数は3.3億人いる
  3. 日本市場以外では、新規利用者はすでに鈍化傾向にある
  4. 広告に依存してるため、売上高の30〜40%が減る

個人的には、ツイッター株は投資に値しない銘柄だと思っています。

なぜならば、創業して以来、まともに利益を出した事がないからです。2018年と19年にようやく赤字を脱出するも、コロナの影響で2020年1Qは再び赤字に転落しています。広告収入に依存しているため、2Qは30〜40%も売上高が減少する可能性があります

また、仮にコロナ危機がなかったとしても、悲観的な見方は変わりません。

なぜならば、日本以外の欧米市場では、ツイッターの月間ユーザー数は鈍化しているからです特殊な日本市場以外では、ツイッターが今後も成長する見込みは薄いです。また、ユーザー1人あたりの収益も、フェイスブックと比較して3分の1と失敗しています

ツイッターは、ユーザー数と収益化の両方で大きな問題を抱えていると言えますね。また、新株発行や社債発行を繰り返すだけで、投資家の期待に応えていないとも言えます

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