マイクロソフトの四半期決算|前年比12%増も来期予想は失速?

コロナ後の7-9月期決算も、アナリスト予想を上回る好決算でしたね。予想売上高358億ドルに対して372億ドル(前年比12%増)、予想EPS1.54ドルに対して1.82ドル(前年比32%増)でしたね。成長が期待されている、クラウド事業のAzureの前年比は48%増でした。

  • 「PER35倍のMSFTは、割高なのか割安なのだろうか…」
  • 47%高のAzureは、今後も成長し続けるのだろうか…」
  • コロナの不確実性が高まる状況で、MSFTは成長し続けられるのか…」

個人的には、マイクロソフトは長期でも安心して保有できる銘柄のひとつです。しかしながら、株高によるキャピタル収入を望むならば、マイクロソフトの投資は適しているとは言えません。なぜならば、マイクロソフトの経営は、ディフェンシブの要素が強い銘柄だからです

積極的に投資しない理由は、マイクロソフトの成長率は限られるからです。

Windowsライセンス収入の売上げは安定しているが、世界中にサービスが行き渡り飽和状態にありますそのため、マイクロソフトの成長エンジンは、Azureがあるクラウド部門に依存しますね。 クラウド市場は拡大を続けているが、以前ほどの高い成長率ではありません。

そのため、マイクロソフトの売上高成長率も鈍化傾向にありますまた、コロナ特需でxboxやsurfaceの売上高は伸びているが、利益率はライセンス収入やクラウドと比較して低いです。

マイクロソフトが優良企業なのは間違いないが、成長株ではない点に注意が必要ですね。

マイクロソフトを投資判断したい人向け
  1. マイクロソフトの直近の4半期決算(2020年7〜9月)は?
  2. マイクロソフトの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. マイクロソフトのクラウドは今後も成長し続けられるのか?

マイクロソフトの四半期決算は?

マイクロソフトの四半期の決算を紹介します。

20年2Q決算(2020年1月29日)

第2Q決算の決算内容は...
  1. 売上高:369億ドル(前年比14%増
  2.  Productivity and Business Processes:118億ドル(17%増
  3.  Intelligent Cloud:119億ドル(27%増
  4.  More Personal Computing部門:132億ドル(2%増
  5. 営業利益:139億ドル(前年比35%増
  6. 純利益:116億ドル(前年比36%増
  7. 希薄EPS:151ドル(前年比37%増

20年3Q決算(2020年4月29日)

第3Q決算の決算内容は...
  1. 売上高:350.2億ドル(前年比15%増
  2.  Productivity and Business Processes:117億ドル(15%増
  3.  Intelligent Cloud:123億ドル(27%増
  4.  More Personal Computing部門:110億ドル(3%増
  5. 営業利益:129.8億ドル(前年比25%増
  6. 純利益:107.5億ドル(前年比22%増
  7. 希薄EPS:1.4ドル(前年比23%増

マイクロソフトは前年度と比較して、売上高は、営業利益率、純利益が大きく成長しています。売上に対する営業利益率は36%、純利益率は30%とハイテク企業の中でも特出して高いです

売上高の構成は3事業に分かれています。OfficeやLikdinなどのビジネス製品、Azureなどのクラウド事業、SurfaceやXboxなどの個人向け製品です。全ての事業がバランス良く売上ているが、近年はクラウド事業が顕著に拡大している事が分かります。クラウド事業は3年間で2倍に急拡大していますね

マイクロソフトは、2016年と17年に低迷していました。

しかしながら、2014年に現CEOのサティア・ナデラ氏に変わってから状況が一変しています。サブスクリプション型のビジネスモデルで成功した上に、クラウドサービス の売上が急拡大しています。クラウドサービスであるAzureは、59%の伸びを記録しています。

  • Productivity and Business Processes部門
  •  Office Commercial products:+13%
  •  Office 365 Commercial:+25%
  •  Office Consumer products:+15%
  •  LinkedIn:+21%
  •  Dynamics products:+17%
  •  Dynamics 365:+47%
  • Intelligent Cloud部門
  •  Serever Products:+30%
  •  Azure:59%
  •  Enterprise Service:+6%
  • More Personal Computing部門
  •  Windows OEM:0%
  •  Windows Commercial products:+17%
  •  Xbox:+2%
  •  Surface:+1%
  •  Search advertising excluding traffic acquisition:+1%

20年4Q決算(2020年7月22日)

第4Q決算の決算内容は...
  1. 売上高:380.3億ドル(前年比+13%
  2.  Productivity and Business Processes:118億ドル(+6%
  3.  Intelligent Cloud:134億ドル(+17%
  4.  More Personal Computing:129億ドル(+14%
  5. 営業利益:134.0億ドル(+8%
  6. 純利益:112.0億ドル(−15%)
  7. 希薄EPS:1.46ドル(−15%)

マイクロソフトの4Q決算は、売上高がアナリスト予想を上回り好調でしたね。

売上高は前年比15%増で380.3億ドル(予想365.5億ドル)、営業利益は前年比12%増で134億ドルです。しかしながら、実店舗を閉鎖した事で費用計上し、純利益は112億ドル、EPSは1.46ドルで前年比15%減でしたね。

純利益はマイナスだが、前四半期と同様に全ての事業の売上高が増加している点に好感できますね。しかしながら、決算発表後(2020年7月22日)の時間外株価は2%もマイナスでした。

好決算にも関わらず株価が下がった理由は、アナリスト予想より上でも、投資家の期待値より低かったからだと言えます。実際に、コロナ環境下で加速するはずのAzureは+47%でした。悪くはないが、前四半期の47%より低いですね。在宅やテレビ会議で、通信量が増大したと考えると確かに低いです。

売却した投資家は、コロナ後のクラウドの成長率を懸念している可能性が高いですでは、各事業ごとの細かい内訳も見てみましょう。

  • Productivity and Business Processes部門
  •  Office Commercial products:+5%
  •  Office 365 Commercial:+19%
  •  Office Consumer products:+6%
  •  LinkedIn:+10%
  •  Dynamics products:+13%
  •  Dynamics 365:+38%
  • Intelligent Cloud部門
  •  Serever Products:+19%
  •  Azure:+47%
  •  Enterprise Service:0%
  • More Personal Computing部門
  •  Windows OEM:+7%
  •  Windows Commercial products:+9%
  •  Surface:+28%
  •  Xbox:+65%
  •  Search advertising excluding traffic acquisition:−18%

各事業部ごとの売上高を見ると、コロナ環境下での収益の違いがはっきり取れますね。

前四半期と同様に好調だったのはクラウド部門で、Azureが+47%でした。SurfaceやXboxの売上高の増加は、巣篭もりで恩恵を受けたからですね。前四半期は中国の工場停止で供給が滞っていたが、4Qでは米国での販売が加速したと予想できます。

そして、唯一マイナス成長だったのがBingの広告収入です

前四半期で+1%だったBingの広告収入は、4Qで18%もマイナスでした。この結果を踏まえると、広告費に依存するグーグルやFacebookの売上高は2〜3割は落ち込むと予想できます。検索広告の収入は減少するも、コロナ環境下で全ての事業がプラスだったのは特出すべきですね

21年1Q決算(2020年9月30日)

第4Q決算の決算内容は...
  1. 売上高:372億ドル(前年比+12%
  2.  Productivity and Business Processes:123億ドル(+11%
  3.  Intelligent Cloud:130億ドル(+20%
  4.  More Personal Computing:118億ドル(+6%
  5. 営業利益:159億ドル(+25%
  6. 純利益:139億ドル(+30%
  7. 希薄EPS:1.82ドル(+32%

コロナ後の7-9月期決算は、アナリスト予想を上回る好決算でしたね。予想売上高358億ドルに対して372億ドル(前年比12%増)、予想EPS1.54ドルに対して1.82ドル(前年比32%増)でしたね。成長が期待されている、クラウド事業のAzureの前年比は48%増でした。

マイクロソフトの収益は、全体的に好調だった事が分かります。

13四半期連続で2桁の増収率を達成し、ほぼ全ての事業で2桁成長を達成しています。特に売上高が大きかったのは、成長が期待されるAzureの48%、巣籠もり特需を受けるxboxやSurfaceも好調でしたコロナ後でも、マイクロソフトのビジネスは堅実である事を示しています。

  • Productivity and Business Processes部門
  •  Office Commercial products:+9%
  •  Office 365 Commercial:+21%
  •  Office Consumer products:+1%
  •  LinkedIn:+16%
  •  Dynamics products:+19%
  •  Dynamics 365:+38%
  • Intelligent Cloud部門
  •  Serever Products:+22%
  •  Azure:+48%
  • More Personal Computing部門
  •  Windows OEM:−5%
  •  Windows Commercial products:+13%
  •  Surface:+37%
  •  Xbox:+30%
  •  Search advertising excluding traffic acquisition:−10%

21年2Qの決算に対しては、少し弱気に予想しています。

マイクロソフトは、第2四半期の売上高が395億ドルから404億ドルになると予想しています。中間値は399億ドルで、これは年間成長率が8%である事を意味します。また、この水準はコンセンサス予想の404億ドルよりも下回ります。

ビジネス需要の軟化が、Windowsのライセンス収入を引き下げるといいます。

参考:Microsoft dips on weak revenue guidance

21年2Q決算(2021年1月)

2021年1月に発表予定。

では、マイクロソフトの売上高や営業利益の10年間の推移はどうなっているのでしょうか?

マイクロソフトの10年間の損益計算書は?

2008年に16ドルだったマイクロソフトの株価は、2020年には12.3倍の197ドルまで急成長していますね。マイクロソフトに100万円を投資すれば、1230万円まで増えていた事になります。では、過去10年間にどのように成長してきたのでしょうか?

マイクロソフトの損益計算書やキャッシュフローを紹介します。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

2015年頃にマイクロソフトは、ハイテク株の中で落ち目だと言われていました。違法ダウンロード、スマホ市場に乗り遅れ、Androidの参入失敗で、アップルやグーグルに負けていたからです。

しかしながら、Officeのサブスクリプション化とクラウドサービス の好調で、大幅に業績を回復しています。2016年の営業利益率は25%まで落ちたが、その後は37%に回復しています。サブスクリプション化で安定的に利益を確保した上で、投資効果が高いクラウドサービス でも売上を伸ばしています。

クラウドが順調に成長すれば、営業利益率は40%を超える事が予想できます。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)は安定しています。

2015年に低迷していたが、それでも安定している事が分かりますね。2019年と2020年には、BPSもEPSも10年前の2倍に拡大している事も分かります。

BPSが2倍に増えているのは、過去10年間で約1割の自社株買いを行ったからです。2019年9月にも、400億ドルの自社株買いを発表しました(参考:【米国株動向】マイクロソフト、さらなる増配と自社株買い)。現金が儲かり過ぎているマイクロソフトは、株主にもしっかり還元しています。

マイクロソフトの成長が続けば、今後も1株当たりの純資産も純利益も増加を続けます。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

営業CFも投資CFも拡大傾向にありますね。2016年以降に投資CFが急激に拡大しているのは、クラウド事業による先行投資によるものだと予測できます。クラウド事業は規模の拡大が市場シェアを決めるため、先行投資がなければ儲からない事業です

ただし、フリーCF(営業CF−投資CF)からも分かる通り、過剰投資を心配する水準にはありません。むしろ、将来性や利益率が高い妥当な投資だと言えますね

マイクロソフトに限らず変化が激しいハイテク企業は、先行投資の規模が大きくなります。しかしながら、競争が激しいIT業界の中で、マイクロソフトは設備投資が少なく安定していると言えますね

では、マイクロソフトに投資する上で、どのような点に注目すれば良いのでしょうか?

マイクロソフトの注目ポイントは?

マイクロソフトに投資するか決める上では、何に注目して判断すれば良いのでしょうか?

注目1:クラウドの売上成長率は48%を維持している?

参考:Microsoft revenue grew 13% despite coronavirus

マイクロソフトは幅広く事業に投資し、堅実な経営をしていると言えますね。そのため、コロナ環境下でもリスクヘッジが働き、業績は安定している事が分かります。

成長が期待されるAzureは、引き続き高い成長率48%を維持しています。18年と比較して成長率は鈍化しているが、それだけAzureの市場規模が大きく成長しているからですね。クラウドを独占しているアマゾンのAWSの成長率は29%に止まります

マイクロソフトの懸念材料は、Windowsのライセンス収入が落ちてる事です。

商用デバイスのライセンス収入は前四半期4%の減少と比較して、22%も減少していますこれは、過去5年で最悪のパフォーマンスですね。こうしたWindowsライセンス収入の減少もあり、マイクロソフトはクラウド主体のビジネスに舵を切っています。

注目2:クラウド事業の売上は4年で2倍に急拡大?

今後のマイクロソフトを見る上で、鍵を握るのはクラウド事業です。

クラウド事業の全体売上は、OfficeやLinkinがあるビジネス事業、SurfaceやXboxなどの個人向け事業を抜いて売上トップへ急拡大しています。全ての事業が順調に推移しているが、クラウド事業は2016年から4年間で2倍の134億ドルまで拡大しています

クラウド事業の拡大規模が分かれば、マイクロソフトの今後の成長も予測できますね。では、クラウド事業単体では、どれくらい成長しているのでしょうか?

注目3:クラウド事業は年率17〜27%で成長してる?

2020年4QのAzure成長率が59%から47%に低下し懐疑的に見る人が増えています。

しかしながら、過去4年間のクラウド事業の売上高を見ると、売上高も成長率も順調に推移している事が分かります。2020年4Qの成長率17%は、低下するも売上高は成長路線にありますね。クラウドが鈍化傾向にあるか判断するには、次四半期の決算を待つ必要があります。

個人的には、悲観的になる必要はないと思います。

なぜならば、クラウド事業の売上高は100億ドルを超えているからです事業規模が拡大すれば、成長率が低下するのは避けられません。コロナ環境下で新規契約数が減り、一時的に鈍化している可能性もありますね。クラウド市場全体が拡大傾向にあるうちは、必然的にシェア2位のAzureも成長を続けられます。

マイクロソフトの売却を考えるのは、クラウド市場の成長が止まった時です。では、クラウド市場はどれくらい拡大を続けるのでしょうか?

注目4:クラウドは年率300億ドルで急成長している?

参考:Revenue to Grow 17.5 Percent in 2019

米国調査会社のガートナーは、クラウド市場について強気な予測をしています。

クラウド市場は、年間300億ドル(年率16.1%)で成長すると言います。そして、成長速度が最も高いのは、SaaS(年率15.8%)、PaaS(年率19.5%)、IaaS(年率25.9%)です。インフラの市場規模は、2020年に490億ドルあるが、2年間で760億ドルに急成長すると予測します

アプリやソフトウェアを提供する企業は、数え切れないほどあります。

しかしながら、PaaS(プラットフォーム)やIaaS(インフラ)を提供する企業は数社に限られます。PaaSとIaaSのクラウド市場は、上位4社だけで7割を占めます。日本では、マザーズに上場しているSaaS銘柄を購入する個人投資家が増えているが、割りに合わない投資だと言えますね。

クラウド市場の2強は、アマゾンのAWSとマイクロソフトのAzureです。では、両者はどれくらいの市場シェアを獲得しているのでしょうか?

  • SaaS:アプリやソフトウェア
  •  → Office、Mailなどネット経由でアプリやソフトウェアを提供する
  • PaaS:プラットファーム
  •  → AzureやGoogle App EngineなどのミドルやOSを提供する
  • IaaS:インフラ
  •  → AzureやAWSなどのインフラを提供する

注目5:クラウド市場は大手4社が7割を占める?

参考:IaaS+PaaSクラウド市場、AWSの首位ゆるがず

クラウド アマゾン マイクロソフト グーグル アリババ その他
IaaS+PaaS 39% 19% 9% 6% 27%
IaaS 47.8% 15.5% 4.0% 7.7% 25%

IaaS+PaaSでは、大手4社がクラウド市場の7割を占めています。その他の事業者が減っている理由は、インフラを提供するビジネスモデルは、規模が大きいほどコスト競争力が高く圧倒的に有利だからです。アマゾンの市場シェア40%に対して、マイクロソフトが3年間で2倍に増やしています。

アマゾンとマイクロソフトが市場の6割近くを占めていますね。

IaaSの市場だけを見ると、アマゾンのAWSが圧倒的なシェアを誇っています(参考:世界IaaSパブリッククラウド市場は31%成長)。IaaSの分野でも、マイクロソフトは健闘しています。2017年の市場シェア12.7%に対し、1年後には15.5%と最も伸び率が高いです

アマゾンの方が先行者利益を得ているが、BtoBビジネスに強いマイクロソフトが巻き返しています。

マイクロソフトは2019年10月に、米国防省から最大100億ドルの案件を受注しました(参考:米国防総省1.1兆円クラウド契約受注)。受注規模はクラウド事業四半期の売上高126億ドルとほぼ同額です。IaaSでもPaaSでも、成長の伸び代はマイクロソフト の方が明らかに高いです。

注目6:クラウドサービスは社会インフラと同じ?

参考:クラウドコンピューティング User Link

従量課金制のクラウド事業は、安定した社会インフラに投資するのと同じ意味です。AWSのアマゾンやAzureのマイクロソフトに投資するのは、電力会社の株を保有するほど安全度が高いと言う事です。

システム資源やデータセンターは、所有から使用する時代に転換しました

私たちが利用する電気も、かつては各企業が必要に応じて所有する時代でした。工場が安定した電力を使用するために、自家発電を用意していました。しかしながら、発電機は高価な上に、保守運用が必要な上に手間やコストも掛かりますね。これを解決するために、安定して電力を供給する発電会社が生まれました。

社会全体の利益を考えたら、安定して電力を供給する事業所がある方が効率が良いからです

AWSやAzureは、電力会社の発電所モデルと同じインパクトがありますね。ITを利用する企業は、コンセントにプラグを差し込むように、必要なシステム資源やデータを必要に応じて利用できます。自社でインフラSEを採用したり、大型PCを購入し構築、運用保守する必要はありません。

設備投資がいらない上に従量課金制で、高性能かつ低価格で利用できます

以上からも分かる通り、クラウド市場に投資するならPaaSやIaaS銘柄に投資するべきですね。

ナスダックやマザーズ に上場するSaaSに投資する個人投資家増えています。しかしながら、参入障壁が低く競争過多のSaaSに投資しても利益を得られません。電力を利用する会社よりも、電力などのインフラを提供する企業に賭けた方が安全ですね。

また、クラウドビジネスはスケールメリットが効くため、後発社は圧倒的に不利です

NTTコムがクラウドビジネスに参入したが、2020年末に撤退を決めています(参考:国産クラウド終わりの始まりか、NTTコム「Cloudn」終了の深層)。アマゾン、マイクロソフト、グーグル以外で、他の事業が参入するのは割に合いません。

マイクロソフトの株は購入するべきか?

一貫して上昇し続けているハイテク株を購入するのは怖いと考える投資家は多いですよね。

現在200ドルを超えていますが、個人的にはマイクロソフトの株価は現時点でも割高だとは思っていません。なぜならば、全ての事業が右肩上がりに成長している上に、営業利益が40%を超える水準と高利益だからです

マイクロソフトの成長は、クラウド事業次第だと言えますね。

少なくとも、クラウド市場が成長を続ける限りは楽観的に見れます。クラウド市場は年率300億ドルで拡大する成長産業で、2020年の世界の市場規模は2490億ドルです。

オラクルCEOは、データセンターの80%が消滅するまでクラウドの成長は続くと思います(参考:2025年までに企業のデータセンターは80%なくなる!?)。

ただし、個人的にはクラウドで投資するならば、米国市場を独占しているアマゾン、もしくは中国市場を独占しているアリババに投資します。どちらもEコマースの業界最大手で、クラウド以外にもまだまだ成長が期待できるからです

参考:アマゾンの四半期決算|7-9月期も前年比37%増でEPSは2.9倍

まとめ:マイクロソフトMSFTの四半期決算は?

マイクロソフトの注目ポイントは...
  1. クラウド部門の売上高は、4年で2倍に急拡大した
  2. 世界のクラウド市場は、年率300億ドルで急成長している
  3. クラウド市場は、大手米国4社が7割を占めている
  4. クラウドサービス は、電力会社などの社会インフラと同じ
  5. 主力3事業は、コロナの影響をほぼ受けていない

個人的には、マイクロソフトは長期でも安心して保有できる銘柄のひとつです。しかしながら、株高によるキャピタル収入を望むならば、マイクロソフトの投資は適しているとは言えません。なぜならば、マイクロソフトの経営は、ディフェンシブの要素が強い銘柄だからです

積極的に投資しない理由は、マイクロソフトの成長率は限られるからです。

Windowsライセンス収入の売上げは安定しているが、世界中にサービスが行き渡り飽和状態にありますそのため、マイクロソフトの成長エンジンは、Azureがあるクラウド部門に依存しますね。 クラウド市場は拡大を続けているが、以前ほどの高い成長率ではありません。

そのため、マイクロソフトの売上高成長率も鈍化傾向にありますまた、コロナ特需でxboxやsurfaceの売上高は伸びているが、利益率はライセンス収入やクラウドと比較して低いです。

マイクロソフトが優良企業なのは間違いないが、成長株ではない点に注意が必要ですね。

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